ケア?ケア???
動物にしてもらえる企画を見つけた。
noteの記事やプロフィールを読んで、その人を動物にすると何になるのかを診断するらしい。こういうのは普通に面白そうなので参加することにした。
ただ、最初からプロフィール画像まで見せるのは少し気になった。
私のプロフィール画像は、サングラスをかけてアロハシャツを着て、頬杖をついている。これを先に見せてから「動物にしてください」と頼んだら、猫とか狐とか、なんとなく気だるそうな生き物へ寄っていきそうである。
なので画像はいったん封印した。
ついでに、AIがこれまで私について知っている情報も使わせないことにした。見るのは公開しているnoteだけ。さらに最初から動物を決めさせず、まず「この人はどういう動きをする生き物なのか」だけを抽出させた。
出てきたのは、群れには入るが群れに従うわけではない、気になるものには自分から近づく、対象そのものより境界や関係のズレを見る、外から眺めるだけでなく実際に触る、一つの方法が塞がれたら別の方法を試す、といった生態だった。
最後には「他人を分析したあと、自分まで分析対象に戻す」と書かれていた。
めんどくさい生き物である。
ここまで決めたところで、実在する動物と照合してもらった。
結果はこうだった。
1位 ケア 94%
2位 ワタリガラス 89%
3位 アライグマ 81%
4位 タコ 76%
5位 アカギツネ 69%
まず1位から知らない。
ケア。
何かと思って調べたら、ニュージーランドにいる高山性のオウムだった。
だったらオウムでいい。
しかしAIはオウムではなく、ケアだと言う。
理由を読むと、単に「賢い」とか「好奇心が強い」とか、そういう話ではなかった。ケアは気になるものへ近づき、嘴で触り、引っ張り、外し、開ける。一つの方法で駄目なら、別の方法も試す。
そのため私は、「知的だからオウム」ではなく、「わざわざ対象へ近づいて留め具を外すのでケア」になったらしい。
留め具まで見ていた。
動物診断でそこを見るとは思っていなかった。
しかも2位も妙だった。
ワタリガラス。
カラスではない。
ワタリガラスである。
どうも鳥だけ一般名で帰してくれない。
そのわりに3位は、普通にアライグマだった。
そこはアライグマなんだ。
このあたりから、自分が何の動物なのかより、AIがどこまで分類するつもりなのかの方が気になってきた。
せっかくなので、ケアとワタリガラスは何が違うのかも聞いてみた。
AIの説明では、ケアは「なんやこれ。触ってみよ」で、ワタリガラスは「誰が何を知ってる?」だった。
だから普段表に出ているMAIN ANIMALがケアで、追い込まれたときに出てくるSHADOW ANIMALがワタリガラスになるらしい。
普段は物に近づいて留め具を外し、状況が悪くなると周囲の情報配置を確認する。
人格診断というより、だんだん侵入後の役割分担みたいになってきた。
さらに、普段は見えにくい部分を示すHIDDEN ANIMALとして出てきたのが、3位のアライグマだった。
こちらの説明は「とりあえず開けていい?」である。
ケアが触る。
アライグマが開ける。
ワタリガラスが周囲を見る。
チームとして完成している。
何のチームなのかは分からない。
4位にはタコまでいるので、いざとなれば手数も増やせる。5位のアカギツネまで来て、ようやく何かを開ける役目から離れたような気がした。
動物診断をしていただけなのに、こちらの知らないところで編成が進んでいる。
診断が終わったところで、最初に封印していたプロフィール画像を戻してみた。
サングラスにアロハシャツ、頬杖。
見た目だけなら完全に「今日は何もしません」という顔をしている。
その中身として提示されたのが、ニュージーランドの高山で物に近づき、嘴を突っ込み、留め具を外す鳥だった。
しかも奥にはアライグマが待機し、何かあったらワタリガラスが周囲を見る。
見た目だけが一番おとなしい。
AIは最後に、私をこうまとめた。
「世界を眺めるより、留め具を一個外してみたい鳥。」
そこまで具体的に言われるとは思っていなかった。
オウムではない。
ケアである。
ケア?
ケア???

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