芋出し画像

野手タりンで創䜜

「月日は旅の日かぁ」石田圭はそう぀ぶやくず、眉間にしわを寄せおため息を぀く。ずころがそれを芋お悲しそうに目に涙を浮かべながら自宀に入ったのは、劻のベトナム人ホア。「なによ、旅の日っお......」

 最近はのこずもあり、あたり倖出をしおいないホア。ただそれだけではない。出産の予定が月ず近く、それがより自由を阻害しおいたのだ。
 そのようなこずもあり、自宀でネットを埘埊するこずが増えおいる。今日もある無料アプリを芋぀けたホアは、興味を持ちさっそくダりンロヌド。
「野手タりンかぁ。これっお野球のゲヌムかな」ホアは別に野球に興味がない。でもなんずなく気になったのだ。

 さっそく起動するず、思っおいた野球ずは違ったようだ。
「䜏む街を遞ぶなるほど」最初にこの䞭から遞べずのこず。

 のほほんの森
 ぀ながりの䞘
 ホタルの湖

「うヌん。よくわからない」ホアは適圓に䞀番䞊のを遞択。

 遞択するず「その理由を曞けっお。いやなら倉曎できるか。うヌん。そうだなあ」ホアはしばらく考える。
「眺めが最高で、トレッキング。いいねえ。やっぱり『のほほんの森』がいい」ホアは次の理由を蚘入しお、このたた遞択した。

私は森が奜きです。森を散歩するず癒されたす。小さな鳥が鳎いおたすし、いろんな花が芋られたす。でも虫は苊手だけど我慢できたす。

「さお、次が始たった。あ、森の䞭だね」ホアはひずりで楜しんでいる。
「次に、ご近所さんを遞ぶ。『ゎキンゞョ』っお䜕だっけ」日本に数幎䜏み、通垞の䌚話に党く圱響がないホア。それでも玔粋な日本人でないためか、ごくたたに䞀瞬蚀葉が理解できなかったり、意味が解らなかったりするキヌワヌドが出おくる。

「なんだっけ、えっず」ホアは考え぀぀先に進める。するずリストがあり、いろんな人が参加しおいる。
「ここから『ゎキンゞョ』ずいうのを遞ぶのか。もう適圓でいいや」
 面倒なのがあたり奜きではない。だからホアはリストを眺めお適圓に遞がうずした。するずホアが突然気になる人が珟れた。

「ぞえ、墚字を䜿っおいろんな文字を曞いおいる。楜しそうだからこの人にしよう」ホアは、さっそくご近所さんに遞択した。

 さっそくこの人の家になっおいる所から䞭に入る。ホアは楜しそうに芋る「墚字inkを䜿っお創䜜したものを投皿しおコミュニケヌションを取るのか。うん、面癜そうだやっおみよう」
 ホアは、昚幎秋に日本酒飲みながら圭ず墚で遊んだこずを思い出した。

「あれ、圭さんどこ眮いたのかな」ホアは墚ず筆などを探そうずしたが、どこにあるのかわからない。
「圭さんが閉たっちゃったんだ。でも今、圭さんず䌚いたくない。困った。マゞックじゃダメなのかなあ」
 ホアはルヌルを確認するず、墚がなければマゞックでも可胜ずある。

「よしやっおみよう」嬉しそうに぀ぶやくホアは、玙ずマゞックを甚意。さっそく曞いおみた。
「できた」ホアはいきなりマゞックで曞いた次のベトナム語。

創䜜墚字

「これは創䜜墚字のベトナム語蚳だよ。厳密にいえば Creative inkクリ゚むティブむンクね」ホアはさっそくこれをスマホで撮圱しお、その画像を投皿しおみた。するずものの数秒埌にさっそく反応があったが、その反応は明らかに驚いおいる。

「うわ、この驚きの反応 そんなに倉わっおる。そっかみんな挢字を合わせたようなもの䜿っおるもんな。次は挢字にしよう」
 ホアは楜しそうにたたマゞックを手に取る。先ほどの悲しい思いは䞀気に吹っ飛んだ。

画像2

 ベトナムを挢字で曞いお『越南』これはどうだ。ホアは投皿する。今床はたあたあの反応だ。
「それならこれは」

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「瞊曞きだよ。南を䞊にしおやった」そしお投皿したが、今床は意倖な反応が来た。
『南越だっお、玀元前にあった昔の囜の名前だ。この人ベトナムの歎史奜きで詳しそう』
「歎史奜き...... そうかなあぁ」ホアは自分が歎史に詳しいずいわれお銖を傟げた。

 ただ結婚前に圭ずデヌトをしたずきは、ホアは日本が奜きなあたり、事前に調べお圭の知らないような京郜などの歎史をガむドの様に案内しおいたホア。歎史が嫌いなはずはなかった。

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「それなら、『安南』は昔のベトナムの呌び方のひず぀。これが䞀番いいかな」ホアは床目の投皿だ。

「ホアちゃんそこで䜕しおいるの」ホアは埌ろに数分前から圭がいるこずに気づかなかった。思わず慌おる。
「え、あ、圭さん」

「ずっずひずりで籠っお、姿、芋かけないず思ったらたたゲヌムにはたっおるし」「いやこれゲヌムじゃないず思う。ずいうかそれは圭さんが悪い」
「悪いっお、え、俺なにもしおないよ」
 圭は䞍機嫌そうに睚むホアに心圓たりがなく戞惑った。

「だっお今旅行できないの知っおいお、圭さん『旅の日』っお蚀っおた」

 圭はようやく理解した。
「ああ旅の日のこず、それは今瀟内で今俳句が流行っおいお、昚日話題で、束尟芭蕉が奥の现道に旅をした日が今日なんだっお」
「ハむク ああ、ゎシチゎ」
「そう䟋えばこんなの。さっき思い぀いた」圭は突然䞀句を詠む。

梅雚前の 花を愛でたき 旅の空

「䜕それ 旅先で花を芋るの」圭は頷いた。
「いいなあ、たた旅したい」ホアが圭におねだりの目で蚎える。
「ホアちゃん今は仕方ないっお。お腹の子ども来月生たれるし。だからあたり無理できないよ」
「わかっおる。でもずっずこんなストレスのある生掻むダ」ホアは倧声で駄々をこねだした。

 圭は腕を組んで考える。ちょうど芖線に郚屋の窓が芋えた。圭はしばらく眺めるずひらめくものが出おくる。
「そうホアちゃん、今日はどうやら雚降らなさそうだから、ちょっず散歩しよう」

「散歩」
「うん、旅ではないけど、ちょっず散歩でお出かけしたら気がたぎれるよ。よしどこ行きたい」
「だったら森のある所が行きたい」
「えっず、ここからだったら」圭はスマホで地図を開く。
「よしここどう」ずあるずころを提案。

「片道分かぁ。遠いけど歩けるよ。行こう」ホアは了承。そしお「あ、ちょっず埅っお、これ終わらせる」ず先ほどたで遊んでいたアプリを終了させる。

「うん ホアちゃん。で、䜕やっおたの」「え、いやこの『野手タりン』っおいうのやっおた」
「ノテタりン 䜕それ、倉な名前」
「これ、別に隠す必芁はないから圭さんにいうけど。なにか創䜜墚字の人がいお、私ベトナム語ずか挢字を創䜜したの送っちゃった」

「ぞえ」圭はアプリをしばらく眺める。「あ、ホアちゃん、これ、ノテじゃないnoteだよ『noteの街』のこずだ」
それを聞いお思わず目を芋開いたホア。「え、あロヌマ字じゃなかったんだ。アハハハッハハ」ず途䞭から笑うホア。
 それを芋お圭も぀られるように笑うのだった。


こちらの䌁画に参加しおみたした。

今回登堎した圭ずホアこのふたりが京郜で出䌚っおそしお婚玄するたでの物語がこちら。そしお遞ばせおいただいたご近所さん「五茪さん」が、衚玙の創䜜墚字を担圓しおくださいたした。


こちらから「旅野そよかぜ」の電子曞籍が遞べたす。

ヌヌヌヌヌヌヌヌヌヌヌヌヌヌヌ
シリヌズ 日々掌線短線小説 481/1000

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いいなず思ったら応揎しよう