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お客様は神様じゃあ無いんだよ

時にはどんなに眠くて疲れていて時間が無くても、記事を書いて鬱憤を晴らさないといられない夜がある。












接客業はとても大変だ。
接客業に限らず、他の職種も、学生も、ニートも、あなたも大変。大変のうちのひとつの接客業の話。













今日は気温が36度あった。
そんな中お客様が来店した。職業柄、車で来店したお客様のオーライの誘導をしに真っ先に走りに行く。

いつも通りお客様の車を誘導し、お客様が車から降りるのを目線を逸らしながら急かさないように気を遣いながら待った。

何もせずともじわじわ汗が流れて太陽のジリジリが全身に擦り付けられる。それでも接客業ゆえに涼しい顔をして車から出てきたお客様を出迎えた。

「いらっしゃいませ。こんにちは。お世話になります。」

続いて名前と要件を伺った。
こんな数秒の間で、担当営業が駐車場に来た。
私はそのまま担当営業に引き継いだ。










その後もひっきりなしに来店されるお客様。
炎天下に自ら飛び込み、走り、お客様を出迎えて受付、引き継ぎ、その後も自分の抱えた事務仕事、電話対応に追われた。

気付くと先ほど出迎えたお客様の姿はなかった。
一度お店を退出されたんだなと思った。












15分後にまたお客様が来店された。
今度は徒歩だ。
そのまま何も受付をせずに席に着こうとしたので、放置プレイが1番怖い為に、笑顔で要件を伺った。

お客様の顔色は変わり、キレ始めた。
「あなたさっき話したよね?!なんで覚えてないの?ダメだよそんなの。所長に言ってきて。所長に言って。話したこと覚えてないの失格だよ。ダメでしょ普通分かるでしょ。早く所長に言わなきゃダメだよ。おかしい」

少し緊張感の走る声量と勢いで怒られてしまった。
冷静に考えれば、覚えていない失礼な事をした私は悪いが、なかなかに怒るお客様も悪い。お客様が冷静でいれば上下関係は素直に受け入れられるものを、お客様は自らバランスを取り始めた。

繰り返しにはなるが、15分の間にも何組ものお客様を受付し、電話を取り、事務仕事をしていた。覚えていなかったのは事実だ。でも、一人のお客様だけを見続けられる仕事ではない。










感情を真っ先に出すお客様に対してそこまで言うかなぁと今になれば思うが、当時はそこそこの声量と勢いで怒鳴られた事、理不尽な状況に、おもてなしとして振る舞った笑顔でも失礼と受け取られたこと、あまりにも被害者ヅラするお客様、粗探しのようにちょっとしたことで引っかかるクレーマー気質な態度、自分を面と向かって否定してきた事、その後もサービスのドリンクを案内するもシカトされてお礼も言わず勝手にサービスドリンクを目の前でお客様が取ったこと。全てのことに呆気に取られてしまった。

それでも体は勝手に頭を下げて「申し訳ありません」と言っていた。社会人だなあ。
申し訳ないが、100%を求められるのは違う。覚えきれなかった私が悪いのだが、そこを発端にここまでキレられれば話は違う。カスハラだ。(闇雲にカスハラと明言するのはあまり好きでは無いけれど)











表面上は上手くやり過ごし、きちんと所長にも報告した。

今家に帰って思い返しても納得がいかなくて、メソメソしたりイライラしたり、喜怒哀楽の "怒哀" である。

こういうことがあるから、自分がお客の立場になった時の振る舞いに気を遣うことができる言わば反面教師なのだが、にしてもこんな思いはなるたけしたくない。

お客様は神様では無い。まだまだこれは定着していない。「お客様は神様」が当たり前だった時代を長く過ごしてきた人は今更矯正されるわけもないのだ。諦めた方が早い。とはいえ問題になるのも御勘弁。塩梅が難しい。












何をするにも、人間と人間なのだ。
怒りを与えられて悲しみで受け取る人間が多い。

商売は、「説得して売るのでは無く、納得して買ってもらう」ということが大切だと思ってきたが、神様の方々に申し付けたいのは、「怒りに任せて説得してクレームを言うのでは無く、納得してクレームを受け取ってもらう」ようにしていただきたいということ。

決まって神様はサービスドリンクにリンゴジュースを選ぶ。
所詮、その程度の神様はまだまだお子ちゃまなのです。

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