🍒トランペットが奏でるファンファーレ
〜子どもの詩519 Theme-248〜
真っ直ぐでポジティブな音色を持つトランペットは、人を励ます楽器の代表格と言えます。
一度でいいから、ファンファーレを奏でてみたい。たった一度で良いから‥‥。
Akiyama Uです。子どもの詩を紹介しています。
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トランペット
こてきクラブのトランペット
ずっとあこがれていたトランペット
四年生になって やっとたんとうになれた
うれしくて うれしくて
早くふいてみたかった
かっこよくトランペットをふく私を想像すると
ますますうれしくなった
でもいざやってみると なかなか音が出ない
家にマウスピースを持って帰って
すごく練習したのに
ほんのかすかに音が出るだけ
友だちのなみちゃんは
もう音が出はじめているのに‥‥
私はくちびるが赤くなっても
一生けんめい練習を続けた
ある日こてきの先生が学校に来られた
音が出ない私は「どうしよう」と心配になった
心ぞうがドキドキ速くなるのがわかった
先生の前でそのままふいたけど
やっぱり音が出ない
マウスピースをとってふいたけど音が出ない
口だけでしても音が出ない
私はとってもがっかりした
「しえりさん 音をもっと遠くにとばしてみ」
言われるとおりにやってみると
なんと音が出た
マウスピースをつけてふいてみた
音が出た
今度はトランペット
「音を遠くに‥‥」
「パ ン」
いい音が出た
「やったあ」と思った
「先生 ありがとう」と思った
するとみんながはく手をしてくれた
うれしさが
もっともっとこみあげてきた
4年 しえり
私とトランペット
私の少しさびたトランペット
姉が昨年まできれいな音を奏でていた
あこがれのトランペットを
今私は奏でている
このトランペットを吹いていると
今までどんな人が何人くらい
どんな音を奏でてきて
どれだけ多くの感動を生み出したのだろう
一体何年物なんだろうと
ミステリアスなところが魅力的に感じる
ピカピカの新しいトランペットも
きれいですてきだが
私はこのたくさんの思い出がつまった
少しさびたトランペットのほうがすきだ
音楽も同じだと思う
一人のきれいな音が響き渡るのもきれいだが
みんなで一つの音を重ねて作っていく音楽のほうが
私はすきだ
トランペットで思うように音が吹けない
自分の思い描く音がうまく出せない
でもみんなが自分の楽器でがんばっているから
私もあきらめずにがんばれる
私の音がみんなの音と合わさり
舞台の上で合奏となるととっても気持ちがいい
それが次への自信となりつながっていく
だから私のさびたトランペットは
今まで使ってきた人の
がんばりや自信が染み付いていて
私にパワーをくれている
私のがんばりも次の人へとつながっていくのだろう
さびのある伝説のトランペットが
今は私を支えてくれている
次のコンサートに向けて
私のトランペットで舞台を盛り上げていきたい
5年 みこと
教員になった一年目の春、私のトランペットへの夢は打ち砕かれました。
私の祖父は、トランペット吹きでした。それを職務にしていたのです。
日露戦争に行き、与えられた任務はトランペットを吹くことだったと言います。私は、一度たりとも聴いたことはありません。第一、家にはトランペットはありませんでした。
小学校3年生の時に祖父が亡くなり、祖父とトランペットの関係を知らされました。
初めて赴任した先の学校には、教材としてのトランペットが1本ありました。
音楽専科の許可を得て、マウスピースをつけて、いきなり吹きました。良い音なんて出なくて良い。一音出れば、気が済んだのです。
ところが、かすれた音さえ出ませんでした。何だか詰まっているようにしか思えませんでした。
後日、他の児童が音を出している現場に立ち会い、ショックは2倍になりました。
それ以来、トランペットとは無縁です。おそらくこれからも。
しえりさんやみことさんの、何と気高しいことか。
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最後まで読んで頂き、ありがとうございました。
