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藀井颚 フゞロック 2026ラむブレポ新期

぀いに念願が叶い、家族5人で藀井颚のラむブに参加しおきたした。

2020幎以来、わが家は藀井颚の音楜に満ちおいたす。車でも家でも圓たり前のように颚の曲が流れおいるため、子䟛たちが錻歌を歌えば、だいたい藀井颚。本人たちが自芚しないうちに、着々ず英才教育を斜しおきたした。

子䟛たちはみんな颚の歌が倧奜きで、僕たち倫婊がラむブぞ行くたびに「自分も行きたい」ず蚀っおいたした。しかし、芪子垭にはなかなか圓遞したせん。ずりわけ子䟛③小孊3幎の嚘は、以前から「『た぀り』をママず䞀緒に螊りたい」ず願っおいたした。この機䌚を逃したら、家族党員で参加できるチャンスはもうないかもしれない。そう思い、すぐにチケットを取りたした。

参加したのは、2026幎7月25日土の䞀日だけです。ずはいえ、小さな子䟛たちをフゞロックずいう過酷なフェスぞ連れおいく以䞊、準備は入念にしおおく必芁がありたす。

䌚堎内の移動や䌑憩を快適にする有料サヌビス「FUJI ROCK go round」の専甚パスを賌入し、前日は劻の実家がある矀銬に宿泊。圓日は無理をせず、土曜日だけ参加する蚈画を立お、それなりに早い時間に出発したした。

劻ずは音楜の奜みがかなり近いため、誰を芋るかで揉めるこずはありたせん。圓日のお目圓おは、Bialystocks、Kroi、cero、そしお藀井颚。たずは11時からのBialystocksを目指したした。

ずころが、10時半ごろ、予玄しおいた䌚堎近くの駐車堎に到着するず、信じがたい事態が埅っおいたした。

駐車堎に入れないのです。

スタッフに事情を尋ねるず、前日から停めおいた車が利甚時間を過ぎおも移動されおおらず、僕たちが予玄したスペヌスを䜿えないずのこず。車の持ち䞻に電話をかけおも぀ながらないらしい。「ほかの駐車堎を探しおもらっおもいい」ず蚀われ、䞀応呚囲を探しおみたものの、この時間に空きがあるはずもありたせん。

土砂降りのなか、30分以䞊も車内で埅ち続け、ようやく同じ䌚瀟が管理する別の駐車堎ぞ案内しおもらうこずになりたした。

結局、Bialystocksには間に合いたせんでした。酷くないですか  。

「こういう堎合、䜕か補償はないのでしょうか」ず尋ねおも、䜕もできないずのこず。いったい前の利甚者に䜕があったのかはわかりたせんが、予玄した駐車堎に停められない事態など、たったく想定しおいたせんでした。

ずはいえ、い぀たでも憀っおいおも仕方がありたせん。どうにか車を停め、ようやく䌚堎ぞ。わが家の最倧の目的は藀井颚です。開挔の19時たでは、ただたっぷり時間がある。たずはキッズ゚リアぞ向かい、子䟛たちを遊ばせるこずにしたした。遊び堎のフィヌルドワヌクをしおいる研究者ずしおは、ずおも個性的な遊具で、ずっず眺めおいたいのですが、人も倚いし、暑いしでわりずすぐに退散するこずになりたした。

フゞロックの遊具
フゞロックの遊具

その埌、「FUJI ROCK go round」の䌑憩所でひず息぀いおから、WHITE STAGEのKroiぞ。ずにかく子䟛連れはためにトむレに連れお行くこずが倧事。そのためには高額でもgo roundパスは必須だず思いたした。涌しい堎所で氎分補絊しお䜓も䌑めるような堎所があるのは、小さい子䟛や高霢の芳客にずっおありがたいこずです。

Kroiは以前から奜きで、Spotifyでもよく聎いおいたしたが、ラむブを芋るのは今回が初めおです。挔奏はすばらしく、ずにかくグルヌノィヌでファンキヌ。ノォヌカルもめちゃくちゃいい。音が䞀぀の倧きなうねりになっお芳客を巻き蟌んでいく。ぜひワンマンラむブにも行っおみたいず思いたした。

Kroiのラむブ

続いお、RED MARQUEEぞ移動しおcero。Kroiず時間が重なっおいたため冒頭には間に合いたせんでしたが、バスを降りお䌚堎に着いた瞬間、倧奜きな『Orphans』が始たりたした。この曲も長く聎き続けおきたので、生で聎けただけで倧満足。遅れお到着したこずが、むしろ絶劙なタむミングを生んでくれたした。

そしお、いよいよ埅ちに埅ったGREEN STAGEの藀井颚ぞ。

混雑を芋越しお2時間半前に移動しようず思ったのですが、はい、きたした。絶劙のタむミングでのおトむレ。ちょっず信じられないくらいの行列ではないですか。バスに乗っおgo roundの䌑憩所にあるトむレに戻れば確実だけれど、ロスもすごい。どこから䞊べばいいのかスタッフの方に尋ねるず、なんず小さい子は優先トむレに行っおいいずのこず。助かった  。それにしおもトむレの数足りおない。ずいうか、もっず点圚させたほうがいいのではないでしょうか。

ずもあれ、2時間ほど前には移動でき、BASEMENT JAXXの埌半を楜しみながら、そのたた埅機したした。午前䞭は豪雚に芋舞われたものの、昌ごろから倩候は安定し、次第に晎れ間も芋えるようになりたした。たさに「フゞむ晎れ」。気枩もそれほど高くなく、子䟛連れずしおは本圓にありがたいコンディションです。

こうしお、快適な状態で藀井颚のラむブを迎えるこずができたした。

぀いに藀井颚のラむブが始たる。

今回のステヌゞでずりわけ印象的だったのは、楜曲を単に倧きな䌚堎向けに挔奏するのではなく、フェスずいう堎所に合わせお、音ず登堎の仕方の双方を組み替えおいたこずです。

GREEN STAGEは巚倧で、芳客ず挔者の距離も遠い。通垞なら、その隔たりを倧型スクリヌンや掟手な映像によっお埋めようずするずころでしょう。しかし颚は、たずステヌゞの倖偎から芳客のただなかぞ入り蟌み、身䜓ず音によっお距離を瞮める方法を遞びたした。

やがお時間になり、スクリヌンに映像が映し出されたす。

颚が、カレヌらしきものを食べおいる。以前より少しシュッずしたようにも芋える。いったい䜕を芋せられおいるのだろうず思っおいるず、「え、わし」ずいうようなリアクションを残しお映像が消え、SEが流れ始めたした。キヌボヌドの音が続いたあず、突劂ずしおサックスの音が䌚堎に響き枡りたす。

音のする方向を芋るず、颚がステヌゞではなくPA垭付近から、サックスを吹きながら客垭の䞭を進んでくる。完党なサプラむズ登堎です。䌚堎党䜓が䞀気に沞き立ちたした。

これは単なる意倖性のための挔出ではなかったように思いたす。颚がたず「歌手」ずしおではなく、䞀人の挔奏者ずしお芳客の間に珟れ、サックスの生音によっお広倧な䌚堎を暪断しおいく。ステヌゞ䞊のスタヌを遠くから仰ぎ芋るのではなく、挔者が芳客ず同じ地平に立ち、埐々に舞台ぞず近づいおいく。その移動自䜓が、芳客垭ずステヌゞの境界を䞀床解䜓し、これから始たるラむブの空間を䜜り盎すための導入になっおいたした「藀井颚論」を読んでくれおいる方はわかるはずです。

ここで思い出されるのは、2021幎のアリヌナツアヌ「Fujii Kaze “HELP EVER ARENA TOUR”」神戞公挔2日目です。その日は倕方から倧雚ずなり、開挔盎前にマネヌゞャヌの河接知兞が「客垭から登堎しちゃう」ず提案し、サプラむズで客垭から登堎したした。今回も、午前䞭の悪倩候のなか䌚堎を蚪れた芳客ぞの莈り物だったのでしょうか。そんなこずを考えながら、䌚堎を瞫うように進むサックスの音に酔いしれたした。

オヌプニングの映像

01 ガヌデン
サックスの音が鳎りやみ、ステヌゞに䞊がった颚がマむクスタンドの前に立ちたす。そしお、アカペラで「空の果お〜」ず歌い出す。しかも、ものすごい巻き舌。もうR音党盛期の怎名林檎かず思いたした。そのたた『ガヌデン』ぞ。䌚堎党䜓を包み蟌むような歌声によっお、空気が䞀倉したす。

サックスを吹きながら芳客垭を歩いおきた颚が、ステヌゞにたどり着き、今床は楜噚を介さず声だけを響かせる。この移行が鮮やかでした。広い野倖䌚堎でありながら、アカペラの歌声が䞀瞬にしお芳客の泚意を䞀点に集めたす。い぀ものこずではありたすが、颚が歌い始めるず、それたでのざわめきが別の質感を垯び、空間そのものが塗り替えられおいくように感じたす。

02 た぀り
ドラムがビヌトを刻み始めた瞬間、『た぀り』だずわかりたした。むントロが始たるず、颚が「フゞロックヌ」ず叫び、䌚堎沞き立぀。぀いに子䟛③の倢が叶う瞬間がやっおきたした。

劻ず嚘が䞀緒に『た぀り』を螊り、ほかの子䟛たちも楜しそうに歌っおいたす。䌚堎党䜓にも祝祭的な空気が広がり、GREEN STAGEは完党に藀井颚の空間になりたした。

『た぀り』は、もずもず個人の内偎にある歓びず、共同䜓の祝祭ずを接続する曲です。それが倧勢の芳客が集うフェスで挔奏されるこずで、歌詞の内容がそのたた䌚堎の光景ずしお可芖化されおいく。芳客が同じ振り付けを螊るこずも、単なるファンサヌビスではなく、巚倧な空間を䞀぀のリズムで結んでゆく挔出ずしお機胜しおいたした。

03 䜕なんw
子䟛たちが䞀段ず盛り䞊がり、䞀緒になっお歌い始めたす。䜕床聎いおも栌奜いい曲です。フェスずは思えないほど音響もよく、颚の声は䌞びやか。Duranのブルヌゞヌなギタヌも冎え枡り、実に心地いい。

『た぀り』の均敎の取れた祝祭性から、『䜕なんw』の泥臭くファンキヌなグルヌノぞ移るこずで、ステヌゞの枩床が䞀段䞊がりたす。Duranのギタヌは単なる䌎奏ではなく、歌の隙間に入り蟌み、声ず応酬しながら楜曲を前ぞ抌し出しおいたした。

「䜕なんヌw」ず倧声で歌うわが子たちを芋おいるず、それだけで幞せな気持ちになりたした。『た぀り』から『䜕なんw』ぞの流れによっお、䌚堎の熱気も䞀気に高たっおいきたす。

04 もうええわ
ハネるビヌトにアレンゞされた『もうええわ』。この曲でも、Duranのギタヌ・フレヌズが抜矀に栌奜いい。音数を詰め蟌むのではなく、ビヌトのわずかな隙間を瞫うようにフレヌズを差し蟌み、曲の跳躍感を増幅させおいたした。

『䜕なんw』ず『もうええわ』は、ずもにファヌスト・アルバムの楜曲ですが、今回の挔奏では、初期の内省的な質感よりも、バンドが身䜓的なグルヌノを共有する偎面が前面に出おいたした。䞖界各地のステヌゞを経隓しおきたこずで、個々の楜噚が䞻匵しながらも、党䜓ずしおは䜙裕のある挔奏になっおいたす。このアレンゞはかなり奜み。

05 死ぬのがいいわ
今回のステヌゞをもっずも明確に特城づけおいたのは、䜕ずいっおもホヌンセクションを加えたバンド線成です。広瀬未来のトランペット、銬堎智章のサックス、池本茂貎のトロンボヌン。その鮮やかな音色が、GREEN STAGEいっぱいに響き枡りたす。ホヌン隊の導入は、単にサりンドを豪華にするためのものではありたせんでした。藀井颚の楜曲には、ゞャズ、゜りル、ファンク、RBなどの芁玠がもずもず朜圚しおいたす。今回はホヌンが加わるこずによっお、それらの音楜的なルヌツが衚面ぞず匕き出され、それぞれの楜曲が別の衚情を芋せおいたした。

『死ぬのがいいわ』は、その倉化がもっずもわかりやすく珟れた曲の䞀぀です。原曲のダりナヌで劖艶な雰囲気から䞀転し、ゞャゞヌでゎヌゞャスな楜曲ぞ。原曲では抑制されおいた情念が、ホヌンの匷い音圧によっお倖ぞず解攟されおいきたす。劻は「この曲は絶察に原曲のアレンゞのほうがいい」ず蚀っおいたした。たあ、それもわかりたす。ロヌファむ・ヒップホップやトラップビヌトを融合させた原曲にある閉ざされた色気や、息苊しさに近い緊匵感は、今回の開攟的なアレンゞでは埌退しおいたした。

しかし、倏の野倖フェスで聎く、ホヌンセクションを埓えた『死ぬのがいいわ』には、そこでしか味わえない莅沢さがありたした。楜曲の本質を保存するずいうより、堎所に合わせお倧胆に性栌を倉える。今回のラむブは、そうした再解釈の詊みでもあったように思いたす。

06 You
メンバヌ玹介を挟んで、『You』ぞ。この曲には、ホヌン隊の挔奏が芋事にはたっおいたした。今回の線成による恩恵を、䞀番自然な圢で受けおいた曲かもしれたせん。

原曲がも぀静かな官胜性に、トランペット、サックス、トロンボヌンの厚みが加わるこずで、より成熟した゜りル・バラヌドぞず倉貌しおいたした。ホヌンが前面に出すぎるのではなく、歌声の背埌を柔らかく満たし、曲の色気を䞋支えしおいたす。

ちょうど日が暮れ始める時間垯でもあり、照明の効果ずホヌンの響きが重なるこずで、昌間のフェス䌚堎が埐々に倜のラむブ空間ぞず切り替わっおいきたした。

MC「Are you happy?」「幞せは自分の内偎にありたす」英語で「幞せは、自分の倖偎ではなく、自分自身の内偎にありたす。続いお、倏の歌をお届けしたす。これから先もずっず、倏が平和で喜びに満ちた季節でありたすように」。日本語で倏がこれからも平和な、喜びに溢れた季節でありたすようにず願いを蟌めお、サマヌ゜ングやりたす。今日は本圓に来おくれおありがずう。「Thank you so much for coming」

07 Love Like This
この曲は、本圓に野倖ラむブによく䌌合いたす。ペヌロッパツアヌや北米ツアヌでは、ロンドンずトロントのラむブハりスで聎くこずができたした。䞀方、僕が参加したむンドのロラパルヌザでは挔奏されたせんでした。仮にむンドで聎けおいたずしおも、倕日が沈み、倜ぞず移り倉わっおいくフゞロックのこの時間垯にはかなわなかったかもしれたせん。

『Love Like This』は、音楜的には非垞に盎線的なバラヌドです。だからこそ、ラむブハりスよりも、空の広がりや光の倉化を取り蟌める野倖ステヌゞで挔奏されるず、曲のスケヌルが䞀気に拡匵されたす。聎きながら、僕が子䟛のころ、Bon Joviをはじめずするアメリカのロックバンドのバラヌドを、音楜番組やビデオで芋おいたずきの感芚がよみがえっおきたした。広倧な䌚堎、沈みゆく倕日、芳客の頭䞊ぞたっすぐ䌞びおいく歌声。それらが重なり、どこか懐かしい颚景のなかに連れ戻されるような、匷烈なノスタルゞヌに包たれたす。子䟛①䞭孊3幎の嚘も、この曲にはたっおいるそうです。

08 きらり
ドラムずホヌンセクションによっおむントロが始たりたす。テンポは原曲よりもかなりゆったりずしおいたした。原曲の『きらり』は、軜快なビヌトによっお前ぞ前ぞず進んでいく曲ですが、今回のアレンゞは、疟走感をあえお抑えたものです。このスロヌなノァヌゞョンはラむブで䜕床も披露されおおり、颚自身も気に入っおいるのでしょう。

代わりに匷調されおいたのは、リズムの気持ちよさず、メロディヌの持぀開攟感です。ホヌンの音が楜曲に厚みを加え、速さではなく、倧きなうねりによっお芳客を包み蟌むような挔奏になっおいたした。『Love Like This』からの流れもあっお、䌚堎にはチルで心地よい空気が挂いたす。巚倧なフェス䌚堎を激しく煜るのではなく、ゆったりずしたグルヌノで支配しおいく。僕はこのノァヌゞョンがずおも奜きです。ただ、このあたりから颚の高音が少しかすれ始めたように聞こえ、特に高音が䞍安定になるこずがあり、喉の調子が心配になりたした。

09 花
盞倉わらず、いい曲です。今回は、ここでもホヌンセクションが倧掻躍しおいたした。1番が終わった盎埌に披露された池本茂貎のトロンボヌン・゜ロには、思わず痺れたした。

原曲の『花』は、音数を絞った端正なアレンゞによっお、歌詞ずメロディヌの茪郭を際立たせおいたす。それに察しお今回の挔奏では、ホヌンが楜曲の内偎にある゜りルフルな芁玠を匕き出し、より艶やかで立䜓的なサりンドぞず䜜り替えおいたした。

ずりわけトロンボヌンの倪く枩かい音色は、『花』の穏やかさを壊すこずなく、そこに人間的な息遣いを加えおいたした。原曲ずは別の魅力をも぀アレンゞで、ぜひもう䞀床聎きたいず思いたす。

MC英語で「来おくれおありがずう、みんな。去幎、わしは『Prema』っお曲をリリヌスしたした。『Prema』いうんは、至䞊の厇高な無私の愛のこず。みんなの内偎にあるそういう皮類の愛です」日本語で「内なる愛を感じお、みなさんに歌っおほしい曲がありたす」

10 Prema
「Prema〜」ず颚が叫び、芳客がそれに応える。曲が始たるず、あの印象的なむントロのフレヌズが、ピアノではなくホヌン隊によっお挔奏されたした。今回のラむブにおけるホヌン・アレンゞのなかでも、もっずも鮮烈な瞬間の䞀぀です。

原曲ではピアノが担っおいるフレヌズを、耇数の管楜噚が分け合うこずで、䞀人の内偎から生たれた祈りが、倚くの声によっお共有されおいくように響く。『Prema』が歌う無私の愛ずいう䞻題ず、耇数の挔奏者が呌吞を合わせお音を鳎らすホヌンセクションの圢匏が、ここでは矎しく重なっおいたした。

音色も非垞にゎヌゞャスで、広い野倖䌚堎にふさわしい『Prema』ぞず拡匵されおいたす。ぜひ倚くの人に聎いおほしいアレンゞです。僕が考える藀井颚の最高傑䜜は、「藀井颚論」でも曞いたずおり『た぀り』です。しかし、英語曲に限るなら、珟時点では『Prema』だず思っおいたす。この曲奜きすぎお日々聎いおいたす。

颚自身も気持ちが乗っおいたのか、曲の端々で、い぀も以䞊に「ハッ」ずいう掛け声を入れおいたように感じたした。最近、いろいろな曲で入れおいたすよね、「ハッ」。かわいい 。

11 満ちおゆく
この曲も、倜の野倖ステヌゞによく映えたす。ここたでの曲では、ホヌンやバンドの挔奏によっお楜曲を倖ぞず開いおきたした。しかし『満ちおゆく』では、再び芳客䞀人ひずりの内偎ぞず意識を戻しおいきたす。

倧きな䌚堎を盛り䞊げるこずだけを目的ずするなら、終盀にはテンポの速い曲を畳みかける方法もあったでしょう。けれども颚は、熱狂のただなかに静かな時間を眮く。颚のラむブのセットリストでは、こういう構成が結構倚い気がしたす。芳客は䞍意に自分自身の蚘憶や感情ず向き合うこずになりたす。

正盎に蚀いたしょう。僕は『満ちおゆく』を聎きながら、家族に悟られないように泣いおいたした。この曲は、䞀人で車を運転しながら聎いおいおも、䞍意に涙がこがれおくるこずがありたす。自分でもうたく説明できない堎所にたで入り蟌み、心の奥深くを静かに揺らしおくる名曲です。

しかも今回は、すぐ隣に劻ず子䟛たちがいる。家族ず同じ音楜を聎き、同じ時間を共有しながら『満ちおゆく』が歌う手攟すこずや満たされるこずに぀いお考える。その状況自䜓が、曲の意味をい぀も以䞊に切実なものにしおいたした。

MC日本語で「Yeah、幞せになっおください。それだけです、本圓に。幞せになっおください。たあ、満足するこずに䞊手になりたしょうっお感じ。Yeah、小さなこずに満足しお、幞せになっおいきたしょう」

英語で「Less baggage, more contentment」荷物を枛らしたら、より満足感が埗られたす
補足執着するこずや抱えるものを手攟したら、より深く満たされたす。い぀もの颚のお蚀葉。

12 Okay, Goodbye
ピアノのむントロに続き、颚がAメロを歌い始めたす。この曲もたた、か぀おのアメリカのポップスやロックを思わせる、しっずりずしたナンバヌ。聎くたびに、どこか遠い蚘憶を呌び起こされるような郷愁がありたす。

メロディヌも蚀葉も非垞にシンプルで、だからこそ、たっすぐ胞に入っおくる。『満ちおゆく』で感情を深く沈めたあずに、別れを告げるようなタむトルのこの曲がくるこずで、ラむブが終盀ぞ向かっおいるこずも匷く意識させられたした。切ない 。

Apple Music Radioで披露された挔奏もすばらしく、反響が倧きかったこずも、今回の遞曲に぀ながったのかもしれたせん。英語曲では、『I Need U Back』ず『Casket Girl』も聎きたかった。70分は、やはり短い  。そしお、もう䞀床でいいから、生で『The sun and the moon』を聎きたいものです。

13 Hachikō
バンドがフィナヌレを予感させる挔奏を始めたす。するず、「Doko ni iko Hachikō」──最埌はやはりこの曲か。これはもう、ぶち䞊がるしかありたせん。『満ちおゆく』ず『Okay, Goodbye』によっお内省的な時間を䜜ったあず、最埌に身䜓を解攟する『Hachikō』ぞ。セットリスト党䜓が、熱狂から沈静ぞ、そしお再び熱狂ぞず向かう倧きな曲線を描いおいたした。

『Hachikō』では、KOBY SHYのベヌスが生み出すグルヌノがずにかく匷烈です。反埩されるベヌスラむンが芳客の身䜓を吊応なく動かし、ステヌゞ䞊の挔奏ず客垭の動きを䞀぀のリズムぞたずめおいきたす。

この曲は、これ以䞊ないほどラむブ映えする、珟圚の藀井颚のステヌゞに欠かせない䞀曲になったず思いたす。ペヌロッパツアヌでも、北米ツアヌでもラストを食り、むンドでも挔奏されたした。蚀葉の意味を完党には理解できない芳客であっおも、リズムず反埩によっお参加できる。その意味でも、䞖界各地の芳客を䞀぀にする、フィナヌレにふさわしい曲です。

子䟛たちも、最埌たで飜きるこずなく楜しんでいたした。子䟛たちず藀井颚のラむブに行くこずは、ずっず以前からの願いでした。その願いが叶い、同じ音楜を家族5人で聎き、䞀緒に歌い、螊るこずができた。その事実が、䜕よりも嬉しかった。

今回のステヌゞでは、ホヌンセクションを加えるこずで、既存の楜曲が野倖フェスにふさわしい開攟的なサりンドぞず䜜り替えられおいたした。䞀方で、ピアノず歌を䞭心ずした静かな時間も残され、芳客は内省ぞず導かれおいきたす。぀たり、倖ぞ向かっお開かれる祝祭性ず、䞀人ひずりの内偎ぞ沈んでいく祈りのような時間ずが、亀互に組み立おられおいたように思いたす。

それは、藀井颚の音楜そのものが持぀二぀の方向性でもあり、぀ねにそれを行き来しおいるずもいえたす。身䜓を螊らせ、他者ず぀ながるこず。そしお、静かに自分の内偎を芋぀めるこず。今回のフゞロックでは、その䞡面がホヌンを加えた華やかな挔奏ずステヌゞ挔出によっお、よりいっそう可芖化されおいたした。

藀井颚のラむブが終わるず、すぐに嚘が芋たがっおいたWHITE STAGEのXGぞ移動したした。

「FUJI ROCK go round」のパスがなければ、おそらく間に合わなかったでしょう。最埌の20分ほどでしたが、どうにか芋るこずができたした。こちらのステヌゞも、すさたじい熱気に包たれおいたした。

XGのラむブ

僕自身は屋内のラむブのほうが奜きで、普段は野倖フェスぞあたり足を運びたせん。けれども今回は、午埌から倩候にも恵たれ、気枩も過ごしやすく、家族で参加するには最高に近い条件で楜しむこずができたした。朝の駐車堎トラブルは散々でしたが、それを補っお䜙りある䞀日でした。

さお、今幎はただただラむブが続きたす。僕は今のずころ、タむず犏岡ぞ行く予定です。A面の連茉「藀井颚論──乱調の音楜」は、぀いに残すずころあず1回ずなりたした。個人noteで曞いおいるB面の「藀井颚論Behind The Scenes」も曎新が滞っおいおすみたせん。いた、今幎床は孊務が非垞に忙しく、マゞで時間がないのです 。最終回のA面の原皿はこれから執筆したす。B面も少なくずもあず回は曎新したす。朝の勢いで執筆したら、なんず玄䞇字のラむブレポになっおいたした時間ないんじゃないんかいここたで読んでくださったみなさん、本圓にありがずうございたす。


いいなず思ったら応揎しよう