飛鳥・藤原物語:第10話 天武天皇の大改革 ― 「日本」という国をつくった天皇
壬申の乱に勝利した天武天皇は、豪族の時代を終わらせ、天皇を中心とする国家づくりを進めました。法律の整備、歴史書の編さん、仏教と神道の保護、そして日本初の本格的な都・藤原京の構想――。
第10話では、天武天皇が目指した理想の国家と、その夢が持統天皇へ受け継がれていく物語を、史実に基づいてわかりやすく描きます。
673年。壬申の乱に勝利した大海人皇子は、天武天皇として即位しました。しかし、戦いに勝っただけでは国はまとまりません。天武天皇の本当の戦いは、ここから始まったのです。

彼が目指したのは、豪族たちが力を競い合う国ではありません。誰もが一つの国家のもとで暮らす、新しい日本でした。まず天武天皇が取り組んだのは、天皇の権威を高めることです。
それまで天皇は、多くの豪族に支えられる存在でした。しかし天武天皇は、国家の中心は天皇であり、そのもとに役人や豪族が仕える体制を築こうとしました。そのために行政制度を整え、有能な人材を積極的に登用し、中央政府の力を強めていきます。さらに全国の豪族を朝廷の組織へ組み込み、地方支配を進めました。こうして飛鳥の朝廷は、少しずつ全国を治める政府へと成長していきます。

また、天武天皇は法律づくりにも力を注ぎました。
後に完成する「飛鳥浄御原令」の基礎となる制度づくりが、この時代に始まります。法律によって国を治める。それは、豪族の力ではなく、国家の仕組みで人々を支えるという、新しい考え方でした。

さらに天武天皇は、日本の歴史を後世へ伝えることも重要だと考えます。
各地に伝わる帝紀や旧辞を整理するよう命じ、国家の歴史をまとめる事業を始めました。この取り組みは、後に『古事記』や『日本書紀』という、日本最古の歴史書へと結実します。国の歴史を記録することは、国の成り立ちを人々に伝えることでもありました。

宗教政策にも大きな特徴があります。天武天皇は仏教を厚く保護する一方で、日本古来の神々への祭祀も大切にしました。仏教と神道の両方を国家の柱として尊重しようとしたのです。この考え方は、その後の日本文化にも深く受け継がれていきます。

そして天武天皇は、もう一つ大きな夢を抱いていました。それは、日本にふさわしい本格的な都を築くことです。飛鳥の宮は、天皇が代わるたびに場所を移すことが少なくありませんでした。しかし、新しい国家には、政治の中心として計画的に造られた都が必要でした。天武天皇はその計画を進めますが、完成を見ることなく686年、この世を去ります。

その壮大な夢を受け継いだのは、皇后であり、後に即位する持統天皇でした。彼女は夫の理想を現実のものとするため、日本初の本格的な都づくりへ挑みます。その名は――藤原京。飛鳥・藤原の歴史は、いよいよ最も華やかな時代を迎えようとしていました。

次回、第11話「持統天皇という名君」。
女性天皇が実現した、日本最初の本格的な都・藤原京建設の物語です。
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監督:こう爺
お話とプロンプト:ChatGPT
画像と動画:Flow (Nano Banana 2)
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