#24 なぜ「成功者の真似」をしても成功できないのか? 歴史から消えた敗者が教える「生存者バイアス」の罠
『キャピタリスト・ジャーナル:富を支配する「心理と歴史」の裏法則』シリーズ #24
前回(第23回)は、私たちが「1万円のところ、今だけ5,000円!」というような「最初の数字(アンカー)」にいかに判断を狂わされるかをお話ししました。 私たちは、目に見える数字に簡単に騙されてしまいます。
しかし、私たちが騙されるのは「見えているもの」に対してだけではありません。 実は、**「見えなくなってしまったもの」**の存在を想像できないことこそが、ビジネスや投資、そして人生において最大の判断ミスを引き起こすのです。
連載第24回のテーマは、世の中に溢れる「成功法則」の嘘を暴き、本質を見抜くための強力な思考法、**『生存者バイアス(Survivorship Bias)』**です。
書店に行けば、「年収1億円を稼ぐ人の朝の習慣」「スティーブ・ジョブズやイーロン・マスクに共通する成功の法則」といった本が山のように積まれています。 彼らは皆、毎朝5時に起き、大量の本を読み、常識を疑い、果敢にリスクを取ったから大成功したのだと言われます。
だから「あなたも同じようにすれば成功できる!」と。 しかし、この論理には、**恐ろしく致命的な「論理の穴」**が空いているのです。
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