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䞖界に先駆けお、日本の高速道路を「無人運転」の倧動脈にする。

テヌマ
自動運転を進めるために、本圓に必芁なのは芏制緩和なのだろうか。
日本の自動運転は、海倖に比べお遅れおいる。
そう蚀われるたびに、
「道路亀通法などの芏制が厳しすぎる」
「もっず芏制を緩和しなければならない」
ずいう声が聞こえおくる。
しかし、私は少し違う芋方をしおいる。
芏制があるから、技術開発が進たないずは限らない。
むしろ、高い芏制があるからこそ、䌁業はそれを乗り越える技術を生み出そうずする。
か぀お日本の自動車産業が、厳しい排気ガス芏制を乗り越えるなかで、䞖界トップクラスの環境技術を磚いおきたように。
自動運転でも、同じこずが蚀えるのではないだろうか。
必芁なのは、安易に芏制を緩めるこずではない。
技術を高い氎準ぞ抌し䞊げながら、その技術を実際の瀟䌚で䜿い、倧量のデヌタを集められる仕組みを぀くるこず。
そのために、日本が今、最も掻甚すべき堎所がある。
日本党囜を結ぶ高速道路だ。


プロロヌグ
「日本の自動運転は遅れおいる」
この蚀葉を、最近よく耳にする。
海倖では無人タクシヌが走り始め、日本でも自動運転を急がなければならない。
だから芏制を緩和しよう。
そんな議論になりがちだ。
しかし、本圓に日本に足りないのは、芏制緩和だけなのだろうか。
私は、そうは思わない。
自動運転ずいう技術を育おるために、今、日本に必芁なのは、
倧量の実走行デヌタ
である。
AIは、珟実の䞖界を知らなければ賢くならない。
雚の日の道路。
深倜の高速道路。
突然の枋滞。
工事による車線芏制。
事故。
故障車。
萜䞋物。
予想もしなかった人間の運転。
実隓堎だけでは、こうした珟実のすべおを経隓するこずはできない。
だからこそ、自動運転車を実際に走らせる必芁がある。
しかも、䞀台や二台ではない。
毎日。
昌も倜も。
倧量の車䞡を走らせる。
そのためには、実蚌実隓の次ぞ進たなければならない。
商甚化である。
そしお、日本には、その商甚化を始めるのに、これ以䞊ない堎所がある。
高速道路だ。
私は思う。
䞖界に先駆けお、日本の高速道路を「無人運転」の倧動脈にする。
日本の自動運転は、そこから始めればいい。


第1章 芏制は、技術を止めるだけではない
芏制は邪魔なもの。
芏制を緩和すれば、技術開発は進む。
どうしおも、そんな考え方になりやすい。
もちろん、時代に合わなくなった芏制は芋盎さなければならない。
技術の進化を劚げるだけの芏制なら、改めるべきだろう。
しかし、
芏制が厳しいこずず、技術開発が遅れるこずは、必ずしも同じではない。
むしろ、厳しい芏制があるからこそ、䌁業が高い技術を目指すこずもある。
日本の自動車産業が、その䞀぀だった。
排気ガス芏制ぞの察応を迫られた自動車メヌカヌは、より高性胜な゚ンゞンを開発し、排気ガスを浄化する技術を磚いた。
高いハヌドルがあった。
だからこそ、それを乗り越える技術が生たれた。
もし、最初から䜎い基準でよかったなら、そこたでの技術革新は必芁なかったかもしれない。
自動運転も同じだず思う。
安党性を確保するための高い基準は、日本の自動運転技術を鍛える力になり埗る。
安易に、
「ずにかく走らせればいい」
「少しくらい安党性が䜎くおも、たず垂堎に出せばいい」
ずいう方向ぞ進めば、日本の自動運転は䜎い氎準で止たっおしたうかもしれない。
倧切なのは、
芏制をなくすこずではない。
高い技術を芁求しながら、その技術を実際の瀟䌚で育おる仕組みを぀くるこず。
私は、そこに日本の進むべき道があるず思う。


第2章 自動運転を進化させるのは「道路の䞊のデヌタ」だ
自動運転の技術は、机の䞊だけでは進化しない。
AIにずっお、最も重芁なものの䞀぀がデヌタである。
しかも、自動運転に必芁なのは、
珟実の道路を走っお埗られるデヌタ
だ。
道路では、毎日、予想倖のこずが起きる。
急な車線倉曎。
突然の枋滞。
悪倩候。
萜䞋物。
工事。
故障車。
事故。
そしお、人間の運転には、必ずしも論理では説明できない動きがある。
自動運転AIは、そうした珟実の䞖界を経隓しなければならない。
もちろん、シミュレヌションは重芁だ。
実隓堎も必芁だ。
しかし、それだけでは足りない。
珟実の道路には、シミュレヌションでは再珟しきれない出来事が無数にある。
だから、自動運転技術を進化させるためには、
実際に走るこず
が必芁になる。
走れば走るほど、デヌタが集たる。
デヌタが集たれば、技術が進化する。
そしお技術が進化すれば、さらに倚くの車䞡を走らせるこずができる。
この埪環を぀くるこずが、自動運転開発では䜕より重芁なのだず思う。


第3章 実蚌実隓だけでは、日本の自動運転は育たない
珟圚、日本でも各地で自動運転の実蚌実隓が行われおいる。
特に地方郜垂や郊倖では、
人口枛少。
高霢化。
運転手䞍足。
公共亀通の瞮小。
こうした問題を抱えおいる。
自動運転には、倧きな可胜性がある。
だから、地方での実蚌実隓には倧きな意味がある。
しかし、䞀方で考えなければならないこずもある。
その実蚌実隓は、い぀商売になるのだろうか。
地方には課題がある。
しかし、民間䌁業が倧芏暡な投資を行うための垂堎芏暡ずいう点では、どうしおも限界がある。
必芁性がある。
けれども、事業ずしおの芏暡が小さい。
だから、
実蚌実隓はできおも、商甚化たで進たない。
そんな状況が生たれおしたう。
ここに、日本の自動運転が抱える倧きな問題があるのではないだろうか。
私は思う。
技術開発のために実蚌実隓を続ける時代から、商甚化するこずで技術を開発する時代ぞ進むべきだ。
商甚化すれば、車䞡は毎日走る。
荷物を運ぶ。
人を運ぶ。
利益を生み出す。
そしお、その過皋で倧量のデヌタが生たれる。
぀たり、
商甚化そのものが、巚倧な実蚌実隓になる。
ここに、日本の自動運転を䞀気に進める鍵がある。


第4章 なぜ、高速道路なのか
では、日本で最初に倧芏暡な商甚化を進めるなら、どこがいいのか。
私は、
高速道路
だず思う。
理由は単玔だ。
そこには、すでに巚倧な垂堎があるからだ。
日本の高速道路は、物流の倧動脈である。
昌も倜も、倧型トラックが走っおいる。
郵䟿物を運ぶ。
宅配䟿を運ぶ。
工堎から工堎ぞ郚品を運ぶ。
枯から内陞ぞ荷物を運ぶ。
日本の経枈は、高速道路の物流によっお支えられおいる。
぀たり、
自動運転が䜿える垂堎を、これから探す必芁がない。
垂堎は、すでに目の前にある。
必芁なのは、
その巚倧な物流垂堎に、自動運転を投入する仕組みを぀くるこずだ。
しかも、高速道路は、䞀般道ず比べれば、走行環境をある皋床限定できる。
歩行者がいるわけではない。
信号があるわけでもない。
亀差点で、右折車ず向き合うこずもない。
もちろん、高速道路の自動運転にも難しい問題はある。
だからこそ、たずは、
できる堎所から始める。
自動運転のすべおを、䞀床に完成させる必芁はない。
最もポテンシャルのある堎所から、商甚化を始めればいい。


第5章 高速道路を「無人運転物流」の倧動脈にする
具䜓的には、高速道路の入口ず出口に、
自動運転トラックのためのトラックダヌド
を敎備する。
䞀般道は、人間が運転する。
物流拠点から高速道路の入口近くたで、人間がトラックを運転する。
そしお、トラックダヌドに到着する。
そこで、自動運転に切り替える。
高速道路に入る。
高速道路の区間は、自動運転で走る。
目的地近くの高速道路出口でトラックダヌドに入り、再び人間が運転する。
こうすれば、
䞀般道の耇雑な環境ず、高速道路の自動運転区間を分けるこずができる。
いきなり、
「日本党囜、どこでも完党無人運転」
を目指す必芁はない。
たず、
高速道路だけを、自動運転の倧動脈にする。
東京。
名叀屋。
倧阪。
さらに西ぞ。
物流量の倧きな幹線から始める。
必芁なずころにトラックダヌドを敎備する。
そしお、物流䌁業が共同で利甚できる仕組みにする。
日本郵䟿だけ。
ダマトだけ。
䜐川だけ。
そんな瞊割りではない。
日本の物流を支える倚くの䌁業が利甚できる、
高速道路自動運転物流の共通むンフラ
ずしお育おる。
私は、ここたで考えお初めお、日本の自動運転は本栌的な商甚化ぞ進むのではないかず思う。


第6章 商甚化が、日本の自動運転を䞀気に進化させる
高速道路を自動運転トラックが走り始める。
䞀日、二日ではない。
毎日だ。
昌も倜もだ。
東京から倧阪ぞ。
倧阪から犏岡ぞ。
そしお、党囜の䞻芁郜垂ぞ。
倧量のトラックが走る。
するず、䜕が起きるのか。
倧量のデヌタが集たる。
晎れの日のデヌタ。
雚の日のデヌタ。
倜間のデヌタ。
枋滞のデヌタ。
工事区間のデヌタ。
車線倉曎のデヌタ。
故障車ぞの察応。
萜䞋物ぞの察応。
事故珟堎ぞの察応。
人間が運転する呚囲の車ずの関係。
こうした膚倧な珟実のデヌタが、自動運転技術を鍛えおいく。
そしお、
デヌタが増える。
技術が進化する。
安党性が高たる。
さらに倚くの車䞡が走る。
たたデヌタが増える。
この奜埪環が生たれる。
だから私は、
商甚化ず技術開発を別々に考えおはいけない
ず思う。
商甚化するこずによっお、技術が育぀。
そしお、技術が育぀こずによっお、商甚化が広がる。
自動運転の開発ずは、本来、この埪環をいかに早く぀くるかずいう競争なのではないだろうか。


第7章 デヌタを「日本の力」に倉える
しかし、ここで䞀぀、倧きな問題がある。
せっかく倧量の走行デヌタが集たっおも、
各䌁業が、
「これは自瀟のデヌタだ」
ずしお囲い蟌んでしたえば、日本党䜓の技術開発は遅くなる。
もちろん、䌁業には競争がある。
独自の技術もある。
䌁業秘密もある。
すべおを共有すればいい、ずいう話ではない。
しかし、
安党性の向䞊。
事故の防止。
異垞事䟋ぞの察応。
道路環境の把握。
こうした分野たで、すべおの䌁業がれロから同じ経隓を積み盎す必芁があるのだろうか。
ここで必芁なのが、
競争するデヌタず、共有するデヌタを分ける仕組み
である。
そしお、この仕組みを぀くるのは、民間䌁業だけでは難しい。
デヌタの圢匏を暙準化する。
個人情報を守る。
䌁業秘密を守る。
安党に共有する。
誰が、どこたで利甚できるのかを決める。
責任の範囲を明確にする。
こうした環境敎備は、
囜にしかできない。
私は、自動運転における囜の圹割ずは、
自らアプリを䜜るこずでも、
自ら自動運転車を開発するこずでもないず思う。
䌁業が開発しやすい垂堎を぀くる。
䌁業が走りやすい環境を敎える。
そしお、日本党䜓の技術が進化するデヌタ基盀を぀くる。
ここに、囜の圹割がある。


第8章 無人運転は、「物流改革」の話ではない
自動運転トラックが実甚化されれば、運転手䞍足の問題にも倧きな効果が期埅できる。
しかし、それだけではない。
私は、
物流そのものが倉わる
ず思っおいる。
これたでの物流は、人間の運転手を䞭心に考えられおきた。
運転時間。
䌑憩時間。
亀代。
宿泊。
勀務管理。
これらを前提に、物流網が䜜られおいる。
しかし、高速道路の自動運転が本栌的に始たれば、その前提そのものが倉わる。
もちろん、車䞡の点怜や安党管理、物流拠点で働く人は必芁だ。
しかし、
「人間の運転手が長距離を走り続ける」こずを前提ずした物流から離れられる可胜性が生たれる。
するず、
物流拠点の配眮が倉わる。
配車が倉わる。
運行管理が倉わる。
ドラむバヌの仕事も倉わる。
運送䌚瀟の業務そのものが倉わる。
぀たり、
自動運転は、単なる省人化ではない。
日本の物流構造そのものを䜜り盎す可胜性を持っおいる。
だからこそ、急がなければならない。
自動運転を、
「い぀か実珟する未来の技術」
ずしお眺めおいおはいけない。
すでにある高速道路。
すでにある物流需芁。
すでにある自動車産業。
そこに、自動運転ずいう技術をどう結び぀けるのか。
その競争は、すでに始たっおいる。


゚ピロヌグ
日本の自動運転に必芁なのは、
「ずにかく芏制を緩めるこず」
ではない。
高い安党性を求める。
高い技術を求める。
そのうえで、
最もポテンシャルのある堎所で、商甚化する。
私は、それが正しい順番だず思う。
日本には、高速道路がある。
巚倧な物流需芁がある。
䞖界有数の自動車産業がある。
そしお、自動運転を実際に走らせる巚倧な舞台がある。
足りないのは、技術だけではない。
商甚化する堎所を決めるこず。
䌁業が走れる仕組みを぀くるこず。
囜が共通の環境を敎えるこず。
そしお、
走るこずによっお埗られたデヌタを、日本党䜓の技術力ぞ倉えるこず。
ポテンシャルのある堎所で、
できるこずから始める。
急ぐべきずころでは、急ぐ。
民間䌁業が走る。
囜が環境を敎える。
䌁業は競争する。
しかし、日本党䜓で共有すべきものは共有する。
そしお、技術を鍛える。
日本の自動運転は、小さな実蚌実隓を繰り返すだけの段階から、そろそろ次ぞ進むべきではないだろうか。
䞖界のどこかで、自動運転が完成するのを埅぀必芁はない。
日本には、日本の匷みがある。
物流ずいう巚倧な垂堎。
党囜を぀なぐ高速道路。
そしお、自動車産業ずいう倧きな土台。
ならば、その匷みを䜿えばいい。
䞖界に先駆けお、日本の高速道路を「無人運転」の倧動脈にする。
私は、それは倢物語ではないず思う。
問題は、
できるか、できないかではない。
日本が、本気でやるず決めるかどうか。
その決断が、今、求められおいるのだず思う。


いいなず思ったら応揎しよう

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