ヤーヤーヤー!!
今年の一月、初詣に行く道中で渋滞に巻き込まれた。
例年、三が日にきっちりと初詣に行くことは稀で、
趣味の神社仏閣巡りと相反しているけれど、
何より人混みに自分から突撃する勇気がない。
氏神様には毎年一番にお参りするようにしていて、
有名どころや大きい規模の神社には、
ひっそり人が落ち着きを見せる頃合いをはかって、
手を合わせに行っている。
その日も車列に加わり、好きな音楽を聴きながら、
退屈な時間をやり過ごそうと構えていたら、
車外の景色から、
強烈に光を放つミドリ色のランプシェードが、
ぼくの視界に飛び込んできた。
ところどころにオレンジ色を配して、
何やら花を形作っていることは理解した。
そして、なかなかに迫力のある大きさだ。
全ての意識が一瞬にして「その子」に奪われた。
車列が動き出す前に、
ぼくは必死でそこの視覚情報をかき集めた。
「ステンドグラス工房」と看板を掲げた、
なんだか雰囲気の良いお店。
ガラス張りの入り口やショーウインドウ。
外からでも製作された作品が見えるように棚が置かれていた。
もっと見ていたかったのに、
前方の車が進みだし、
後ろ髪を引かれる思いでブレーキを緩めた…
それから半年以上過ぎた今。
ぼくはお店の連絡先と、
「その子」がまだお店に置いてあるのかを把握している。
一点物の手作りだから、
他の人がときめいてお持ち帰りをしたのなら、
それまでの縁だったはず。
衝動買いで連れて帰れる値段ではなかったことと、
断捨離中なのでモノを減らしたい考えが、
ぼくを半年以上思い止まらせていた。
先立つ勇気(現金)を握りしめ、
これから「その子」を
ぼちぼち「その子」を
迎えに行こうか。
ヤー、ヤー、ヤー‼︎
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