オートマになるまで
通い慣れたスーパーが閉店するという話を聞いたのは、今年の春のことでした。
スーパーというより、スーパーが入っている建物に老朽化の問題があり、そこの全店舗が閉店になりますとのことだったので、消極的な店仕舞いでもなかったのですが、そこは私が幼少の頃から通い慣れた思い出の場所でもありました。
(イオン系列のお店です)
祖母の自転車の後ろに乗せられて通った記憶が、朧げながらも浮かんできます。ばあちゃんに文房具を買ってもらったなぁとか、母とパン屋さんでおいしいパンを買ったなとか、我が子達と地元のヒーローショーを見に行ったなぁとか、それなりに思い入れがあるのです。
「そっか〜寂しいけども......夏ならまだ先!」
なんて思っていたのも束の間。
あっという間に夏になって、閉店の日を迎えました。
けれども、そのスーパーの存在自体がなくなってしまったわけではありません。
隣に市役所の新庁舎ができて、そこに間借りしてリニューアルオープンすることが、閉店の告知と共にチラシで貼り出されていたのです。
開店後さっそく行ってみたのですが、2〜3度通ううちに、私はすっかり行かなくなってしまいました。
店舗が狭いので、品数も少ない、生鮮食品コーナーが少ない、サッカー台がめちゃくちゃ狭い。
特にこのサッカー台問題が、私の中でひっかかりました。まとめ買いするので、サッカー台が広い方が他の方に迷惑をかけないし、ストレスが少ないのです。
「ごめんよ、ごめんよ......!」
泣く泣く私は違うスーパーに通うようになりました。まるで長年の彼女を振ってしまったような気持ち。
彼女の方が変わってしまったんだ......仕方ない。
木綿のハンカチーフのような気持ちです。
(例えが昭和)
私の現在通っているメインスーパーは、昨年新しくできたところで、駐車場も広く、ドラッグストアが併設されています。
あまり広すぎるスーパーも好きではないのですが、まあ許容範囲かなというぐらいの広さ。
そこになじんでいく期間が必要なのですが、最近やっとなじみつつあります。
「なじむ」とはどういうことかと言うと、オートマに近くなるということです。
もっと言うと何がどこに売っているのか手に取るようにわかるレベル。
「あれ?鶏ガラスープってどこに売ってたっけ?」とか「はちみつってどこ?」みたいな、普段買わないようなものも、どこにあるのか把握できているのが理想です。
オートマ運転みたいにしたい。
マニュアル運転じゃなくて。
一つ一つこちらで「あれはどこ?」と探し回って考えなくても、自動的に買い物が終わってた!くらいの感じに育てたいんです。
私の中のスーパーを。
それが今やっと、なじみつつある感じで。
でもまだ育て切れてはいないかなと思います。
やっぱり以前のスーパーのレベルに達してないんですよね。
新しい彼女だとまだ物足りない感じの、前の彼女と比較している「俺さま」を、ふと私に感じてしまって
そんな私自身に、なぜか少し落ち込みましたという話でした。
落ち込まなくていいのかな。
いいなと思ったら応援しよう!
サポートは読んでくれただけで充分です。あなたの資源はぜひ他のことにお使い下さい。それでもいただけるのであれば、私も他の方に渡していきたいです。