『こうやって、考える。』外山滋比古レビュー|思考力と発想力が鍛えられる150のヒントを徹底解説
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「なんだかアイデアが浮かばない」「考えがまとまらない」。
そんな悩みを抱えたときに手に取りたいのが、外山滋比古(とやま しげひこ)氏の『こうやって、考える。』(PHP文庫)です。
『思考の整理学』の著者として知られる外山氏の集大成ともいえる一冊で、思考法・発想法に関するヒントがぎゅっと詰まっています。
この記事では、ネタバレなしで本書の概要と魅力、学べること、おすすめの読者層、そして読む際に押さえておきたいポイントを分かりやすく解説します。

本書が伝えている概要
本書は、外山滋比古氏がこれまでに発表してきた数多くの著作の中から、発想力や思考力を鍛えるためのヒントを150個厳選してまとめた箴言集です。
内容は7つの章に分かれており、発想力を鍛えるヒントから、思考のプロセス、知性を磨く生活習慣、読書との向き合い方、会話(おしゃべり)の効用、そして未来を創る考え方まで、幅広いテーマが扱われています。
1つのテーマにつき見開き1ページ程度というコンパクトな構成になっているため、頭から順番に読み進めるのはもちろん、気になったページだけをぱらぱらとめくって拾い読みするような楽しみ方もできます。
「知の巨人」と称された外山氏の思考のエッセンスが、平易な言葉でまとめられているのが本書の大きな特徴です。
具体的にどのようなヒントが登場するかは、ぜひ実際に手に取って確かめてみてください。

本書から学べること
本書からは、単なる知識の詰め込みではなく、自分の頭で考えるための「姿勢」や「習慣」を学ぶことができます。
たとえば、無意識をうまく活用してアイデアを育てる考え方や、思考にあえて「休符」を挟むことの大切さなど、忙しい日常の中でもすぐに実践できるヒントが数多く紹介されています。
散歩や昼寝、雑談といった一見すると思考とは無関係に思える行動が、実は発想力を高めるうえで重要な役割を果たしているという視点も印象的です。
また、読書との付き合い方についても触れられており、本を読むこと自体が目的化してしまうと、かえって自分で考える力を奪われてしまう危険性があるという指摘は、読書好きの人ほどはっとさせられる内容でしょう。
知識を集めることと、自分なりの考えを育てることは別物だという外山氏のスタンスは、情報があふれる現代だからこそ響くものがあります。

こんな人におすすめ
本書は、次のような人に特におすすめです。
・アイデアや発想力を高めるヒントを手軽に得たい人
・『思考の整理学』は気になっているが、まずは軽い一冊から外山滋比古の考え方に触れてみたい人
・通勤時間やちょっとした隙間時間にサクサク読める本を探している人
・普段あまり読書をしないが、短い文章で要点をつかみたい人
・仕事や勉強で行き詰まりを感じ、考え方そのものを見直したい社会人や学生
1テーマ1ページというライトな構成なので、読書が苦手な人でもあっという間に読み終えられるという声も多く見られます。
外山滋比古氏の入門書としても、日々の思考習慣を見直すきっかけとしても活用しやすい一冊です。

本書のポイント・重要な点
本書を読むうえで押さえておきたいポイントがいくつかあります。
まず、本書はゼロから書き下ろされた新作ではなく、外山氏の過去の著作から言葉を抜粋・再構成した「箴言集」であるという点です。
そのため、各項目には引用元となった著書名が記されており、興味を持った項目があれば、その元になった著作へとさらに読書を広げていくことができます。
一方で、この構成ゆえに「1つ1つの言葉は短くまとまっているが、文脈がやや分かりにくい」と感じる読者もいるようです。
じっくりと論理の流れを追いたい人は『思考の整理学』のような通読向けの著作と合わせて読むと、理解がより深まるでしょう。
もう1つのポイントは、繰り返し読むことで味わいが増すタイプの本だということです。
一度読んで終わりにするのではなく、気になったページに付箋を貼っておき、時間を置いてから読み返すことで、そのときどきの自分の状況に合わせた新しい気づきが得られます。
短い言葉だからこそ、読むたびに違う解釈や発見があるのも、本書ならではの魅力といえるでしょう。

まとめ
『こうやって、考える。』は、外山滋比古氏がこれまで積み重ねてきた思考法のエッセンスを、150の短いヒントに凝縮した一冊です。
無意識の使い方や休息の大切さ、読書や会話との向き合い方など、日常生活の中ですぐに実践できるヒントが満載で、忙しい人でも隙間時間で少しずつ読み進められます。
『思考の整理学』への入り口として読むのはもちろん、単体の一冊としても十分に楽しめる内容です。
考えることに行き詰まりを感じているなら、まずは気になるページを1つ開いてみることから始めてみてはいかがでしょうか。
きっと、自分の頭で考えるためのヒントが見つかるはずです。
