自我境界(バウンダリー)が成立するまで
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どうぞ、ごゆるりとお過ごしください。
人目が気になる人。
他者からの一言で傷つきやすい人。
距離感が近すぎる人。
このような傾向がある人は、
自我境界=バウンダリーが
不鮮明になっているという特徴があります。
もっと言えば、
世間的なニュースになる人間関係は
全てこのバウンダリーが関係しているとも言えます。
例えば、
ハラスメント、
痴漢やストーカー、不倫、
ひいては共依存的な関係まで含めて。
越えてはいけない
他者のパーソナルスペースに、
一線を越えて踏み込んでくる人たち。
もしくは自身のスペースに侵入されることに
過剰におびえる人たち。
人見知りがちな人、
お節介な人という
周囲から許容されるレベルでの
バウンダリーの不鮮明さならまだいいかもですが、
それ以上にバウンダリーが不鮮明であれば、
他者か自分に過度なストレスがかかることになります。
今回は、
この自我境界=バウンダリーが
どのように形成されていくのかをまとめていきます。
何か気づきある内容になれば幸いです。
不鮮明なバウンダリーは武器にもなる

まず、形成過程に触れる前に、
バウンダリーの不鮮明さは
ネガティブなことばかりではないことに
触れておきます。
バウンダリーが不鮮明であることは、
いわば、一般的に越えられないラインを
一歩越えることができることを意味します。
例えば、
ハラスメントをする上司がいて、
皆がそのことに我慢しているとします。
そこで、
バウンダリーが不鮮明な人は
一歩踏み出して、その上司に
「それはハラスメントではないですか?」
と主張することができる面がある。
また、
バウンダリーが不鮮明であると
無意識と意識の間の行き来がしやすいので、
クリエイティビティが高まります。
ですので、
小説家、漫画家、発明家、芸術家、音楽家などは
バウンダリーが不鮮明だからこそ、
成立している職業とも言える。
現実世界ではなく、
無意識の世界に自分を飛ばすことができるからこそ、
他者にはなかなかつくれない創造的な世界を
現実世界に生み出しているとも言えるでしょう。
また、人間関係でも
バウンダリーの不鮮明さが
役に立つときがあります。
高等技術ではあるのですが、
例えば教師をしているときは、
まず子どもと一体化して
教師自身の力を子どもに移していくことができます。
これは、
セラピーやカウンセリングでも行われることですが、
力のある教師はバウンダリーを上手に操って
子どもに教師の力を移していっています。
例えばそれは、
自制心であったり、感情調整能力であったり、
他者を思いやる心であったり、
リーダーシップであったり、
やり抜く力であったりする。
認知能力というよりも、
もっと根底の非認知能力を
移していく感じです。
また、
自我境界を越えて他者と一体化することは、
例えば、行事で皆で大きなことをやり遂げて、
皆で一体感や達成感を味わうことでもあります。
皆で感動を味わった集団は、
必ず人格のステージが上がり、
人間としての総合的な力は高まります。
よって、
バウンダリーの不鮮明さは、
上手に調整するならば
大きな武器にもなり得ることは、
欠かせてはならない視点だと思います。
第1期 快・不快解離の時代

ここからは
自我境界の成立について
解説していきます。
これまでも
発達心理学の視点は様々解説していますが、
今回はバウンダリーという視点を軸にみていく。
大きな流れとしては、
最初は母親と乳児は一体化している状態であり、
それを徐々に切り離していき、
母と子で完全に別個体になる。
内面的にも
安定した状態で分離ができたのならば、
自我境界が成立したことになります。
まず、出発点となるのが
一体化をしている時期です。
これは大体、
0歳から1歳と言われています。
この時はまだ
乳児は感情というものはなく、
快・不快の世界で生きています。
そして、
視覚も脳もまだまだ
育っていっている最中ですので、
母親=1人の人間という認知が
出来上がっていません。
乳児の世界では、
母乳が与えられてそれを排泄し、
後は睡眠をするというような世界観のはず。
そこでは、
欲しているときに母乳を出してくれることは
快=goodとなっており、
そうではない場合は、
不快=badとなっています。
つまり、
母乳がgood=自分もgood
母乳がbad=自分もbadという
一体化している状態。
これを
good mother=good me
bad mother=bad me
と表現したりします。
そして、1歳から2歳が
自我境界が萌芽する時期となります。
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