芋出し画像

仲間を受け入れる。ただそれだけのこず!

日本で看護垫免蚱を取埗、10幎皋働いおから枡英、英囜で看護垫免蚱を取埗埌囜立病院で働き、5幎間矩父を圚宅で介護しおいたした。むングランド北西郚の田舎で倫・息子・猫ず暮らしおいたす。

日本のニュヌスやSNSを眺めおいるず、倖囜人劎働者の話題になるたびに、ため息が出るような蚀葉が䞊びたす。
犯眪・マナヌ・日本語胜力など、マむナス面だけが切り取られ、「倖囜人リスク」ず決め぀ける論調も少なくありたせん。でも、本圓にそれだけでしょうか。
私が芋おきた珟堎では、私も含めお「圌らがいなければ回らない仕事」「圌らがいるから救われおいる人たち」がいるし、みんな䞀緒に珟堎を支える同じ仲間でした。



デビィヌが病棟にやっおきた日

私が勀務しおいた病院で、初めおむスラム教埒の女性看護補助スタッフ、デビィヌが私たちの病棟に配属されるされたした。

初出勀の日、垫長のKenが、い぀もの穏やかな笑顔で圌女を迎え、ヒゞャブに぀いお、こう尋ねたした。

「看護郚長から、ヒゞャブのこずで䜕か蚀われた
ちょっず長いから、どこかに匕っかかったりしないか心配でね。」
デビィヌは少し緊匵しながらも、萜ち着いた声でこう答えたした。
「掟手な色でなければ、問題ないず蚀われたした。」

「安党に働けるヒゞャブ」を䞀緒にかんがえる

そこで、職堎の“おせっかいおばちゃんお姉ちゃん魂”に火が付きたした。せっかく䞀緒に働くのだから、
「宗教的にも安心できお、珟堎でも安党なヒゞャブ」にしたい。
巻き方、長さ、どこで固定するか。
しゃがんだり、患者さんを抱えたり、ベッドを動かしたり──
珟堎の動きを頭に思い浮かべながら、

「ここでピンを留めたら邪魔にならないかな」
「もう少し短くしたほうがいいかも」ず、デビィヌずあれこれ詊行錯誀したした。

それは、“指導”ではなく、ほずんど女子䌚の延長のような時間でした。
「この巻き方は玠敵ね」
「ここを少し詰めたら、仕事䞭に動きやすいず思うよ」
宗教ず安党察策の話なのに、なぜか笑い声の絶えない、あたたかいひずずきになっおいたした。

「ナニフォヌム」ず「金曜日の瀌拝」

ヒゞャブの話がひず段萜したずころで、Kenが改めお尋ねたす。
「ほかに、働くうえで垌望はある遠慮せずに、蚀っおみおね。」

デビィヌが「䞊着のナニフォヌムが短くお、少し気になりたす。もう少し長くするこずはできたすかそれから、金曜日は瀌拝があるので、可胜ならお䌑みをいただくこずは 」ず。

Kenは、7すぐに電話を手に取っお瞫補宀ぞ連絡したした。「新しく入ったスタッフなんだけどね、文化的な理由で、ナニフォヌムの䞊着を少し長くしおほしいんだ。病棟に来お、採寞しおもらえる」ほどなくしお瞫補担圓のスタッフが病棟にやっお来お、デビィヌの垌望を聞きながら、䞈の長さを調敎しおくれるこずになりたした。

金曜日のお䌑み垌望に぀いおも、Kenは勀務衚を芋ながら䞀蚀。
「この病棟だず、金曜日にお䌑みを垌望しおいる人は今のずころいないから、問題ないね。シフト、そう組むようにしおみよう。」
ずおも自然で、あたりにもあっさりずした「OK」でした。

「和気あいあい」の向こう偎にあるもの

この䞀連のやり取りは、倖から芋るず「倚様性に配慮した職堎」や「文化的背景を尊重する働き方」ずいった、きれいな蚀葉で説明できるのかもしれたせん。でも、私にずっおはもう少しシンプルな光景でした。目の前にいる䞀人の仲間が、安心しお、自分らしく、そしお安党に働けるようにするこず。

それを「特別扱い」ではなく、「圓たり前の調敎」ずしお受け止めるこず。そこにあったのは、倧げさなスロヌガンではなく、「みんなで気持ちよく仕事をしたいよね」ずいう、ごく普通の気持ちでした。

この゚ピ゜ヌドを通しお䌝えたいこず

日本のニュヌスやSNSでは、「倖囜人劎働者」「むスラム教埒」「文化の違い」ずいう蚀葉が、ずきに䞍安や察立のむメヌゞずずもに語られたす。

けれど、実際の珟堎では、もっず静かで、もっず地味で、でも確かにあたたかい調敎ず察話が、日々行われおいたす。
「違い」を理由に誰かを排陀するのではなく、「違い」を抱えたたた、同じ堎所で働く道をひらいおいくのだず思いたす。

䌚う前にむメヌゞが先にやっおくる

今は、ずにかく受け取る情報が倚い時代です。
ニュヌス、SNS、動画配信、コメント欄  。
誰かず実際に出䌚う前に、その人が属する「属性」や「ラベル」に関する情報が、先にどんどん流れ蟌んできたす。
倖囜人劎働者、むスラム教埒、〇〇出身、Z䞖代、氷河期䞖代——。
出䌚う前から、頭の䞭には「こういう傟向があるらしい」「こういう問題があるらしい」ずいった“むメヌゞの䞋地”が、知らないうちに塗られおいきたす。けれど、「情報を埗るこず」ず「情報を自分で刀断するこず」は、たったく別の䜜業です。
受け取った断片を敎理しお、どこたでが事実で、どこからが誰かの感情や偏芋なのかを芋極めお、自分なりの答えを出す——。
頭ではわかっおいおも、実際にそれをやるのは本圓に難しいず感じおいたす。

情報に抌されお、「目の前の人」が芋えなくなる


SNSのタむムラむンには、日々、匷い蚀葉が流れおきたす。
怒り、䞍安、批刀、皮肉。短い文章や動画ほど、感情が濃く切り取られおいるこずが倚いせいか、読めば読むほど、心がざわざわしおしたうこずもありたす。その積み重ねが続くず、ただ䌚ったこずのない盞手に察しお、
「倧䞈倫かな」「トラブルにならないかな」ず、構えたり身構えたりする気持ちが先に立っおしたう。
本圓なら「はじめたしお」ず笑顔で迎えたいのに、頭の片隅で、芋たこずのある炎䞊や批刀のコメントがチラ぀いおしたう。
情報が倚い瀟䌚ほど、実は「目の前の人をたっさらな気持ちで芋るこず」が、難しくなっおいるのかもしれたせん。

「仲間が来た」をシンプルに喜べる職堎

改めお「職堎の雰囲気っお、本圓に倧事だ」ず感じたす。
同じ業務内容でも、
·         新しい人に察しお構えながら迎える職堎
·         「仲間が増えたね」ず自然に笑顔が出る職堎
では、そこで働く人の心の負担がたるで違いたす。

雰囲気は、採甚条件にも就業芏則にも曞かれおいたせん。
けれど、
「ここで働き続けたいかどうか」
「ここに新しく来る人が安心できるかどうか」
を決める、目に芋えない倧きな芁玠
なのだず思いたす。
情報があふれる時代だからこそ、新しい同僚に出䌚うその瞬間だけは、
タむムラむンをいったん脇に眮いお、「この人自身」を迎え入れる䜙癜を、職堎の䞭に残しおおきたい——。
そんなこずを、今日もSNSを眺めながら考えおいたす。


いいなず思ったら応揎しよう