【サッカー 右ウイング編】第6回:左斜腹筋の張力ネットワーク―サイドを切り裂く「斜め」の運動連鎖
【著者】吉川 謙二(B.C Lab代表 / ドクター・オブ・カイロプラクティック D.C.) × 久保 肇(B.C Lab医療連携顧問 / 医師・医学博士)共著
姿勢分析、初動分析から推測するデータサイエンス:
ウイングの高速ランニングは、直線的な脚の運動だけでなく、下半身から対角の上半身へと斜めに繋がる筋膜ネットワーク「スリングシステム」の連鎖によって加速します。この斜めの連鎖が途切れると、腕振りなどのエネルギーが推進力に変換されません。
#### ① バイオメカニクス的分析とデータ解析結果
右ウイングの走行を力学的に見ると、左足の 蹴り出しから右肩の振り出しへと繋がる「対角線の筋膜ライン」が推進力のメインストリームを形成し ます。特に左の斜腹筋(腹斜筋群)は、下半身の反力を上半身へ伝える重要なブリッジの役割を果 たします。 データ解析では、肋骨が浮き上がった「リブフレア」姿勢はこのブリッジを断絶させ、エネ ルギーの伝達効率を著しく低下させることが示されています。初動分析で見られる「上体のバタつき」 は、この対角線の張力ネットワークが機能していない証拠です。姿勢を整え、筋膜のテンセグリティ (張力構造)を最適化することで、全身が一本のバネのように連動し、サイドライン際での無類の加 速スピードを実現します。
#### ② B.C Labの指導&インソールアプローチ
B.C Labは、肋骨の浮き上がり(リブフレア)を抑える胸郭と骨盤のニュートラルアライメントを定着させます。インソールによって体幹の土台を整えることで、左斜腹筋から右肩へと繋がる筋膜の張力が最大化され、腕振りのパワーがロスなく前進力へと変換される「スリング加速」が機能します。
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参考文献:
Ingber DE. (2003). Tensegrity I. Cell structure and hierarchical systems
biology. J Cell Sci.
