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整えようとしすぎない。普通に暮らす。

「自分を整える」という言葉をよく目にします。

朝早く起きる。
運動する。
瞑想する。
体にいいものを食べる。
本を読む。
日記を書く。
スマホを見る時間を減らす。

どれも悪いことではありません。

むしろ、僕もこういう習慣は好きです。

少し早く起きて、コーヒーを飲みながら静かな時間を過ごしたり、散歩をしたりすると、「今日もいい一日にしよう」と思えます。

ただ、最近感じることがあります。

それは、

「整えようとしすぎると、それ自体が疲れる」

ということです。

特に40代、50代の管理職は、会社でただでさえ毎日たくさんのことを背負っています。

家に帰れば、家庭のこともあります。

親のこと。
子どものこと。
住宅ローン。
自分自身の健康。

気がつけば、人生のいろいろな場所で「責任者」になっています。

そんな僕たちが家に帰ってまで、

「もっと自分を整えなければ」

と考えてしまう。

朝5時に起きられなかった。

運動できなかった。

本を読めなかった。

夜にお菓子を食べてしまった。

スマホを見ながら寝落ちしてしまった。

すると、なぜか自分にダメ出しをしてしまう。

でも、よく考えてみると不思議です。

仕事では一日中頑張っているのに、家に帰ってからも自分を改善しようとしている。

まるで人生が、ずっと「改善活動」になってしまっています。

僕は、そんなに人生を改善し続けなくてもいいんじゃないかと思うようになりました。


普通に暮らせたら、それで十分な日もある

朝、起きる。

顔を洗う。

ご飯を食べる。

会社に行く。

目の前の仕事をする。

誰かと少し話す。

家に帰る。

風呂に入る。

晩ごはんを食べる。

テレビを見たり、スマホを見たりする。

そして寝る。

それで終わる一日。

そんな日を「何もできなかった日」と思ってしまうこともあります。

でも、こう考える事もできます。

普通に一日を終えられたなら、それは十分いい日です。

大きな成果がなくてもいい。

人生を変えるような学びがなくてもいい。

誰かに褒められなくてもいい。

淡々と一日を生きて、夜になった。

それだけで、本当は立派なことだと思います。

管理職をしていると、どうしても成果で物事を見る癖がつきます。

売上はいくらだったか。

目標を達成したか。

生産性は上がったか。

成長したか。

もちろん仕事では大切です。

ただ、その考え方を人生にまで持ち込む必要はありません。

人生には、

成果がなくても価値のある時間

があります。

妻や夫とどうでもいい話をする。

子どもとテレビを見る。

スーパーをぶらぶらする。

コンビニでアイスを買う。

夕方に少し散歩する。

ソファで昼寝をする。

こういう時間は、何かの役に立つわけではありません。

でも、あとから振り返ると、人生をつくっているのは案外こういう時間だったりします。


「もっと良く」を少し休んでみる

僕たちは、いつの間にか「もっと良く」という考えに囲まれています。

もっと仕事ができるように。

もっと健康に。

もっと収入を増やして。

もっと成長して。

もっと充実した人生を。

向上心は大切です。

でも、向上心はアクセルのようなものです。

ずっと踏み続けていたら、どんな車でも壊れてしまいます。

だから、ときどきアクセルから足を離す。

「今日はこれでいい」

そう言える日をつくる。

それも人生には必要だと思います。

もし今日、仕事から疲れて帰ってきたなら、無理に自己啓発の本を読まなくてもいい。

ジムに行けなかったなら、行けなかったでいい。

夕食のあと、ソファでダラダラしてしまってもいい。

「こんな自分ではダメだ」と評価する必要はありません。

疲れているなら休む。

眠いなら寝る。

お腹が空いたら食べる。

誰かと話したければ話す。

一人になりたければ一人になる。

人間は本来、そのくらいシンプルなのかもしれません。


普通に暮らすと、自然に戻ってくるものがある

面白いもので、

「整えなければ」

と思っているときほど、なかなか整いません。

でも、普通に暮らしていると、ある日ふと、

「ちょっと歩こうかな」

と思ったりします。

「久しぶりに本でも読もうかな」

と思ったりします。

「今日は早く寝ようかな」

と思ったりします。

僕は、この自然に出てくる感覚を大事にしています。

義務ではなく、

「ちょっとやりたい」

という気持ちです。

人間は案外、自分でバランスを取ろうとする力を持っています。

だから、全部を管理しなくてもいい。

睡眠を完璧に管理しなくてもいい。

食事を完璧に管理しなくてもいい。

時間を完璧に管理しなくてもいい。

自分という人間を、そこまで細かくマネジメントしなくても大丈夫です。

会社ではマネジメントする側でも、家に帰ったら、一人の普通の人間に戻っていい。

僕はそう思っています。


今日を普通に終える

人生を変えようとすると、大きなことをしなければいけない気がします。

でも本当は、

ちゃんと起きて、

ちゃんと働いて、

ちゃんと食べて、

少し笑って、

眠る。

そんな日を積み重ねていくことが、人生なのだと思います。

もちろん、挑戦する時期もあります。

頑張る時期もあります。

大きな目標に向かって走る時期もあります。

でも、ずっと走り続ける必要はありません。

人生には、

「特に何も起きない日」

がたくさんあります。

僕は最近、その何も起きない日を結構気に入っています。

普通に起きて。

普通に仕事をして。

普通に家に帰って。

普通にご飯を食べて。

普通に眠る。

それでいい。

整わない日があってもいい。

頑張れない日があってもいい。

前向きになれない日だってあります。

それでも生活は続いていきます。

そして不思議なことに、普通に暮らしているうちに、人はまた少し元気になります。

だから、

整えようとしすぎない。

人生を完璧にしようとしない。

自分をいつも成長させようとしない。

今日を普通に暮らしてみる。

それだけでも、十分なのです。

僕たちはもう、結構頑張っています。

たまには人生を改善することを休んで、

ただ普通に暮らしてみませんか。

きっとそこに、思っている以上の豊かさがあります。


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