思えば、2025年に入ってからは、ほぼ毎日、毎晩、毎週末仕事をしている。仕事をしていなかった日は、どうしても外せなかった冠婚葬祭と二回の短い旅の時だけであった。
五月には、ついにNoter友達とストックホルムで対面する、と長年の願望がついに実現した。しかしその時も、ほんの数時間の逢瀬となってしまった。その際のことは許可を頂いて後日語らせて頂きたい。
「一体いつ人生を楽しむつもり?」、と問われると、つねに自問している問いであるだけに再考させられる。
しかし、夏休みに関しては、実質的に一日だけ取ることにした。
その一日、せめてこの日だけは、旅に出て、羽目を外して酒を飲んでやろうと決めた。
バルト海の景観に、皆様が少しでも涼みを感じて下されば幸い。
早朝のストックホルムに別れを告げる。水上遊園地のアトラクションはまだ稼働していない。通常なら子供達の叫び声がバルト海に響いている
王様の狩りの島、この島には屋外博物館、動物園、水上遊園地、多くの博物館がある
地下鉄は乗り入れていないので、島の奥の方には滅多に行かないが、天気の良い時に散歩をするのは非常に心地良い
天気が良い日だと、緑が美しく映えるストックホルム。しかし、天気が良い日が滅多に無いのが難
お金持ちの多い大きい島、この島には電車で訪れることが可能だ。この島には病院、学校等の施設が整っている。非常に緑の多い島なので、この島を訪れた時は外国を訪れたような錯覚を起こすときもある。
ストックホルムの周りにはこのような島が大小1000島あまりある。小さい島だと数100万円単位から購入出来るということ
しかし、島を購入する意味とは果たして何だろう。年中住める家を建てるのであれば、ボート購入は当然のこと、さらに自費で水道、電気等のインフラを整えなければならない。もよりのスーパーマーケットを訪れるのにも数時間を要する
少し大きめの島に差し掛かった。同型の黄色の建物が林立している。もしかしたら以前の兵舎では、と想像した。黄色いボートは本土とこの島を行き来する車両用ボートである
上記の島の裏側に差し掛かった時、軍事施設らしきものが現れた。使用可能かは不明だが、大砲等も見られる。冷戦時代には、この国にも多くの軍事施設、地下壕等が存在したが、平和な時代が訪れた、と勘違いした政府および民間施設は地下壕等を駐車場等に建て替えてしまった
どんな富豪がこのようなところに住めるのか、と疑問することもあるが、さほど羨望感は生まれない。夢見る以前に「自分には無理だ」と諦めているのか、街の中心から離れた豪邸に住むよりは、街中のアパートに住む方が理想だ、との価値観に徹しているのか。自身の深層心理は分かり難い
さてようやく待ちにまったランチ・ビュッフェの時間。早朝の出発に間に合うために午前四時に起きたため、流石に空腹を感じた。海側テーブルを確保したければ1000円ほどの手数料を払えば良いのだが、特にそうはしなかった。景色は食事をしていない時でも存分に眺められる。こちらは私のテーブルからの景観
ランチビュッフェは可もなく不可もなくというところ。ニシンの酢漬けが数種類あったが、私は取らなかった。美味であるのは分かっているが、二十年前にアレルギー反応を起こしたので、それ以来、出来るだけ避けている。キャビアとスモークサーモンはふんだんに取って来た。そのほか、チキン、ポーク、ミートボール、ポテトグラタン、サラダ関係
デザートも数種類あったが、スウェーデン・フィンランド間クルーズの醍醐味はアルコールが飲み放題という点であろう。赤白ロゼワイン、ビール、サイダーがふんだんに飲めるのだ。特に飲めるほうではないが、「アルコール飲み放題」という宣伝には何故かそそられる
フィンランド領の島には着いたが、ここではストックホルム行きのボートに乗り換えるのみ。乗って来たGrace号はこのままヘルシンキまで航海を続ける
乗り換えたGlory号はヘルシンキから出発し、中途のフィンランドの島で私を乗せ、ストックホルムに向かう。この船では船室を取った、海側の景色が見える4人部屋である。一人でも四人利用でも料金は同額である(4-5時間の利用にて2000円程度)。各部屋にはトイレもシャワーも付いている。この部屋は中間レベルであるが。高額なスイート等も完備されている
船内にはディスコ、バー等もあり、夜には踊りまくる中高年の男女で賑わう。ビュッフェレストランレストランで食事をしなくとも、レストラン、フードコート、スパ、子供の遊び場、スロットマシーン等も完備している。以前は食品の持ち込みには厳しかったが、今回はパスポートの検査さえもなかった
このクルーズの人気の所以の一つは免税品の存在であるが、この大型クルーズ船には巨大な免税店が設置されている。空港の免税店では買い物をしない旅行者達も、船の中では免税店へ走り込む。免税品(酒)の購入はクルーズの醍醐味の一つなのだ。今回は私もスーツケーツを引いて乗船した
空港の免税店と異なる点の一つとしては、船の微動に揺られて瓶がカラカラと音を立てているところ、搭乗券を提示する必要のないところ、購入後に製品が封印されないところ、等であろうか
日本製のウィスキー、ジンなども陳列されている。今回はコニャックとジンと白ワインを購入した
たった一日の夏休みは、そのように過ごした。
12時間のクルーズ、昼食ビュッフェ、船室代金、合計でおよそ500スウェーデンクローナ、日本円では、今日のレートでは7500円程度になる。この日帰りクルーズは毎日運航しているため、多忙な人でも週末などに手軽に出掛けることが出来る。
これがスウェーデン、フィンランドに住む人たちのささやかな贅沢の一つであり、こちらを訪れる旅行者の方々にも是非体験して頂きたい旅の選択肢である。
家に居るとどうしてもPCに向かって仕事をしてしまうが、PCを持参しない船の中ではぼんやりと、景色を眺め、ビュッフェを愉しみ、免税品を物色することが出来る。
地球の温暖化が進むにつれて北欧を訪れる旅行者は年々増えると予測される。これを書いている今、一応扇風機はまわしているが、止めても汗を搔くほどの暑さではない。
旅行者の割合で言えば、スウェーデン、ノルウェー、デンマーク、フィンランドの順位になっている。ノルウェーとデンマークを訪れる旅行者数はほぼ同じレベルで、スウェーデンはその両国の1.5倍、フィンランドのおよそ3倍の旅行者数を記録する、と一資料に説明されている(宿泊日数基準)。
羽田からのストックホルムへの直行便が開通した今、日本から北欧を訪れる方々も増えるのではないかと予想される。
下船してから家路にて見掛けた黄昏
と、北欧のクルーズ情報を通して私の夏休みを紹介させて頂きました。
昨今、仲の良かった方々も徐々にNoteを離れて行かれて淋しくなりました。私に関しては、今後も綴れるときに綴り、出来る時に皆様の記事を拝読させて頂きたいと思います。