夜の家事は、明日いちばん先に触れる一点で終える
洗い終えた皿が三つ、シンクの脇に伏せてある。乾いた洗濯物は籠に入ったまま、椅子の背にかかっている。夜の家事が途中で止まっている場面は、めずらしくありません。
ここに書くのは、夜の家事を全部片づけるのではなく、明日の朝いちばん先に触れるものだけを今夜のうちに終わらせて、そこで閉じる手順です。今夜決めるのは一つだけです。残りは考えずに朝へ渡します。
全部ではなく、明日いちばん先に触れるものを一つ選ぶ
夜に家事の優先順位を一から並べ直そうとすると、シンクの皿と洗濯物と明日の身支度を、その場で比べることになります。比べている時間のぶん、今夜の家事は長くなります。
ここでは比べるのをやめて、基準を一つだけ決めておく。明日の朝までに間に合わなくなるものがあれば、それを選びます。無ければ、明日いちばん先に触れるものを選びます。残っている家事の数は数えません。数えた時点で、また比べる作業に戻ります。
間に合わなくなるものが無い夜は、普段の朝で最初に手が伸びる場所を探します。コーヒーの道具、パンの袋。選ぶ基準は好みでも重さでもなく、明日の順番のどこに来るか、それだけです。二つ以上思い浮かんだときは、より早い時刻に必要になるほうを選びます。
何も思い浮かばない夜もあります。そのときは、玄関を出る直前に手が触れるものを選びます。鍵の置き場所、傘、上着。順番の一番手前が見つからない日は、一番奥ではなく一番手前の候補から探すと決めておくと、探す時間が延びません。
選ぶのにかかるのは、長くても一分ほどです。それ以上考え込んでいるときは、思いついた最初の候補をそのまま採用します。二番目の候補と比べて選び直す作業は、今夜はやりません。
選んだ一点を、今夜の家事の締めくくりにする
一つに決まったら、それだけを今夜のうちに済ませて、家事はそこで終わります。
弁当箱を洗って乾かしておく。コーヒー豆は計って、容器の外へ出しておきます。パンの袋は、目に入る場所へ移しておく。やることは、一つの動作に収まる範囲にとどめます。手順を増やすと、一点だけ選んだ意味が消えます。
済んだら、その場を離れます。次に触れるものは探さないでおく。探し始めると、選んだ一つが二つに増え、二つ目を終えたころにはまた次が目に入ります。今夜の家事は、一点を終えた時点で閉じると決めておくと、区切りがはっきりします。
帰宅が遅い夜も、選び方は変わりません。時間がかかっているのはこの一点を探して終えることだけなので、他の家事に手を広げずにそこで閉じられます。
それ以外は、片づけないまま朝へ渡す
選ばなかった家事は、今夜は手をつけません。日中や休みの日に片づける機会は別にあります。ここで決めているのは、夜をどこで終えるかだけです。
シンクに残った皿も、畳んでいない洗濯物も、そのままの形で朝を迎えます。生ものが付いた食器はさっと水で流し、油の重いものだけ水に浸けておきます。片づいていない部屋のまま眠ることに、今夜の判断としての失敗はありません。選んだ一点が、明日の最初の動作を助けているかどうかだけを見ます。
残りをどう感じるかは、今夜の家事の範囲に含めないでおきます。感じ方まで扱い始めると、家事の手順ではなく別の作業になります。翌日にまとめて片づけるかどうかも、今夜の時点では決めません。それは翌日の家事として、翌日の一点を選ぶところからまた始まります。
片づいていない皿や洗濯物を、朝に見て気になったとしても、それは今夜の一点とは別の話です。気になった分は、翌朝あらためて一点を選ぶときの候補に入れれば足ります。
間に合わなくなるものは、先に見る
ゴミの収集がある朝や、弁当箱が必要な朝は、別の判断を足す必要がありません。
先に確認するのは「明日の朝までに間に合わなくなるものがあるか」です。あれば、それがそのまま今夜の一点になります。ゴミ袋を玄関へ出しておく。弁当箱を洗って乾かしておく。他に何が残っていても、これが優先されます。
「明日いちばん先に触れるもの」を探すのは、間に合わなくなるものが無いと確認できた夜だけです。順番を逆にして、触れる順のほうから先に探してしまうと、収集日のゴミや弁当箱が後回しになります。基準の一問目を先に見る、という順番だけ守れば、この食い違いは起こりにくくなります。
帰宅が遅かった夜も、確認する順番は同じです。間に合わなくなるものがあるかをまず見て、無ければいつもの基準で一つ探し、それだけを終えて閉じます。
今日はここまでで閉じます
やることは三つです。
明日の朝までに間に合わなくなるものがあればそれを選ぶ。無ければ、いちばん先に触れるものを選ぶ
それだけを今夜のうちに終わらせて、家事を閉じる
選ばなかったものは片づけずに、そのままの形で朝へ渡す
明日は、選んで終わらせておいた一点に、朝いちばんに手が触れるところから始まります。
※MBTIは傾向の話です。この記事ではタイプ名を使っておらず、手順のほうはタイプが分かっていなくても同じように使えます。
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