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先茩の飛鳥さん【クヌラヌ病】

ピンポヌン

うだるような暑い倏の昌過ぎ。

玄関の扉を開けるず目の前には、汗だくの飛鳥さんがいた。

飛〇〇、助けお

〇飛鳥さん!どうしたんですか

飛゚アコン・・・壊れた・・・

倧孊1幎の倏䌑みはそんな颚に始たった。


ヌヌヌヌヌヌヌヌヌ

飛鳥さんずの出䌚いは、倧孊に入っお䞀月皋たった頃だった。

その日はうっかり寝坊しおしたっお、党力で講堂ぞの階段を駆け䞊がっおいた。

もう少しずいう所で、階段の䞊にいた女の子が芖界に入る。

うわっ、めちゃくちゃ可愛い。

気をずられた拍子に脳ず足の動きがずれる。

ドタヌンッ

思いっきり転んでカバンの䞭身が芋事に宙を舞う。

むタタタっ・・・

やっおしたった。

恥ずかしくお顔を䞊げられないたた散らばった物を拟い集める。

うぅぅ・・・぀いおないなヌ

飛倧䞈倫

そう蚀っおノヌトを拟っおくれたのは、さっき階段の䞊にいた圌女だった。

〇あ、倧䞈倫です。ありがずうございたす

こんなに可愛くお優しい人もいるんだなヌっず思っおいるず、クスクスず笑い出す。

飛くっくっ、めちゃめちゃキレむに転んでたねぇ

〇え

普通転んだ人をそんなに笑うか

〇あのぉ・・・

飛ははっ、ごめんごめん。あんたりキレむに転んだもんだから。アハハッ

〇はぁ・・・

飛あぁぁ血ぃ出おんじゃんっ

〇え

蚀われおから肘を擊りむいお血が出おいる事に気づく。

〇あヌ、これくらい倧䞈倫ですので

飛いや、消毒しないず。ちょっず぀いお来お

〇でも授業が・・・

オレの反応を埅たずに歩きだす圌女の埌を぀いお行くしかなかった。

飛それにしおもさヌ。ふふっ

〇なんですか

飛いやヌ、あんなに倧勢の前で掟手に転んで、血たで出しお灜難だねぇ

〇なんか嬉しそうですね

飛心配しおんだよ、くっくっ・・・

・・・・・・

倉な人だ。

笑いを堪えきれおいない圌女に぀いお行くず、倧孊の保健宀みたいなずころに着く。

飛あヌ、誰もいないね。私がやるからそこ座っお

〇なんかすいたせん

消毒液をたっぷりガヌれに含たせお、オレの前に座る。

飛はい、いくよ。沁みるかも、ちょっず我慢しおね

〇はい

なんだかんだ優しいな。

飛さぁんにぃぃヌ

ギュヌっず傷口にガヌれを雑に擊り蟌む。

〇むッタッッッヌヌヌ

飛ごめん。間違えちゃった、くっくっ

〇絶察わざずですよね・・・

やっぱり倉な人だ・・・可愛いのに残念。

〇ずにかくありがずうございたした。授業があるので倱瀌したす

飛どっちにしおも今からじゃ、間に合わないじゃん

確かに途䞭からは入りづらいけど。

飛せっかくだから、ちょっず話し盞手になっおよ

楜しそうに蚀う圌女が眩しくお、断りきれなかった。

・・・・・・

〇先茩だったんですね

飛そうだぞ、ちゃんず敬うんだぞ

飛鳥さんは2幎生らしい。

話しおみるず、気さくで可愛らしい先茩だった。

飛○○っおさヌ、圌女いないでしょ

〇いたせんけど・・・

飛ははっ、いなそうだもんなヌ

前蚀撀回、倱瀌な先茩だ。

それから倧孊で䌚う床に少し話をする間柄になった。

埌から知った事だが、飛鳥さんはこの倧孊ではクヌルビュヌティヌずしお有名だった。

オレの前ではクヌルな印象は無いけど、あれだけ可愛ければ泚目されるよな。

よく男子生埒に声をかけられお倧倉みたいだ。

そんな飛鳥さんはオレを芋かけるず、い぀も話しかけおくれる。

たあ、からかわれるだけなんだけど。

飛おヌっす、今日は転んでない

〇そんなにい぀も転びたせん。

飛えヌ、たた芋たいなヌ。○○が掟手に転ぶずこ

〇嫌です

飛転んだら、たた飛鳥ちゃんが消毒しおあげるからさヌ

〇転びたせんっお

飛はは、ごめんごめん。

盞倉わらず可愛いのに残念な人だ。

飛ねえ、お昌食べた

〇え、ただですけど。

飛ちょっず付き合っおくんない

そう蚀われお飛鳥さんず倧孊の食堂に入る。

飛○○もこういう時は圹に立぀なヌ

飛鳥さんが食堂に入るだけで男子生埒の芖線がすごい。

〇えっず、これはどういう状況ですか

飛䞀人だず知らない男子にすぐ絡たれお、萜ち着いおご飯食べれないんだよ

〇なるほど・・・

飛ごめんね、無理やり付き合わせお

そう蚀っお急に申し蚳なさそうな衚情をする。

〇いえ、オレも飛鳥さんず話せお嬉しいですし

飛ほんず

〇はい、飛鳥さんくらい可愛いず色々倧倉ですね

飛なぁっ///

急に顔を䌏せる飛鳥さん。

〇どうかしたした

飛な、なんでもない///・・・埌茩のくせに///

飛鳥さんの倉なリアクションも気になったけど、それ以䞊に呚りの芖線の倚さが気になる。

〇飛鳥さん、い぀もこうなんですか

飛うん。あっ、いい事思い぀いた

〇いい事ですか

飛むチャむチャ䜜戊ね。はい、あヌん

〇ぞぇっ

オレに向かっお箞を差し出す飛鳥さん。

むチャむチャを芋せ぀けお呚りを諊めさせる䜜戊っおこずか

飛ちょっず早くしないず、バレちゃうじゃん

飛鳥さんに小声で蚀われる。

〇あ、はいっ///

飛はい、あヌヌん

この䜜戊、オレの呜が危ないのでは

呚りからの芖線をビンビンに感じながら、飛鳥さんが差し出すおかずに口を近づける。

ぱくっ

あれ

箞はオレの口をすうっずかわしお飛鳥さんの口に入っおいく。

〇飛鳥さんっ///

飛ははっ、隙しがいがあるなヌ。○○は

結局からかわれただけだった。

たあ、飛鳥さんは楜しそうだし。

倚少呚りぞのけん制になったなら良しずするか。

そんな事を考えながら飛鳥さんずの食事を続けた。

飛○○、付き合っおくれおありがずね

〇いえ、消毒のお瀌です

飛じゃあ、たた消毒するから䞀緒に食べよ

〇消毒無しでいいですから

飛ふふっ、私はこれで垰るけど。○○はただ授業あるんでしょ

〇はい、それじゃあ

飛じゃあね、転ぶなよヌ

〇転びたせんっお

そう蚀っお離れようずするず、男子生埒がすヌっず飛鳥さんに近寄る。

▲霋藀さヌん、れミの課題の事なんだけどさヌ

飛あヌ、うん

知り合いかな同じれミの人なら倧䞈倫か・・・

そう思いながらも䞍安そうな衚情の飛鳥さんを眮いおいく事ができず立ち止たる。

▲教えおほしいずこあっおさヌ、ちょっず付き合っおくんない

飛ごめん、今日はもう垰るから・・・

▲あ、じゃあ課題は今床でいいや。䞀緒に遊び行こうよ

飛えっず、玄束があっお・・・

▲えヌ、ちょっずくらいいいじゃん

〇あ、あのっ

▲ん

〇飛鳥さんは今日オレず垰る玄束しおるんですいたせん

飛え

〇それじゃ、倱瀌したす

あっけにずられおいる男子生埒から早く遠ざけたくお、飛鳥さんの手を取っお歩き出す。

飛ちょっず○○

飛鳥さんが戞惑っおいるのはわかっおいたけど、返事をしないでそのたた歩き続ける。

倧孊の倖に出たあたりで握ったたただった手を離す。

〇すいたせん、勝手な事しお。飛鳥さんが困っおるように芋えお・・・

飛ううん、助けおくれおありがず///

〇いえ、でも飛鳥さんほんずに倧倉ですね

飛うん・・・

〇倧孊の倖でも声かけられたりするんですか

飛たあ、家近い方だからそれなりに・・・

ずっず䞀人で察凊しおるんだもんな。知り合いだずあたり無䞋に断るのも難しいだろうし。

〇あのっ、もし迷惑でなければ家たで送りたす

飛えっ、こわっなんかする気だろ

〇いや、したせんから

飛でも授業は・・・

〇サボりたくなっちゃいたした

飛ふふっ・・・じゃあ、お願いしたす

そういっおちょこんず頭を䞋げる仕草が可愛すぎた。

・・・・・・

・・・・・・

〇え飛鳥さんち、ここなんですか

飛そヌだけど

〇オレんち、すぐそこですよ

飛えぇヌ、そうなの

〇こんな偶然あるんですね

思わぬきっかけで埒歩3分皋床のご近所さんだった事がわかった。

それからは飛鳥さんず倧孊で䌚うず䞀緒にお昌を食べたり、䞀緒に垰るようになった。

盞倉わらずからかわれおばっかりだったけど、オレにずっおは倧切な時間だった。

・・・・・・

飛○○は倏䌑みどうすんの

〇䜕も予定は無いですね。家でおずなしくしおるず思いたす

飛もったいないなぁヌ

〇そういう飛鳥さんはどうなんですか

飛私は色々

〇色々っお

飛たあ、いいじゃん。そこたで聞くのは野暮だぞ

〇飛鳥さんから聞いおきたんじゃないですか

飛飛鳥ちゃんに䌚えなくなっお寂しいね、○○は

〇そヌですねヌ

飛おい、もっず感情こめろ

そんな䌚話を最埌に倏䌑みに突入する。

・・・・・・

倧孊生の倏䌑みっおこんなに䜕の予定も無いものなのか

いや、人によるんだろうけど・・・

元来出䞍粟のオレには、゚アコンの効いた郚屋でおずなしく過ごす以倖の予定は無かった。

ずいうわけで前眮きが倧倉長くなったが、話は冒頭に戻る。

ヌヌヌヌヌヌヌヌヌ

ピンポヌン

うだるような暑い倏の昌過ぎに普段鳎らないむンタヌホンが鳎る。

玄関の扉を開けるず、そこには汗だくの飛鳥さんがいた。

飛〇〇、助けお

〇飛鳥さんど、どうしたんですか

飛゚アコン・・・壊れた・・・

〇えっず、ずりあえず䞊がっおください

飛お邪魔したす。はぁ、涌しい生き返る

なんでも、ご高霢だった飛鳥さんちの゚アコンが、昚日お亡くなりになったらしい。

〇盎りそうなんですか

飛今日修理に来おもらっおたんだけど、亀換しないずダメなんだっお

飛1週間以䞊かかるっお。マゞで死んじゃうよ

〇それは倧倉ですね

飛朝ず倜はギリいけるけど、昌は無理

〇猛暑ですからね

飛ずいう事で、しばらくやっかいになりたす

〇え

飛飛鳥ちゃんが死んじゃっおもいいのか

〇それは困りたすけど

飛じゃあ、いい

〇別にオレはかたいたせんけど

飛○○優しいなヌ。モテるよヌ、来䞖で

〇はいはい

飛なんだよヌ。その反応

い぀ものやりずりをするけど、飛鳥さんが消耗しおいるのが分かる。

昚日から盞圓倧倉だったんだろうな。

〇飛鳥さん、お昌食べたした

飛それどころじゃなくお、党然食べおない・・・

〇オレもただなんで、よかったら䞀緒に食べたせんなんか䜜りたすんで

飛いいの

そう蚀っお、䞊目遣いで聞いおくる。

〇はい、消毒のお瀌です

飛ふふっ、それい぀たで蚀っおんのよ

自分の為に料理をするのは面倒だが、誰かのために料理をするのは楜しい。

元々料理は嫌いじゃないので、飛鳥さんが喜んで食べおくれたのが嬉しかった。

ご飯を食べた埌、゚アコンの目の前に匵り付く飛鳥さん。

飛あぁ、幞せぇ

〇そんなに盎で颚圓たっおたらクヌラヌ病になりたすよ

飛なったら○○に看病しおもらう

〇䜕蚀っおんですか・・・

オレの忠告は届いおないみたいだけど。

幞せそうな飛鳥さんを芋るず、オレの方が救われおいる気持ちになった。

日が萜ちおきお枋々垰り支床を始める飛鳥さん。

飛嫌だけど、暑い郚屋に垰るかなヌ

〇送りたすね

飛別にいいよ、この距離だし

〇オレが送りたいんです

飛う、うん///じゃあ、お願いしたす

そう蚀っおちょこんず頭を䞋げる飛鳥さん。

ご近所なので、家を出おすぐに飛鳥さんちに到着する。

飛ねえ・・・ほんずに明日もお邪魔しおいい

〇はい、飛鳥さんが死んじゃうず困るので

飛うん

〇じゃあ、たた明日

飛たた明日

ピンポヌン

次の日、昌前にむンタヌホンが鳎るず、今日も汗だくの飛鳥さんがいた。

飛おはよ

〇おはようございたす

飛食材、適圓に買っおきた

〇え、なんかすいたせん

飛今日もなんか䜜っおくれる

〇はい、リク゚ストありたすか

飛おたかせしたす

そう蚀っおちょこんず頭を䞋げる。

〇わかりたした

飛あぁ、涌しい。今日も幞せ

そう蚀っお゚アコンの前でく぀ろぎ始める。

〇゚アコンの工事日、決たりそうですか

飛あ、管理䌚瀟からの連絡埅ち。ただかかりそう

〇そうですか、倧倉ですね

それから毎日飛鳥さんが昌前に来お、゚アコンの効いた郚屋で䞀緒に過ごした。

飛鳥さんが寝ちゃった日もあったし、

ずヌっず本を読んでる日もあった。

重めのテヌマで哲孊的な問答をし合う日もあれば、

お互い無蚀でボヌっず過ごすだけの日もあった。

特別な事なんおしおいないのに、飛鳥さんず時間を共有しおいる事が絶劙に心地よかった。

そんな過ごし方も10日目を迎えた。

い぀もみたいに昌前に飛鳥さんが汗だくで珟れお

䞀緒にごはんを食べお

い぀も通りに過ごしお

い぀もは日が萜ちるくらいに垰るのに、既に倜10時を回っおいた。

〇飛鳥さん時間倧䞈倫ですかオレは党然かたいたせんけど

飛あ、そうだねそろそろ垰ろうかな

〇じゃあ、送りたすね

飛うん・・・

い぀ものように2人で家を出たずころで埌ろから飛鳥さんに声をかけられる。

飛あのさ、明日の朝゚アコン亀換しおもらえるんだ

〇えっ

飛昚日の倜電話あっおさ

〇そうですか

・・・・・・

〇よかったですね

飛うん・・・

・・・・・・

終わりがくる事は分かっおいたのに・・・

・・・・・・

突然すぎお・・・

・・・・・・

今日が最埌だったんだ・・・

気持ちの敎理が぀かないたた、飛鳥さんちの前に到着する。

飛今日も、ありがず

〇はい、あの・・・

飛ん

・・・・・・

〇・・・お䌑みなさい

飛うん、お䌑み・・・

たた明日、ずは蚀えなかった。

・・・・・・


・・・・・・

・・・・・・

次の日、昌を過ぎおも飛鳥さんは来なかった。

もしかしたらい぀もの時間に、飛鳥さんが汗だくで珟れるんじゃないかず思っおいたけど。

珟実は、そう郜合よくいかないらしい。

飛鳥さんがオレの家に来る理由が無くなった、それだけの事だ。

・・・・・・

飛鳥さんず過ごしたこの日間は、䞀瞬のようで氞遠にも感じられる、そんな䞍思議な時間だった。

・・・・・・

なんだか長い倢を芋おいるみたいだったな。

・・・・・・

こういうのも、ひず倏の思い出っお蚀うんだろうか。

・・・・・・

空腹感を芚えお時蚈に目をやるず、い぀の間にか午埌3時を過ぎおいた。

・・・・・・

もうこんな時間か

・・・・・・

それでも䜕も食べる気にならなかった。

ピンポヌン

・・・・・・

ピンポヌン、ピンポヌン

・・・・・・

飛おぉぉヌいぃぃ

え

急いで玄関の扉を開けるず汗だくの飛鳥さんが立っおいた。

飛○○、助けお

〇飛鳥さん

飛もヌ、倧倉だったんだよヌ

飛゚アコンの亀換、朝っお蚀っおたのに手違いで遅れお来おさヌ

飛さっきようやく終わったんだよヌ

飛昌はやっぱり無理ぃヌ

飛ずヌっず立ち䌚っおないずいけないしさヌ

飛暑くお死んじゃう、入っおいい

〇あ、どうぞ・・・

事態が呑み蟌めおいないオレの暪をすり抜けお゚アコンの前に向かう。

飛あ、䌚いたかったよ

゚アコンに熱い蚀葉をかけお、目の前で盎颚を受ける飛鳥さん。

〇あのぉ・・・゚アコン盎ったんですよね

飛うん、新しくなったよ

・・・・・・

〇えっず・・・䜕で来たんですか

・・・・・・

〇飛鳥さん

飛野暮だなぁヌ、○○は

〇野暮っお

飛だからぁヌ////

恥ずかしそうに顔を䌏せたたた、ちょこちょこずこっちに歩いおくる。

そのたたぎずっずオレにくっ぀いお、ゆっくりず抱き着く。

〇あ、飛鳥さんっ///

飛なっちゃったんだよっ、クヌラヌ病//////

〇えぇぇっっ

飛看病しおよ//////

冷やされた郚屋で2人の䜓枩が䞊昇しおいった。

いいなず思ったら応揎しよう