後継者は、一日では育たない
わたしが働いている派遣先は、
かなり年齢層が高い。
いわば、
経験を積んだ技術者が多く、
若い人が極端に少ない印象がある。
長年そこで働いて、
いろんな人と接してきた。
そこで感じるのは、
職人気質というのか、
プライドが高い人が多いこと。
あまり人に教えたがらない。
「教える」ということに、
少し抵抗があるようにも感じる。
もちろん、
すべての人がそうだとは思わない。
ただ、長く働いてきたからこそ、
そういう傾向は見えてくる。
そして、
いずれ会社が直面する問題は、
「誰が引き継ぐのか」
「誰が教えるのか」
ということだと思う。
技術や経験というものは、
マニュアルだけでは簡単に引き継げない。
長年の経験で身についた感覚や、
ちょっとした判断。
そういうものまで含めて、
次の世代に渡していかなければならない。
だからといって、
ある日突然、
若い人をたくさん入れれば解決する。
……そんな簡単な話でもないだろう。
教える側にも準備が必要だし、
教わる側にも時間が必要になる。
場合によっては、かなり大変なことになる。
だからこそ、社員の年齢層は、
ある程度満遍なくなっているほうがいい。
若い人がいて、
中堅がいて、
経験を積んだ人がいる。
その中で、
少しずつ仕事が受け継がれていく。
わたしは派遣社員として、
長くこの職場で働いている。
社員ではないからこそ、
少し離れたところから
職場を見ることもある。
そんな立場から見ていると、
後継者は、一日では育たない。
技術も、人も、
時間をかけて育てて
いくものなのだと思う。
