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ロキシーヤバいって内容を圧巻歌唱でゴリ押す映画『シカゴ』

話が感動的でなくても、
深いエピソードが特になくても、
なんかオシャレだったり歌が最高ならそれでいいんだよ。

【ミュージカルとしての正解】

歌とダンスに関しては、ミュージカル映画の中でも最高クラスのクオリティだと思ってます。
ストーリーが好みのものでなくても、歌とダンスに魅了され画面に釘付けになる。これはミュージカル映画においての正解だと思います。(※個人の価値観です)

まず、テンポ感がとにかく良い。2時間弱でまとまっており、冗長に感じません。
2時間弱の時間内で計13曲の歌唱・ダンスシーン(&オシャレなエンディング)があり、
5〜10分でもう次の曲が始まる。しかも神曲多め。
そしてミュージカルであることを最大限活かしてる作品だとも思いました。
なぜなら、内容についてどんなに「は?」と思ったとしても、歌とダンスが良すぎてその不満が概ね相殺されるからです。(個人の感想です)
「は?」って思ったシーン全部、歌とダンスのカッコ良さで塗り替える。
このカッコいい系のナンバーの数々が、皮肉の効いたストーリーとマッチしている。
ストーリーに感動要素を一切入れなかったことが大正解。
半端な感動だったりラブロマンスを入れることで、逆にスカッとしなかったりモヤモヤを感じたまま終わる場合もあるため、終始ブラックコメディな本作は作風が一貫してて素晴らしいと思います。

これでもし、ストーリーも私好みだったなら私の歴代ベスト映画トップ10に入ること確実でした。でも歌の力が強すぎるのでストーリーが好みでなくても評価はめちゃくちゃ高いです。
好みのストーリーではないけれど、話自体は面白いです。なので洋画ランキングでは現在ベスト50に入っています。
(ランキングについてはこちら↓)


【ストーリーについて】

とにかくロキシーがヤバい。


マトモな人物が誰一人として出てこない この『シカゴ』の中でも、
レネー・ゼルウィガー演じる主人公の一人ロキシーが圧倒的にヤバいです。
サイコパス的なヤバさではなく、ワガママタイプのヤバさです。THE自己中の極みというやつです。
実際に本編を見れば彼女のヤバさはわかりますが、一応ここでも説明します。
ロキシーは不倫をしたあげく不倫相手が自分を利用したと知れば逆上して殺害。夫を身代わりにし彼に自白させ、計画が失敗するとその夫を罵るようなTHE自己中女。その自己中さは本編が終了するまでずっと続きます。
彼女は善人寄りである夫を最後まで振り回し、彼を傷付けます。
ですが彼女自身は特に反省することもなく、最終的に大きな成功を掴むというエンドを迎えます。

そんな終わり方のため、特にロキシーの夫に同情した人から賛否両論ある作品だと思います。
ロキシーを大嫌いになった時点で、多分この作品を評価できなくなります。彼女を好きになる必要はありませんが、嫌いにならないことがこの作品を楽しむ条件となるでしょう。

まあ、私は、なんか慣れました。
ストーリー単体では好きではないですが、
歌とダンスのおかげで作品自体は好きという評価をしてます。

あと、この作品での特徴的な点は、
先ほども言いましたが、

マトモな人物が誰一人いないということです。


一番無害なのはもしかしたら絞首刑になったハンガリー人かもしれない…

先ほども書いたロキシーの夫・エイモスは、作中唯一の善人ではあります。ですが彼はかなりのアホでお人好しという、ロキシーとは違った方向でまあまあヤバめの人間ではあります。(でも普通に好きです。これから第二の人生を楽しんでいってほしい)

高飛車なヴェルマ。
お金による取引を絶対必要とする『ママ』。
弁護士としては頼りになるけど どこか冷淡なビリー・フリン。
妻と5人の子供がいるのにロキシーを騙し不倫関係になったフレッド。
スキャンダル大好きなあまり倫理観ぶっ飛んでるマスコミやシカゴの住民。

真人間らしい人間が誰一人いない。

なんなんやこの作品。

でも話、面白いです。


皮肉系の話なので、私は1周目より2周目が面白かったです。
なんとなく展開がわかっていたら、2周目は音楽と共にストーリーも楽しめるのかも。
あと未公開シーンの『Class』は個人的名曲でした。
そして『All I Care About』ではリチャードギアのクソダサ下着姿を拝めます


【お気に入りのナンバーについて】


ここからは、劇中歌についての感想!
大体の曲が好きですが、特にお気に入りの曲の感想を書いていきます。

・All That Jazz

これ見てレンタルした。

プライムビデオでの予告が、冒頭のこの曲のシーンなんですよね。良すぎて、めちゃくちゃ興味が湧いた。
かっこよくてセクシーで最高。初っ端から画面に釘付けになる。
最初はしっとり大人しめなのに、だんだん盛り上がってきて、ダンスも派手でカッコよくなっていくのが最高すぎる。


・Funny Honey

殺人を犯したロキシーを庇う夫・エイモスに、ロキシーが心の中で「旦那、ありがと」ってなってる歌。
旦那が自分の代わりに罪を被ってるときに妄想して、それに酔ってるサイコ女でしかないが

だがその実体としては、

「は?妻、浮気してたん?クソが!」

ってなった途端、妻をボロカスに言い始めて
ロキシーの方も

「てんめえコラァァ!!裏切ったなぁぁぁぁ!!!!」

ってなるオモロイ歌。
2人の手のひら返しに躊躇なさすぎて面白いです。


・Cell Block Tango

大好き大好き大好き一番好き。

ただただカッコいい。
6人で歌ったり最後の大勢で歌うサビ部分、大盛り上がりだしカッコ良すぎて血の巡り良くなる。
ダンサーたちの柔軟な動きやアクロバティックな踊りがとにかく凄い。エロカッコイイ。

音楽としてのカッコ良さも最高だけど、
注目すべきなのは歌詞の方も。

なんか、約数名、全然悪くない人がいますよね?

冤罪でしかない人が混じってますやん。

この6人の女性、ほとんど同情できたりするとこある。
一番自業自得なのはロキシーなんだよね、マジで。(フレッドが騙したことは悪いが、そもそもロキシーもエイモスを裏切っているので)

この女性たち、動機は違えど全員、男によって人生を狂わされてる。
盗みだったり詐欺だったり金銭トラブルが起こって殺したとかそういう理由はこの6人の話からは出てこず、大体、彼女たちがキレる原因というものがある。冤罪の人以外は

この6人の動機。

・パートナーの浮気・不貞 3名

・女性が『やめろ』と言ったことをパートナーが忠告を無視してやった 1名

・女性が調理中持ってたナイフにパートナーが10回突っ込んで自滅(つまり彼女に殺意なし) 1名

・冤罪 1名

特に悪くないのに殺人犯として捕まってる女性がいるっていうのも、(当時の)女性蔑視への風刺なんだろうな、と。
ハンガリー人、たぶん公式で無実設定なのに唯一処刑されたし……


・We Both Reached for the Gun

これも大好き。

なんか好き。
なにがどう好きとかよう言えんけど好き。
これ、ロキシーの腹話術人形じゃなくて、
マジでロキシー役のレネー・ゼルウィガー本人が人形のフリをしてるよね???
たまに見える瞬きがなければ、本物の人形だと思ってしまうほど無機物の演技がリアル。
曲としても好きだが、この曲・シーンは、レネー・ゼルウィガーの天才的な演技を楽しめるので好き。
あとリチャード・ギアの歌声がクセになってきてハマってくるし、歌詞も面白い。
バックダンサーの操り人形ダンス、全員で踊り出すところがマジで圧巻。


・Razzle Dazzle

またリチャード・ギアの曲。名曲多いから……
サーカス風のダンスと演出が素敵。ラストサビの盛り上がりが凄い。回りすぎ〜


・タップダンス

タップダンスの音が流れ、ダンスの映像と交互に、
物的証拠となるロキシーの日記が改ざんされたのだとビリー・フリンが訴えて、華麗にキマるというシーン。
裁判映画だったらスカッとしそうだなあ、これ。ビリー流石有能。

【曲紹介おわり】

エンディングもオシャレで好き


おわりに
いつか映画館で観たかった本作


版権(日本で上映する権利)が
2025年4月で切れたみたいで、
今後もしかしたら国内で再上映することはないかもしれないらしい。絶望。
(初めて本作観たのが2025年6〜7月なので仕方ない)

2022年や2024年で、全国上映されてたのを知るとちょっと悔しくなった。
過去に『午前十時の映画祭』で上映されてたのを知ったとき、「いつかまた再上映されたとき観たいな〜」なんて呑気に言っていたが。
ミュージカル映画だからね。できたら映画館で観たかった。えん。😭


これも、今回フル視聴2回目で、ストーリーも面白いと思えたので、
何度も観て更にハマる系の作品なんだと思った。
映画館ではもう観られないかもってことでちょっぴり切ないが、家でまた観たくなったときは積極的に観るようにしようかな。


とにかく圧巻の歌やパフォーマンスを楽しみたい人に特にオススメの映画・2002年版『シカゴ』でした〜

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