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ベルギーで出産 2 (誕生編)

先日ベルギーで第一子となる息子を出産しました。
その回顧録を前回の記事に続いて書きます。


今回は、ようやく麻酔を入れることができたところから。。



念願の麻酔


子宮口の開きに苦戦していたものの、ようやく麻酔を注入できることに!!
頭によぎる念願の「無痛分娩」の文字!

陣痛の合間を見ながらお風呂からあがり、
いわゆる無痛分娩用の部屋に夫と共に移動。

担当の助産師・アリヤは相変わらずシゴデキで、すぐに部屋の準備をしてくれていた。

さてあとは麻酔医に来てもらうだけ。

よくあるお産レポだと「麻酔科医の手が空かず30分ほど待ちました💀」など散見されるのをふと思い出し、
それは心底勘弁と思っていたのだが、麻酔科医さん、もう既に部屋でスタンバイ済w
彼の背中から後光が差していたのは言うまでもない。

そしてあれよあれよと言う間に、麻酔の注入。
痛いかもと不安だったので、夫ではなくアリヤの手を握る私(笑)
実際は全く痛くなく、気づけば終わっていた。

パンフレットから。こんなライト付き&昇降ベッド付きの分娩室へ移動。


麻酔をしたら脚まで動かないのかなと思っていたが、そんなことはなく、感覚は鈍ったが自分で動かすことはできた。
あとよくある自分で麻酔量を調整するタイプではなく、医師による管理がされるものだった。

 「じゃあ30分ごとに体勢を変えるね。まずは横向きから、、」

アリヤの指示に従いまずは左横向きで分娩台に寝る。
時刻はすでに深夜を超えており、疲れもあり私もネムネムモード。
寝てていいよ〜と言われたので、その言葉通り寝る
夫も同じ部屋の狭いスペースで一緒に仮眠💤

そうやって休息しつつも、30分ごとにアリヤが来て、右横向き→バランスボールでうつ伏せ→左横向き、、と私の体勢チェンジをする。
色々ポジションを試行錯誤して、赤ちゃんに上手くはまってもらうためらしい。

そのとき私は本当に眠くてされるがままだったので色々とうろ覚えなのだが。。。🥱


まさかの展開


さて、2度目の左横向きが終わった時にまたアリヤが来る。
次はなんの体勢かしら、右横向き?とか寝ぼけ眼で思っていると、
これまでは暗がりの中そろーりと優しく次の体勢に誘導してくれていたのだが、今回はなにか違う。
分娩台の近くにあった照明をパッと付けて私(と夫を)を目覚めさせる。

そしてアリヤだけでなく、よく見たらなんか知らない人が一緒にいる。

そしてアリヤが、ひとことわたしに告げる。

「子宮口がなかなか開かなくて、かつ赤ちゃんが少し苦しんでいる。あなたの担当医と当直の産婦人科医とで相談して、Cesareanすべきという判断になった。」


わたし「・・・・・・?????」


Cesarean (又はCaesarean) とは帝王切開のこと。

わたしはもちろんこの単語の意味は知っていた。
だが、突然すぎて色々と意味が分からず、軽くパニックになる。

近くにいた知らない人、というのはその当直の産婦人科医さんだったようで、
麻酔後のモニタリング状況や、赤ちゃんがなぜ出てきにくい状態なのかを説明してくれた。
顎が上に向いてしまっているようでうまく出口までの道に辿り着けないでいるらしい。

夫も照明と話し声で起きてきたが、なにやらただならぬ状況であることをすぐに感じ取ったようで、一気に目を覚ました様子。

今更ながら「分かりました」以外の返事が許されるのかは不明なのだが、承諾した途端に私のベッドはガラガラと勢いよく動き出し、帝王切開の手術室へ。。


ベッドが手術室へ向かっているあたりから、唇を始めとする自分の全身がガクガクと震え出す。
病院に来る昨日までの心配事は「会陰切れないといいなぁ」ということだったのに、まさか自分が帝王切開するなんて思ってもいなかったからだ
これまで、入院時の見積もりも、YouTubeの動画も、病院のパンフレットも、帝王切開に関する情報は全く自分に関係ないこととして脳で処理されていた。

・・・なのに、私、今からお腹切るの?

手術室に入った頃には全身の震えが止まらず、夫の掛け声にも反応できず。
夫の名前も全部言えず、まあまあ動揺した状態。

一方でわたしのお腹付近ではテキパキと物事が進んでいる様子。もちろん何が起きているかはこちらからは見えないのだが。

恐らく追加されたであろう麻酔のおかげで痛みはなかったのだが、お腹でモニョモニョしているのは分かった。。

(ところで、深夜3時にも関わらず、いつの間にか担当医が来ていて、執刀してくれていた。
ちょっとだけホッとしたのは覚えている。
産婦人科の先生って大変だ。。。)


産声


少しモニョモニョしたなと思ったら、力強い鳴き声が聞こえてきた。息子の産声だった

それを聞いた途端、涙がふいにドバッと溢れてきて、いい歳してめちゃくちゃ泣いてしまった。

やっと会えたねという嬉しさ・感動と、帝王切開への恐怖心の糸が切れたことと、あと思っていた出産と180度違ったことへの混乱。
色々な気持ちがグチャ混ぜで、もう自分でもなにがなんだかよく分からない状態で、すごい泣いた。

赤ちゃんを取り出すのはすぐだったが、その後の処置に時間がかかった。私のお腹は相変わらずムニムニされていて、時々気持ち悪くなって戻してしまったりした。

私のお腹が縫われている間に夫と息子はSkin to Skinをしていた。🦘

私はようやく息子に会えた嬉しさと、腹切りしたショックでカオスな精神状態だったが、
ようやく息子がわたしの胸に渡されたとき、とても温かかったのは、鮮明に覚えている。

深夜4時近く、本当に私のお腹の中にいたんだね、と、会えて嬉しいよ、という気持ちで胸がいっぱいになった。


3210g でした!

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