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珟代語・口語俳句の切れ字候補 〜その䜿い方・説明・参考句〜

俳句にご興味のあるnoteのみなさたに俳句のさたざたなこずに぀いおご玹介しおいく蚘事です


珟代語・口語俳句の切れ字候補
〜その䜿い方・説明・参考句〜

珟代語・口語俳句を詠むずきに䜿うこずができる「切れ字候補」の語を字集めおみたした。

それぞれの倧たかな䜿い方・説明・参考句を䞋蚘に短くたずめたした。ご参考になれば幞いです。

詠む型のバリ゚ヌションを増やすためなどにもご掻甚ください。


▜珟代語・口語俳句の「切れ字候補」▜
よ・か・ぞ・ず・に・ぞ・せ・で・たで
ず・れ・け・た・が・お・は・な・こそ


次のような悩みがある方は、詊しにいちどご䜿甚になっおみおください。

・珟代語・口語俳句でも切れを掻かしたい
・切れ字がないず䌌た句型ばかりになる
・や・かな・けりの切れ字に抵抗がある

など。

この蚘事では「珟代の蚀葉」で俳句を詠む際に切れ字のような圹割を果たす語はないのか、

「間」を生み出すために必芁な「句を区切るための語」が珟代の語にはないのかを探っおいたす。


珟代語・口語俳句の「切れ字候補」
〜䜿い方・説明・参考句〜


◯俳句の切れ字【よ】
切れ字【よ】は、叀来の俳句の「切れ字字」の぀です。珟代でも終助詞・間投助詞などずしお䞀般に広く甚いられおいる語です。切れ字ずしお、呌びかけ・肯定・匷調・断定・詠嘆をふくたせお幅広く䜿うこずができそうです。

◇参考句◇
䞊五切れ

船旅よみなずみなずのはるかもめ

えどがわよぱらぱらしだれ倧花火

再䌚よだたっおいおもほしづき倜


䞭䞃切れ

無になっおながめる花よ花のなか

空ほどにひろがる海よペットの垆

明けるたで銀河の島よなみのおず


䞋五切れ

新幹線富士過ぎおゆくすずしさよ

さたざたななやみのこたえ朝顔よ

秋颚鈎かぜになり぀぀あるこずよ

ヘッドフォン雪舞う空の静かさよ


◯俳句の切れ字【か】
切れ字【か】は、叀来の俳句の「切れ字字」の぀です。珟代でも疑問・反語・呜什・感動などをあらわす語ずしお䞀般に広く甚いられおいたす。語気が぀よく、疑問・肯定・断定の぀を同時にたた耇雑にふくたせお䜿うこずができそうです。

◇参考句◇
䞊五切れ

若草か野はらから立ちあがるひず

たがやすか倕日のなかに圱ひず぀


䞭䞃切れ

ふんえんのあれが浅間か朝ざくら

かげ萜ずし牛はあゆむか花すみれ

螏切りのおずもしずかか秋のくれ


䞋五切れ

コンビニの䞀灯ふゆにたむかうか

この星をあたたかくするしら息か

冬かもめ花咲くように飛び立぀か

いにしえの奈良のみやこの鐘か春


◯俳句の切れ字【ぞ】
どっしりずなるようになる幎末ぞ
寒がらす人の䞖もっずさびしいぞ

切れ字【ぞ】は、叀来の俳句の「切れ字字」の぀です。䞊蚘の句ように通りの䜿い方がありそうです。぀は特に名詞などに添えお匷調・断定する䜿い方。もう぀は特に動詞などに添えお肯定・断定する䜿い方。より珟代的なのは埌者の方になりそうです。

◇参考句◇
䞊五切れ

ずうずいぞそだった家の花ふぶき


䞭䞃切れ

子どもらもだたっおないぞ癟千鳥

玫陜花に雚はげしいぞコヌヒヌ店

郚屋猫にたどあかるいぞふゆの月


䞋五切れ

八重桜䞖がながながずあかるいぞ

わらわらず五癟矅挢がかげろうぞ

寒がらす人の䞖もっずさびしいぞ


◯俳句の切れ字候補【ず】
切れ字候補【ず】は、珟代語・口語俳句のために取りいれおみた語です。「切れ字」ずは句を切る、終止の働きをする助詞・ 助動詞などの語のこず。匷調・省略・詠嘆などのために䜿われたす。【ず】で留める、切る䜿い方は珟代語で䞀般に広く甚いられおいたす。

◇参考句◇

生きおゆくふる里じゅうの春灯ず

月あかりあすには道埌去りゆくず

盆甚意かぞくい぀かはあ぀たるず

にわにすむこおろぎも子々孫々ず


◯俳句の切れ字【に】
切れ字【に】は、叀来の俳句の「切れ字字」の぀です。本来は「いかに」だそうです。珟代語では「〜ならよいのに」「そこをたっすぐに」「すこししずかに」など軜く切る䜿い方もされおいたす。切れが甘くなりがちで、どう䜿えばより明確に切れるのか実䜜ず怜蚌は必芁になりそうです。

◇参考句◇
䞭䞃切れ

そうぞうがそのたた郜垂に春の月

神だなはい぀も頭じょうに豊の秋

じぶんぞのいのりしずかに星月倜


䞋五切れ

䌊勢神宮おおきな春の日だたりに

自動運転朚の芜の道をたっすぐに

海女ひずりふたり歎史の波の間に


◯俳句の切れ字【ぞ】
切れ字【ぞ】は、叀来の俳句の「切れ字字」の぀です。過去には動詞の呜什圢語尟ずしお甚いられおいたようです。珟代ではもう぀の甚い方の、動䜜の方向・堎所などを衚す助詞ずしお匷調・断定をふくたせお䜿うこずができそうです。

◇参考句◇
䞭䞃切れ

擊る墚はすずりのうみぞ雪降る倜

電線は路地から路地ぞあきのくれ

露螏んで西ぞひがしぞじんるい史


䞋五切れ

矀燕おおさかぞたたずうきょうぞ

アむスコヌヒヌ氷残しおたた街ぞ

パスポヌトひずりのこらず初空ぞ


◯俳句の切れ字【せ】
切れ字【せ】は、叀来の俳句の「切れ字字」の぀です。珟代でも動詞の呜什圢語尟ずしお「飛ばせ」「話せ」「出せ」など䞀般に広く甚いられおいたす。呜什のほか匷調・断定をふくたせお䜿うこずができそうです。

◇参考句◇
䞭䞃切れ

町じゅうがすがたあらわせ祇園祭

滑走路そらぞずずもせほしづき倜


䞋五切れ

応揎団長倩よりたかいこえをだせ

すすきはら倕空じゅうに絮飛ばせ

逅぀きの臌出せ杵出せちから出せ


◯俳句の切れ字候補【で】
切れ字候補【で】は、珟代語・口語俳句のために取りいれおみた語です。珟代語では「もっずよく噛んで」「たたあずで」「では東京で」など蚀い切っお断定する䜿い方もされおいたす。断定のほかに匷調・省略・詠嘆をふくたせお䜿うこずができそうです。

◇参考句◇

たんぜぜ吹く衚も裏もある路地で

虫のこえ星ぞらほどににぎやかで

盆螊りいたの䞖でたたのちの䞖で

平和デモ路じょうに残る雪螏んで


◯俳句の切れ字候補【たで】
切れ字候補【たで】は、珟代語・口語俳句のために取りいれおみた語です。珟代語では「蚀っおみたたで」「読みきるたで」「時間たで」など蚀い切っお断定する䜿い方もされおいたす。断定のほかに匷調・省略・詠嘆をふくたせお䜿うこずができそうです。

◇参考句◇
䞭䞃切れ

この囜の平和い぀たでな぀のうみ

枓流のおず倢にたでキャンプの倜


䞋五切れ

東京タワヌ灯が朝焌にかわるたで

秋倕焌町じゅうに灯がずもるたで

氎柄むずいうこずずおい湖囜たで


◯俳句の切れ字【ず】
切れ字【ず】は、叀来の俳句の「切れ字字」の぀です。厳密には叀語のあ぀かいですが、珟代でも䞀般に広く甚いられおいお、詠む堎合にも違和感なく䜿えたす。打ち消しの切れ字ずしお匷調・断定をふくたせお匕き぀づき䜿うこずができそうです。

◇参考句◇
䞭䞃切れ

アフリカ象アフリカ知らず春の雪

来る河のながれは絶えず鮎がずぶ

なにおもうなにもおもわず倧倕焌


䞋五切れ

花虻に぀ねにいちりん揺れやたず

登山杖いっ歩いっ歩をはやたらず

あきの雲旅はなににもこだわらず


◯俳句の切れ字【れ】
切れ字【れ】は、叀来の俳句の「切れ字字」の぀です。元は係り結びの「こそ〜なれ」、呜什圢の「〜こずなかれ」などの䜿われ方です。珟代では動詞の呜什圢の語尟ずしお「去れ」「光れ」「〜になれ」などず䜿うこずができそうです。

◇参考句◇
䞊五切れ

颚になれひずりでに飛ぶ草のわた


䞭䞃切れ

くるくるず西瓜ころがれ氎のうえ

あるだけの星を芋お去れスキヌ堎


䞋五切れ

花すみれ雲ぐんぐんずずおくなれ

よさこいの螊子ずしおひるがえれ

倧根煮湯気はふはふずあたたたれ

けさの雪ひずひらず぀が幞になれ


◯俳句の切れ字【け】
切れ字【け】は、叀来の俳句の「切れ字字」の぀です。珟代でも動詞の呜什圢の語尟ずしお匷調・断定に䜿えそうです。「行け」「聞け」「向け」や「぀らぬけ」「たたけ」「぀たびけ」、たた「〜おおけ」など、様々な䜿い方がありそうです。

◇参考句◇
䞊五切れ

乗っおゆけ乗ったくるたの隙間颚

沖をむけ颚にふくらむペットの垆


䞭䞃切れ

ストヌブに手かざしおゆけ北の駅

ねむらせおおけねこの子ず浅間山

氎のうえにころがしおおけ倧西瓜


◯俳句の切れ字候補【た】
切れ字候補【た】は、珟代語・口語俳句のために取りいれおみた語です。珟代語では「来た」「芋た」「聞いた」などの動䜜の完了をはじめずしお幅広く甚いられおいたす。断定・匷調ずずもに詠嘆もわずかにふくたせお䜿うこずができそうです。

◇参考句◇

山みちのあしあず凍り぀いおいた

旅の胜登はじめおの雪降っおきた

花芋しお平和をしんじきっおいた


◯俳句の切れ字候補【が】
切れ字候補【が】は、珟代語・口語俳句のために取りいれおみた語です。珟代語では「〜ならいいが」「〜のはずだが」「あい぀めが」など終助詞ずしおも䞀般に広く甚いられおいたす。句末においお断定・匷調に䜿うこずができそうです。

◇参考句◇

䞖を぀぀む春倕焌けのあんしんが

ハンモックわかる地球の倧きさが

ずおくなる街をわたっおゆく鳥が

ひややかに満ちゆく明けの明星が


◯俳句の切れ字候補【お】
切れ字候補【お】は、珟代語・口語俳句のために取りいれおみた語です。珟代語では文末にあっお断定をしたり、ずばりず蚀い切る䜿い方もされおいたす。匷調・断定・省略をするかたちで䜿うこずができそうです。

◇参考句◇

嶺に雪死ぬも生きるも身をもっお

寒぀ばき島ずひず぀に日あたっお

だれも行くマスクの癜を盟ずしお

銀倩街灯のすずしさのきわたっお


◯俳句の切れ字【はば】
切れ字【は】は、叀来の俳句の「切れ字字」の぀です。叀文でも文末にあっお詠嘆をあらわす䜿い方はあったようです。「〜ありけるは」「〜ずは」など。文末などで詠嘆をあらわす語ずしお珟代でも掻かしおいくこずはできそうです。

◇参考句◇

倜明け空咳がこんなにひびくずは

倧倕焌け西果おしなく染めるずは

わたり鳥眺めるずころふるさずは

さるすべり銬鹿にせず花赀ければ


◯俳句の切れ字候補【な】
切れ字候補【な】は、珟代語・口語俳句のために取りいれおみた語です。珟代語では「〜するな」「うれしいな」「〜だな」「〜しなさいな」など終助詞・間投助詞などずしお䞀般に広く甚いられおいたす。匷調・呜什・詠嘆をするかたちで䜿うこずができそうです。

◇参考句◇
䞊五切れ

灯向けるなりりりりりりず虫の闇


䞭䞃切れ

あおぐ空䜕も倉わるなしゃがん玉

さきをゆく雲遠のくなすすきはら


䞋五切れ

今幎酒酔えばこんなにあたたかな

那智の滝倜も癜じろず芋えそうな

遍路杖じぶんじしんにおくれるな


◯俳句の切れ字【こそ】
切れ字【こそ】は、叀来の俳句の「切れ字字」の぀です。元は係り結びの係りずしお「こそ〜なれ」、匷調の意を衚す「〜こそ」などず䜿われおいたようです。珟代では埌者の䜿い方で匷調・断定ができそうです。

◇参考句◇
䞊五切れ

生きおこそかずかぎりない冬の星


䞭䞃切れ

写生玙をはみ出しおこそ富士は倏

郜垂たかく灯ずもっおこそ流星矀


䞋五切れ

スカむツリヌふぶく桜の䞊にこそ

腹わたにずどろく滝であっおこそ

癜菊がたっしろに咲く日なたこそ

いちりんの冬のすみれの䞀途こそ


党線、短くわかりやすくを重芖しおたずめたした。

これらの他にも珟代語・口語俳句の「切れ字候補」ずなる語は少なからずあるのではないかず思いたす。

それぞれの語に぀いお、より现かいこず・詳しいこずは、今ではネット蟞曞などでも調べられたすのでご興味のある方はそちらもご芧になっおみおください。


今回曞いたり調べたりしお感じたこずは、文法は必ずしも絶察ではないずいうこずです。

文法は基本であり、それを土台ずしお蚀葉は時代ずずもに生き生きず倉化し぀づけおいくもののようです。

そうした倉化が、埌に文法にあらたに曞き加えられるずいうこずも倚々あったようです。


さいごに、叀来の和歌や連歌・俳諧の切れ字が実䜜ずずもに長い幎月をかけお぀぀生たれ、定たり、倉化しおきたこずを思えば、

珟圚の珟代語・口語俳句の切れ字もたたこれから長い幎月をかけお぀぀生たれ、定たっおいく可胜性もあるのではないかず、おがろげながら感じたした。



い぀も
ご芧いただき
ありがずうございたす


これらの切れ字候補の語に぀いおはひず぀ひず぀十分な䜿甚ず怜蚌が行われる必芁がありたす

叀来の「切れ字字」にならっお、あえお字にたずめたものです

至らない点、充分に曞き尜くせおいない郚分もあるかず思いたすがご容赊ください

俳句に぀いおは個人・団䜓によっお様々な考え方や芋解がありたす

◇筆者の掻動内容
珟代語の俳句で、俳句の基本である「のリズム」「四季折々の季語」「切れ字」をはじめ、切れ、間、栌調、機知、䜙情、深み、重厚さなどを倧きく倱うこずなく詠んでいくための工倫や挑戊を぀づけおいたす。


「叀来の切れ字字・切れ字字」

切れ字 十八字
鎌倉宀町時代
や・かな・けり・よ・か・ぞ・に・ぞ・せ・
ず・れ・け・ぬ・぀・し・じ・らむ・もがな

切れ字 ニ十ニ字
安土桃山時代
や・かな・けり・よ・か・ぞ・は・こそ・
し・ぬ・じ・む・を・さぞ・いさ・い぀・
いく・いかで・いづれ・もなし・もがな・げぢ

等々


◇関連蚘事◇