ガラス越しに目が泳いでいる
水面までは
まだ距離がありそうだ
水の音が香る
できることならば
このまま冷ややかなままで
コトを
お願いしたい
彼女は半笑いで
クッキーを食べている
左手に持つ鏡を見ながら
怒り出す
あなたの、せいよ
今日2回目だ
これは
アイデンティティと
人間の深層への探求なのでないか
無邪気さと残酷さ
美と不気味さ
具象と抽象が背中合わせになった世界を観るものにとって「死」や「重力」を超えることが課題となりそうだ
人間の「存在(肉体)の危うさ」
異形の物体を通し
「人間の存在の限界」を知ること
怪奇として空間に没入すれば
怒っているのは鏡の側にならないか?
きっと
彼女は「空間そのもの」をコントロール(変容)させようとしている
そうやって、黒鉛のドローイングで自らの意識を埋め尽くし、他からの影響を避ける
私も彼女も恐らく同じ顔をしているだろう
奇妙な緊張感である
写真を「拒絶」したアーティスト
ジーノ・デ・ドミニチスに捧ぐ
※人間の肉体の危うさや境界を表してます
