「月が綺麗だね」の返しは。
昨日、息子がLINEの返信に困っていた。
女友達から「月が綺麗だね」と、写真付きのメッセージがきたらしい。
「これって、告白されてるの?」
と、息子。
「月が綺麗ですね」と言えば「I love you」のメッセージが込められているかもしれない。
夏目漱石が「I love you」をそう訳した、という有名な逸話がある。
ただ、その女友達がその話をどこまで知っているんだろう。
「ただ、お月様綺麗だねって、そういう意味じゃない?」
私は言った。
すると息子は、
「わー、どうしよう。告白されたかもしれない」
と騒ぎ出した。
もー、うるさいな。
私は心の中でそう思う。
自分のことなら、あれこれ妄想するくせに、息子のことになると、どうしても現実的になってしまう。
これが親の責任というものなのかもしれない。
「うちのベランダからもお月様綺麗だよって、写真撮って送ればいいよ」
と私。
すると息子が、
「ほんと、お母さんって情緒がない」
と言う。
じゃあ、私に聞かないでよー。
「じゃあ、back numberの歌詞と同じだね、は?」
と、私は言ってみた。
「それを言うなら、雪が綺麗だと笑うのは…、やろ」
あー、そうだった。
それから息子は、何やらLINEでやり取りしていたらしい。
しばらくして、
「やっぱり、『月が綺麗だね』の意味、相手は知らなかったー」
とのこと。
……やっぱりね。
「その女の子のこと、好きなの?」
と聞いてみたけれど、なんだかよく分からない返事。
まあ、母親にいちいち「これって告白?」と聞いてくるあたり、まだ真剣じゃないんだろうな。
とりあえず今日の満月は、
レモンサワーでも飲みながら、
ベランダから眺めよう。
あれやこれや想いをよせて。
