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雪国へ向かいたい「器用貧乏」


やりたいことが多すぎる。

けれど、ぼくは全部を順序よくこなせるほど、
器用じゃない。

時間も体力も有限。

ここ2〜3年くらいは時間も体力も、
ほとんどの個人的な資源を、
会社に振っている。

会社ではやらなければいけないことが、
多すぎる。

会社では「マルチタレント」だと思われているだろう。

自分で言うのも変かもだけど、
なんでもそつなくこなすし、

全部改善しながら、常に最良を目指す癖があるから、
次から次に新しい仕事が入る。

自分自身の職場での雰囲気も考えているから、
常に話しかけやすいオーラを出す意識も忘れない。

当然、有限なものを使って行動しているのだから、
その代償は払っている。

結果、家に帰るとバタンキューな生活に、
最近ますます拍車がかかっている。
本当に仕事しかできていない…

「あぁ、これが器用貧乏なのでは?」

最近、暑さも相まって、
布団に入り、ふっと意識が落ちる瞬間に、
いつも頭にこの言葉が残る。

様々な占いや、性格診断、自己分析でもぼくは、

「一点集中型」でやるとうまくいくらしい。

自分でも昔からそう思っている。

寝食を忘れてハマったことは、
もれなく何かしらのいい結果が出ていた。

けれどこれは全て自分の趣味での話。

ひょっとしたら、同じレベルで、
今の仕事に「ハマりにいける」かもしれない。

『国境の長いトンネルを抜けると雪国であった』

このフレーズから始まる『雪国』のように、

まだトンネルの中のぼくは、
その先にある景色を妄想しながら、

冒頭部分より前の、文字にもならない、
「物語の下地部分」を、
今必死に固めている最中なのです。

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