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「もみほぐし」という鬼門、リラクゼーションサロン『ととのうら』開業物語!初月214人集客の記録。

リラクゼーションサロンの4店舗目となる「ととのうら」の出店は、あまりにも突然に決まった。

結果的に、2026年3月の新規客数は25日稼働で200人を超えるという爆発的な数字を叩き出すことになったのだが、それまでの具体的な記録を、このnoteに綴っていくことにする。


遡ること3ヶ月前。2025年12月後半、私は既存店「ねころびん」の3店舗目を出店できる地域はないかと、不動産情報を見るのが日課となっていた。

とはいえ、まだ2店舗目の出店からわずか5か月。「本当に出店する気があったか」といえば、そんなこともなく、ただ何げなく不動産情報を見ていた、というのが正しい。

そんな時に、気になる物件を見つけてしまったのだ。

「……昨日、こんな物件あったか?」

その日は休日。不動産屋も休みで、はやる気持ちを抑えて週明けすぐに連絡を入れた。すると、すでに内覧の先約が入っているという。その人の結果待ち次第、とのことだった。

「まあ物件とはそんなものだ」 相性や運次第。縁があれば自分に見る番が回ってくるだろう。

そう自分に言い聞かせ、あまり思い入れはせずに待つことにした。プランを下手に考えすぎると流れた時のショックが大きいからだ。

それから数日、ほぼ年末というタイミングで連絡があった。 「先約が流れました」

年末で、世の中はすでに休み気分。その中を物件視察に向かう。 ……思っていた数倍、良い物件だった。

同業種で最近まで使われていた居抜き物件。そこまで予算をかけずとも、これはイケる。3部屋稼働できて、駐車場も5台。1台近隣で探せば6台。

だが、内観を見て直感した。 「これでは、洋すぎる」

綺麗でオシャレではある。しかし、これでは客を選んでしまう。老若男女すべてに受けるものではない。 「和モダンに振り切れば、絶妙なラインを作れる」 そのラインのサロンを、この地域で見たことがない。和の要素を加えることで、このままだと苦戦しそうな男性客、特に年配層の獲得が可能になる。

「やれる!」

そう確信して、即断即決。……と言いたいところだが、唯一、考えざるを得ない点があった。 そこは「ねころびん浜松店」から7km、車で10分程度の立地なのだ。

結構、近い。

これでは「ねころびん3号店」は成り立たない。しかも、今まで伸ばしてきたドライヘッドスパ店にすれば、自店舗同士で競合してしまうリスクすらある。これまで積み上げた強みすら使えないかもしれないのだ。

やれるのか……!?

一瞬迷った。だが、思考を即座に切り替えた。 メインを、あえてリラクゼーションサロンにとっての最難関であり鬼門である『もみほぐし』でやってやる。大手チェーンがひしめき、価格競争に巻き込まれやすいこの土俵で、デザインと戦略だけでどこまで戦えるか。自分への挑戦でもあった。 プランは物件を見てすぐイメージが湧いた「和モダン」がキーワードだ。

やってやる。

その場で即断即決、わずか5分で決めた。 それが12月29日。そこからオープンまでの怒涛の3ヶ月間がスタートすることになる。


物件を決定したその日に、店舗ネーミング案をアイディア出ししまくった。そして、「ととのうら」に決定。

ラフ
ラフ


完成ロゴ


こう一文で書くとあっさり決まったように聞こえるが、これはデザイナーである自分の積み重ねによるあらゆる知見とノウハウによる成果だ。

デザイナーとして企業案件としての仕事であれば、ネーミング案の提案から決定までに1か月以上かかることなんて当たり前である。しかし、この「自社案件だからこそ」可能なアイディア出しから決定という、自分だけの意思決定のスピード感。これこそが、たった3ヶ月で一気に新ブランドで店舗立ち上げまでができる理由でもある。

成功確率が圧倒的に高いと判断したからこそ、数時間でカタチにできただけであり、運の要素も大きい。

ちなみに現在、「ととのう」という言葉はサウナブームにより癒やしのキラーワードになりつつある。そこに遠州弁の「〜ら(〜でしょ)」を掛け合わせた。「ととのうら = ととのうでしょ」という意味である。

このあたりのネーミングの出し方を深掘りすると長くなりすぎて記事が終わらないので、次へ進む。

翌12月30日には、店舗の外装イメージを完成させた。AIの進化により、頭の中のアイディアを一瞬で具現化できるようになったのは本当に有り難い。


流石に大晦日と元旦は休みをもらい、1月2日。 サロンオープンにおいて一番重要なこと—そう、「求人」に着手した。働いていただくセラピストとの出会い。これなくしては何も始まらない。

1ヶ月で集めきるつもりで募集を開始する。普通にやってもそんな上手くはいかないが、過去3店舗を同じスピード感でオープンさせたノウハウと自信があるので、「おそらく大丈夫だろう」という確信はあった。

(このあたりの戦略は別記事で書いているので、気になる方はそちらをどうぞ)

結果、1ヶ月で6名もの経験豊富なセラピストたちと縁を持つことができた。


この1週間は頭をフル稼働して一気に進めたが、ここまでやってしまえば、あとは1月中に応募者と個々に面談を繰り返していくだけだ。なぜなら、物件の契約は2月からだから。

1月は面接を週2人ペースでやるのみ。しかし、この出会いこそが最大の財産になるのだから、実は一番大切なフェーズでもある。

そしてこの期間、並行して進めていたのが「勝てる戦略」の構築だ。

競合店のリサーチもサラッとしながら、他にない強みを何にするのかを問い続ける。「和モダン」というざっくりとしたイメージを、ブランドとして具現化し、リアル店舗の空間やメニュー構成にまで反映させていく。

このすべてが綺麗にリンクしないと、成功確率は格段に落ちるということを、私は知っている。

4店舗目なので、開業までの最短ルートはわかっている。だからこそ、この「ブランディング」が求人と双璧を成す最重要ポイントなのだ。これをどれだけ認知させられるか。それこそが成功する唯一の方法だと、私は確信している。


そして2月。物件が借りられたので、看板や内装の見積もり、工事を一気に進める! 残りオープンまで1ヶ月。本当に一気だ。

備品をAmazonで怒涛のごとく注文する。連日配達される大量の荷物。 カードの支払額がとんでもないことになっているのは気が重いが、それは仕方ない。お店をオープンさせるとは、そういうことなのだ。

加えて、電話、予約システム、保険、電気、ガス、水道、ネット……。あらゆる契約を並行して進める。

そしてお店は形になっていく。


2月中旬からは、いよいよ広告戦略だ。地域戦略を立てながら、本領を発揮する。まあ、半月もあれば正直なんとでもなる。


いよいよ3月5日のオープン日が迫る。 ……ところが、思ったよりも予約が入らない。

なぜだ? 今まで3店舗で成功してきたオープニング戦略をやったのに。 もみほぐし主軸の打ち出しには、ドライヘッドスパサロンほどの集客力が、もしかして無いのか?

コケたか……。

そんなオープン間近の心境。 「これ、大丈夫か?」という不安もありながら、すでにやれることもない。当日を迎えるしかないのだ。


そして、ついに新規オープン。

蓋を開けてみれば、当日予約が思ったよりも入りだした。 3席のサロンでスタッフも長時間待機してくれている。予約が埋まりだす。広告効果が出始めたのか。

冒頭に記した通り、そこからの3月の25日間で、200名を超えるお客様の来店を呼び込めた。

ホットペッパー予約画像

今回は、90分のオリジナルメニューを集客の軸にしたこともあり、この90分メニューが面白いほどに予約された。これが来店人数と相まって、大成功の初月となったのだ。

一旦のオープニングは「成功」と言っていいだろう。ここからどれだけのリピーター様がつき、新規集客がどこまで持続できるかがすべてではあるが、あの日、12月29日の「5分」の決断は、間違っていなかった。

「ととのうら」の物語は、まだ始まったばかりだ。


P.S. 記事の中で触れた『集客の悩み』や『独立の不安』を解決するための具体的な仕組みをこちらで公開しています。
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