見出し画像

M-1グランプリ2025「1回戦」を観戦して感じたこと

8/29(金)、M-1グランプリ2025「1回戦」に行ってきた。

正直、1回戦を舐めていた。

ごめんなさい。

エントリーの半分はアマチュアだったのだが、プロアマも関係なくめちゃくちゃ面白かった。全体を通して「笑いが一切起きない」コンビは、私が見た限りほぼなかったように思う。

アマチュアでも、芸歴が浅くても、親子でも、おじいちゃんでも、同じ土俵に立って戦う。そして評価されるのはただ「面白い漫才」だけ。その事実がシンプルに痺れるし、これこそM-1なんだと、心の底から実感した。

"2分間"という限られた時間に全身全霊を注ぎ込み、笑いに真正面からぶつかる。1組1組の漫才に、青春のすべてが詰まっていた。


この日のエントリーは196組。実際に出場したのは174組で、2回戦に進めたのは32組。

通過率22.5%

1ブロックにつき1〜4組が合格、という狭き門である。プロの芸人さんも容赦なく落とされる光景を目の当たりにして、改めて準決勝まで勝ち上がることの難しさを痛感した。

そして、敗退してしまった中にも「また見たい!」と思うほど面白いコンビがたくさんいた。正直、会場のウケ方からして「これは通ったでしょ!」と確信したコンビですら落ちていて、納得しきれない気持ちになったし、なんだか悔しくなったりもした。

結局はその場の空気や、審査員の好みにも左右される世界。やっぱり厳しい。そしてそれが“一年に一回だけ”というのがまた残酷であり、だからこそ尊いのだと思う。

それくらい熱くなったし、心の底から笑わせてもらった。

そんなM-1一回戦を観客として経験させてもらって感じたことを書き連ねていく。


さて、今年も予選会場は渋谷のシダックスカルチャーホールだ。

JR渋谷駅から徒歩約6分。ニトリの隣にあるホールの8階で行われました!


会場は10:30、開演は11:00。この日は196組がエントリーしており、公演時間はなんと約9時間。
私は仕事を早々に片付け、Kブロック(15:30ごろ〜)から途中参戦した。

猛暑の渋谷を小走りで駆け抜け、ホールに到着。

入口のポスター。令和ロマンが映えている。

階段を少し上がると、胸につけるエントリーNo.がずらーっと並ぶ出場者受付とパネルがドーン!
(出場者はコンビ揃って受付しないといけないらしい)

でっかいパネル?がありました!

そしてエレベーターで8階へ。
会場の中からはネタ中の声がかすかに漏れ聞こえ、すでに何人かの出場者がフロアにいた。足を踏み入れた瞬間、なんだか緊張感が漂っているのを感じる。

普段のお笑いライブとは段違いにピリついている。

そんな中、なぜか出場者らしき人に「お疲れ様です」と挨拶され、私も反射的に「あっ、お疲れ様です」と返す。おそらく何かの関係者と間違えたのだろうが、「芸人の世界は挨拶から始まるのだな」と妙に納得してしまう一幕だった。

ちゃんと前売り買いました!

受付のお姉さんからは「一度受付すると、このフロアから再入場はできません。自動販売機もないのですが大丈夫ですか?」と念を押された。

思ったよりもだいぶ厳しい。

2時間くらいのライブなら気にならないが、9時間通しで見てるお客さんはどうしているのだろう。
多めの飲み物やカロリーメイト等を持ち込み、飢えと渇きに耐えながら最後まで戦い抜く姿が目に浮かぶ。その瞬間、「観客もまた戦士なのだ」と悟った。


全体の流れは、1ブロック終了ごとにMCが2分ほど入る。全部でAからTブロックまである。
この日のMCはショウショウさん。毎回ユニークな自己紹介で場を和ませ、キャンセルの案内から呼び出しまで一気にこなす。MCタイムがむしろ楽しみになるくらい、絶妙な存在感だった。

3ブロックごとに10〜15分の休憩を挟み、ネタは怒涛のリレー形式。当然暗転もないためネタとネタの切り替えが異常に速い
舞台袖から芸人が歩いてきたら即ネタが始まり、終わったら即次のコンビ。余韻のかけらもなくて、前のコンビのことを考えているうちに今やっているコンビのネタが頭には入ってこないことが多々あった。

本当にあっという間だ。

壮大な香盤表

見始めて気づいたのは、観る側にもかなり集中力が求められるということだ。2分ごとに新しいコンビが出てくるので、油断していると「あれ、さっきのコンビどんなネタだったっけ?」と記憶がどんどん上書きされていく。正直、後半になればなるほど「脳の容量が足りない」と感じた。

これは本気でメモ帳が必須だと思う。印象に残った一言やコンビ名を書き留めておかないと、せっかく面白かったのに後で思い出せない。実際、メモをしながらネタを見ているお客さんがちらほらいた。きっと、記憶に留めたいお笑い愛の強さがそうさせているのだろう。

あれだけ全力でやっている人たちを「誰だっけ」で済ませるのは申し訳ないし、観る側にもある種の責任があるなと思った。

それでも、会場にいる全員から「お笑いが好き」という熱がビシビシ伝わってきて、最高の空間だった。お客さんはみんな本当にお笑いが大好きで、出演者も全員お笑いが大好き。プロもアマも関係なく「笑いに賭けてる」人たちが集まっているのだから、そりゃあ熱量も高い。

終演後、外に出たらもう真っ暗。9時間のうち一部しか見られなかったのに、しっかり体力もっていかれているのに、なぜか心地よい疲労感が残っていた。「次は最初から最後まで通しで見たい!」と素直に思ったし、2回戦も可能なら足を運びたい。きっとまた、1回戦とは違う熱さと緊張感が待っているはずだ。

ミーハーなので限定のキーホルダーを買いました。
どこにつければいいかわかりません。

最後までお読みいただきありがとうございました!

いいなと思ったら応援しよう!