【AI×涙】Seedanceは泣き虫? 10の涙のシーンを生成してみた
流行りはバトル、作っていたのは家族ドラマ
動画生成AIの世界に足を踏み入れて数日。
SNSを開けば、エフェクト満載のバトル動画や
ハリウッド映画のような迫力映像が次々と流れてくる。
巨大な魔法陣。
空を埋め尽くすミサイル。
超高速の剣撃。
みんな派手だ。
そんな中、作っていたのは――
地味な家族ドラマだった。
「これ、本当にAIでやる必要ある?」
そんなことを思いながら、ちゃぶ台を囲む家族や
静かな日常のワンシーンを延々と生成していた。
爆発もない。
必殺技もない。
巨大ロボも出てこない。
ただ、人の感情を描きたかった。
「泣くな」と言うほど泣く
特にやりたかったのは、「泣く」のではなく
「泣くのをこらえる」表情だった。
感情が高まる場面で、目が少し潤む。
声を出さずに耐える。
そんな繊細な芝居をAIに演じてもらいたかった。
そこでプロンプトに書いた。
「目がわずかに潤む」
「涙をこらえている」
しかし、生成された映像を見て思わず笑った。
盛大に泣いていた。
大粒の涙。
嗚咽寸前。
我慢する気配ゼロ。
そんなに泣かなくていい。
何度「泣くな」と指示しても泣く。
本当によく泣く。
AIは泣き虫なのか。
それとも私のプロンプトが甘いのか。
たぶん両方だ。
それなら、思い切り泣かせてみよう
こうなったら方向転換だ。
どうせ泣くなら、思い切り泣かせよう。
泣くのが得意なら、その才能を活かしてもらおう。
そうして生まれたのが、
「AI × 涙」シリーズ。
さまざまなシチュエーションの涙を
一本の映像にまとめることにした。
10本。
それぞれ5秒。
収録したのは、こんな涙。
夏の雨
娘からの手紙
赤ちゃんの涙
終電
映画館
古い写真
怒られた後
病室
再会(江戸時代)
玉ねぎ
使ったのは「StoryFilm Lab」※自作
今回の検証では、自作のAI動画制作環境 StoryFilm Lab を使った。
StoryFilm Labでは、シナリオ、参照画像、プロンプト、生成結果を管理しながら、Seedanceへ動画生成を依頼できる。
今回はあえて、ポン出し・修正なし。
プロンプトもお任せ。
うまくいったものも、少し変なものも、そのまま採用した。
完成品というより、実験記録に近い。
どんな指示で、どんな映像が出てきたのか。
AIが「涙」という感情をどう映像化しようとするのか。
StoryFilm Labは、その試行錯誤を残すための実験室でもある。
結論……Seedanceスゲェ
10本の涙を並べて見返してみる。
夏の雨も。
娘からの手紙も。
病室も。
再会も。
玉ねぎも。
AIは、全部同じようには泣かなかった。
涙の流れ方。
顔の動き。
視線。
表情。
完璧ではない。
むしろ、ところどころ雑だ。
でも、見事だとも思った。
こんな初心者でも、このくらいはできてしまう。
恐るべし、Seedanceである。
