#134 片道 5 時間半かけて、能登半島の作家さんに会いに行ったお話
あなたは、自分の肩書きを何と名乗っていますか。
「今年から、作家と名乗ることにしたんです」。能登で出会った華子さんという女性は、そう話してくれました。
名古屋から穴水へ
私の出張企画のことを note 経由で知って、連絡をくださったのが華子さんです。
待合せは木曜日の 13 時、穴水駅にて。のと鉄道の最北端にあたる駅です。
私の最寄り駅からの乗り換え回数は、合計 6 回。待ち時間も含めたドア to ドアの移動時間は、およそ 5 時間 40 分になります。電車内では note を書いたり、車窓の風景を楽しんだりしていたら、案外あっという間に着きました。
華子さんも、お住まいの能登半島北部から、決して近くない距離を車で来てくださいました。しかもなんと、待合せの 40 分以上前に穴水駅に着いて、喫茶店の席を探してくださっていたそうです。
ところが、事前に決めていたお店がまさかの臨時休業。近くのお店も満席で、一転して喫茶店難民になりました。
結局、合流後に華子さんの車に乗せていただき、駅から少し離れた喫茶店へ向かいました。幸い席は空いていて、そこから 2 時間以上、楽しくおしゃべりしました。
華子さんが写真付きの記事を載せてくださっているので、こちらをお読みいただけると雰囲気が伝わると思います ⬇️
「作家」と名乗ると決めた日
華子さんは現在 50 代。介護の仕事をしながら、作家や作詞家として活動されています。
小説投稿サイトに作品を投稿されている他、note の記事本数はすでに 1,000 以上。膨大な量のアウトプットを積み重ねてきた方です。
小説そのものは少し前から書いていたそうですが、「作家」と名乗ると決めたのは、ちょうど今年のこと。きっかけは、華子さんが師と仰ぐ方から受け取った言葉でした。
作家という肩書きは、本を出して販売している人でないと名乗ってはいけないという風潮があるが、そんなことはない。自ら文章を生み出し、世の中に出している人は、皆「作家」と名乗って良い
これを聞いて、「じゃあ名乗ろう」と決めたとのこと。
時を前後して、茨城県の鹿島神宮にも行かれたそうです。「行くと道が一本に定まる」と言われている神社で、華子さんもそのとおり「作家になろう」と気持ちが固まったと仰っていました。
もちろん、ここに行けば誰でも道が決まるわけではないと思います。もともとの性格やこれまでの積み重ねなど、色々な要素が影響しているはずです。
ただ、過程がどうあれ、こうして肚が据わった人のもつ馬力は計り知れません。コーチングでは自己確信という言葉を使いますが、「自分はこれで生きていく」と決めた人が、やはり一番強いです。
アイデンティティが変わると、すべてが変わる
「作家になろうとしている人」から「作家」へ。この自己認識の変化は、華子さんにとって一つのターニングポイントでした。
習慣形成の名著『Atomic Habits』の言葉を借りるなら、「アイデンティティの変容」が起きています。最もコアな部分の自己認識が変わったので、表面に現れる「具体的に何をするか」も自動的に変わります。「作家」である自分がやるべきことを、淡々とやっていくモードです。
実際、華子さんの行動量は圧倒的です。note 記事に小説に、とにかく大量の文章を生み出しています。さらにそれらの作業が、まったく苦にならないのです。時間を忘れて日常生活に支障が出るくらい、一瞬で没頭モードに入るのだとか。
印象的だったのが、「きっと最終的にはうまくいく」と思えている点です。
以前の華子さんは休むことが苦手で、ずっと働き続けてしまうタイプだったそうです。それがこの確信が深まってからは、「最終的にはうまくいく。どうせそれまで続けるのだから、いま休んでもいい」という許可を自分に出せるようになりました。
三度の震災経験
華子さんはこれまでに三度、大きな震災を経験されています。2007 年の能登半島地震、2011 年の東日本大震災、そして 2024 年 1 月 1 日の能登半島地震です。
東日本大震災のときは、旦那さんが単身赴任で岩手にいらして、たまたま華子さんもそちらへ出向いていたそうです。そのときのことも note に書かれています。ぜひ、以下の記事をお読みください。(熊本地震被災者の支援を目的とした、有料記事になっています)
これだけ大きな震災を複数回経験したことは、間違いなく人生観にも影響を与えている。華子さんは、そう話されていました。
具体的には、「いま生きているのは当たり前ではない」という意識です。それが、今の大量行動につながっているのだと思います。
実はこの話に関連して、もうひとつ紹介したいエピソードがあります。華子さんではなく、今回の能登出張中にお会いした、別の方との会話です。
その話は、また次回に。
華子さんの短編小説『レッドチェッカー』は、こちらのサイトで読むことができます。
「赤い衣類をチェックする」という少し変わった癖をもつ女性を主人公とした、疾走感のある文章です🏃♂️

この note の内容は、余談を交えながら Podcast でも話しています🎙️
興味を持ってくださった方は、ぜひ聴いてみてください🎧️
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▼ 浩平のプロフィール
・コーチ 4年目(2026年8月現在)
・京都大学工学部 / 同大学院 → 技術職 9年 → 教育ベンチャー 3年 → 独立
・座右の書:Atomic Habits
・好きな習慣:早起き / 読書 / 内省 / 筋トレ
「理系院卒 → 大手終身雇用」というレールを離れ、ライフコーチとして独立しました。「良い習慣づくり」をテーマに発信しています。
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