農業という未知の領域へ Vol.2 | 芽が出た!義母から教わった「蝶々=天敵」という先人のリスク管理
小さな緑の芽と、はじめての感動
数日前、ポリポットに芽キャベツの種を蒔いてから、毎朝真っ先に確認するのが日課になっていた育成箱。
ある朝、土の表面をふと覗き込むと、そこには小さな小さな緑色の芽が顔を出していました。
「おお……出た!」
思わず独り言が漏れました。 今まで会社員として画面上の数字や資料と向き合う日々を過ごしてきた自分にとって、自分が蒔いた種から命が芽吹く瞬間をこの目で見る体験は、想像以上に大きな感動がありました。
しかし、この無邪気な喜びも束の間、農業の現実は甘くないことを思い知らされることになります。

1. 義母からのアドバイス ——「その蝶々、天敵だよ」
無事発芽した芽を愛おしく眺めていたとき、義母から一言、貴重なアドバイスをもらいました。
「蝶々対策をしておかないと、あっという間にやられちゃうよ」
今まで街を歩いていて白い蝶々(モンシロチョウなど)を見かけても、「のどかだなあ」程度にしか思っていませんでした。日常の風景の一部でしかなかった存在です。
しかし、キャベツなどのアブラナ科の野菜にとって、蝶々は可愛い存在どころか「最大の天敵」。 蝶々が葉に卵を産み付けると、孵化したアオムシがあっという間に柔らかい新芽を食い尽くしてしまう——。せっかく芽を出したばかりの我が家の芽キャベツも、ターゲットにされれば一晩で全滅しかねないというリアルなリスクを教わりました。
2. ダイソーの針金とネットで「防虫カバー」を手作り!
「虫がついたら退治する」のではなく、「虫がつく前の苗の時点からシャットアウトする」。これが先人の知恵であり、現場の鉄則でした。
さっそく対策を講じようと走ったのは、困ったときの強い味方「ダイソー(100円ショップ)」です。
購入したもの:園芸用の針金、防虫ネット
高価な専用資材をいきなり買い揃えるのではなく、まずは「手に入るもので工夫する」のもスモールスタートの醍醐味。 針金をアーチ状に曲げて育成箱に固定し、その上から防虫ネットをピンと張り、端をしっかり留めて「手作り防虫カバー」を完成させました。
リスクの未然防止(予防保全) ビジネスでもトラブルが起きてからの後手対応はコストがかかりますが、農業も全く同じ。発生する前に環境を遮断する「予防」の観点が何より重要だと実感しました。
知恵と工夫で乗り越える楽しさ 専用品を買えば簡単ですが、自分で考えて形にする作業はどこか工作のようでもあり、「自分の手で工夫して育てる」感覚をより強めてくれました。
3. 「見え方」が変わる面白さ
手作りカバーをセットし終えて一安心したあと、ふと庭を見渡してみました。
すると、今まで気にも留めていなかった「飛んでいる蝶々の動き」や「風の吹き方」「日当たりの変化」が、急に解像度高く目に入ってくるようになったのです。
自分が当事者になり、課題(虫害リスク)を認識したことで、世界の見え方がガラリと変わった瞬間でした。
まとめ:先人に学びながら、一歩ずつ
芽が出た喜びと、それを守るための「ダイソー手作り防虫カバー」。 第二弾となる今回は、自然の力強さと同時に、先人の知恵(リスク管理)や身近な道具で工夫する大切さを学ぶ機会となりました。
会社員時代には意識したこともなかった「蝶々との攻防戦」。 義母からのありがたいアドバイスを胸に、手作りカバーの中で健やかに育つ芽キャベツたちを、これからもしっかり見守っていきたいと思います。
次回は、苗の生長と次のステップについてお届けします!
