ダンゴムシ
私はダンゴムシが大好きだった。
小さくて、
丸くなる不思議な生き物。
子供の頃、
たくさん捕まえては
容器に入れて観察していた。
わしゃわしゃと動き回る姿に
心を奪われていた。
何を食べるのか。
なぜそこにいるのか。
石の下。
枯れ葉の下。
いつも隠れている。
私に見つかると、
知らない場所へ連れて行かれるから
隠れていたのだろうか。
期待どおり見つけては捕まえ、
自宅の庭へ連れ帰る。
ダンゴムシで溢れかえる庭を見て、
私は満足そうに笑っていた。
今日もたくさん連れてきた。
夕暮れまで続く、
ダンゴムシたちの強制連行。
今ならわかる。
彼らから見れば、
私は恐怖そのものだったのだ。
もし彼らが
私にあだ名を付けていたとしたら
きっと、
「恐怖の大魔王」
だったのかもしれない。
