休職して手放したもの
休職してからの私は、失ったものばかりを見ていました。
仕事に行けなくなったこと。
当たり前だった日常がなくなったこと。
周りに迷惑をかけてしまっていること。
これまで積み上げてきたものが、一気に崩れてしまったような気持ちでした。
毎日、自分を責めていました。
「もっと頑張れたんじゃないか。」
「私が弱かっただけなんじゃないか。」
「早く元気にならなきゃ。」
そんな言葉を何度も自分に向けていました。
でも、休職してしばらく経った頃、少しずつ気づき始めたことがあります。
私は長い間、たくさんのものを抱え込みすぎていたのかもしれないということです。
例えば、
「頑張らなければ価値がない。」
そんな思い込みです。
学生の頃から、努力することが当たり前でした。
養護教諭になってからも同じでした。
子どもたちのために。
保護者のために。
学校のために。
自分なりに一生懸命頑張ってきました。
もちろん、その時間に後悔はありません。
でも、いつの間にか私は、
頑張ることが当たり前になり、
休むことに罪悪感を感じるようになっていました。
休職して初めて、
何もしない時間が必要なことを知りました。
もう一つ手放したものがあります。
それは、
「人に迷惑をかけてはいけない」
という考えです。
休職したことで、たくさんの人に迷惑をかけたと思いました。
今でもその気持ちはあります。
けれど、人は一人では生きていけません。
誰かに支えてもらう日もあります。
そして元気になったら、今度は自分が誰かを支えればいい。
そう考えられるようになりました。
以前の私は、助けを求めることが苦手でした。
弱音を吐くことも苦手でした。
でも今は、
「助けて」
と言えることも大切な力なのだと思っています。
休職は決して望んだ出来事ではありませんでした。
できることなら経験したくありませんでした。
それでも、この時間があったからこそ気づけたことがあります。
頑張りすぎなくていいこと。
休んでもいいこと。
弱さを見せてもいいこと。
そして、自分にも優しくしていいこと。
今もまだ回復の途中です。
不安になる日もあります。
涙が出る日もあります。
それでも、少しずつ前を向けるようになりました。
休職して手放したものはたくさんあります。
でも、その代わりに自分を大切にすることを少しずつ学んでいます。
これからも焦らず、自分のペースで歩いていきたいと思います。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
