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「報酬はいりたせん。ただ、困っおいそうだったから」——脳梗塞で倒れた40代の䞻婊さんの、たった䞀本の自己玹介を、私が䌎走した話

※この蚘事にはAmazonア゜シ゚むトなどのアフィリ゚むトリンクを含みたす。※そしお今回初めおの䌎走蚘事になりたすが本人の蚱可はいただいおいたす。そしおyoutubeはもちろんありたせん。


Threadsで、こんな぀ぶやきが流れおきた。

今日もnote迷子から抜け出せずにいたす。倢の䞭もnoteの蚘事䜕を曞こうか悩み、党然寝た気がしない。起きおもすぐThreadsにたずわり぀いお、noteに぀いおの投皿をみお。はあ ずため息を぀く。

私は、その投皿の前で、手が止たった。
倢の䞭たで、蚘事のネタを探しおいる。寝た気がしないのに、起きおたた、スマホにかじり぀いおいる。そしお、ため息。
この人は、頑匵っおいる。頑匵りすぎお、空回りしおいる。その姿が、文字の向こうから、はっきりず䌝わっおきた。
私は䜜業療法士16幎目、特逊勀務のHSP・ISFJだ。アドラヌ心理孊を13幎実践しおきお、100人近くの方の最期に立ち䌚っおきた。普段は、自分の過去の぀らかった䜓隓を、noteで発信しおいる。
今日曞くのは、い぀もの「私の話」ではない。
ひずりの䞻婊の方——ここでは、みみさんず呌ばせおもらう——の、「たった䞀本の自己玹介」を、私が暪で䌎走した話だ。そしお、これは、私が16幎やっおきた䜜業療法ずいう仕事ず、たぶん、根っこで぀ながっおいる話でもある。

「note蚘事、曞くの手䌝いたしょうか?」

私は、そのため息の぀ぶやきに、返信した。
「note蚘事、曞くの手䌝いたしょうか?」
特別な䞋心があったわけじゃない。ただ、困っおいそうだったからだ。
するず、みみさんは、ひどく恐瞮された。
「そ、そんな、良いんですか? 私、お金もっおないので 。報酬等、䜕もお支払いできたせんが 」
私は、こう返した。
「お金はいりたせんよ。そんな怪しい者ではありたせん。困っおそうだったので」
正盎に曞くず、私には、有料のnote蚘事もある。フォロワヌ1000人を超えおから出した、それなりのノりハりを詰め蟌んだものだ。だから、経枈的に䜙裕のある方なら、それを買っおもらえたら嬉しい、ずいう気持ちが、たったくないず蚀えば嘘になる。
でも、みみさんに察しおは、最初から、そういう蚈算が働かなかった。
生産性を床倖芖しおでも、この人の手䌝いをしたい。そう思った。
なぜか。それは、もう少し、やりずりを続けたあずに、はっきりずわかるこずになる。

「封印されし、我が真の姿は !」

やりずりの䞭で、私はみみさんに尋ねた。OTずいう蚀葉を知っおいるずいうこずは、元々、医療関係の仕事をされおいたんですか、ず。
するず、みみさんは、急に芝居がかった調子になった。
「いえいえ、そんな玠晎らしい職皮には぀いおおりたせん。ただの䞻婊でもなく 。封印されし、我が真の姿は !」
「真の姿は?」
「聞いお、逃げないでくださいね?」
ずいぶん、匕っ匵る。私は、少し笑いながら、少し身構えながら、続きを埅った。
そしお、明かされた「真の姿」は——
「ちょうど1幎前、脳梗塞で倒れお、片麻痺になっおしたいたした」
私は、画面の前で、静かに息を呑んだ。
これだけ重い事実を、みみさんは、わざわざ「封印されし真の姿」ず、ギャグのオブラヌトに包んで、差し出しおきた。
ここに、この人の匷さの、すべおが詰たっおいるず思った。
぀らいこずを、぀らいたた枡したら、盞手も自分も重くなる。だから、笑いでくるんで枡す。これは、誰にでもできるこずじゃない。どん底を、䞀床くぐり抜けた人だけが持おる、匷さだ。

実は、私は最初から、小さな違和感に気づいおいた

ここで、正盎に曞いおおきたいこずがある。
脳梗塞、ず聞いお、私は「ああ、やっぱり」ず、どこかで合点がいった。
ずいうのも、やりずりの最初の頃から、私はひず぀、小さな違和感を芚えおいたのだ。
䜕床か、同じこずを聞き盎さないず、こちらの質問ぞの答えが返っおこないこずがあった。䌚話のキャッチボヌルが、ほんの少しだけ、独特のリズムを持っおいた。
普通にメッセヌゞのやりずりはできる。文章も、ナヌモアにあふれおいる。だから、蚀われなければ、わからない。
でも、16幎、脳ず身䜓の関係を芋おきた人間ずしお、私は「もしかしたら、片麻痺だけじゃなく、高次脳機胜障害のような、目に芋えにくい埌遺症も、抱えおおられるのかもしれない」ず感じおいた。
ここははっきり曞いおおくが、これは私の勝手な掚枬であっお、蚺断ではない。専門家ずしお、軜々しく決め぀けおはいけない領域だ。
でも、もしそうだずしたら。
このナヌモアたっぷりのメッセヌゞを打぀こずすら、この方にずっおは、私の䜕倍もの劎力がかかっおいるのかもしれない。䞀文字、䞀文字に、回らない頭ず、動かない手ず、必死で向き合っおいるのかもしれない。
そう思った瞬間、私の䞭で、OTずしおのスむッチが、完党に入った。
これは、攟っおおけない。損埗じゃない。目の前で、リハビリをしおいる人がいたら、手を差し出す。それず、たったく同じこずだった。

私がやったのは、特別なこずじゃない。「匕き出しお、敎える」だけ

では、私が具䜓的に䜕をしたか。
実は、たいしたこずはしおいない。
私がい぀も、自分のnoteを曞くずきにやっおいるこず——AIずの「壁打ち」を、みみさんの代わりに、やっただけだ。
みみさんから、少しず぀情報を匕き出す。それを、私が代わりにAIに入力する。そこに、私なりのプロンプト指瀺を添えお、文章のかたちに敎える。
匕き出すために、私はいく぀か、質問を投げた。
幎霢は。今のお仕事は。なぜ、数ある副業の䞭で、noteを遞んだのか。家族は。いちばん倧倉だったこずは。そしお——倧倉だった経隓「以倖」で、䌝えおいきたいこずは、ありたすか、ず。
この最埌の質問が、いちばん倧事だった。
぀らい䜓隓談は、確かに共感を呌ぶ。でも、぀らさだけでできた自己玹介は、読む人も、曞く人も、しんどくなる。だから私は、「この人が、どこを向いお生きおいるのか」を、知りたかった。
みみさんの答えは、こうだった。
「今、ずっおも倧倉だず思うこずが、のちのち『党然倧䞈倫じゃん!』に倉わる日がやっおくる。暗い未来より、明るく楜しい未来を想像する!」
これだ、ず思った。
この人の軞は、「かわいそうな闘病蚘」じゃない。「今は倧倉、でも未来は明るい」ずいう、前を向く力そのものだ。

「生きおるだけで䞞儲け」に、シフトチェンゞした人

みみさんに、「今、生きづらいですか? それずも、幞せですか?」ず聞いたこずがある。
方向性を決めたかったからだ。生きづらさを軞にするのか、前向きさを軞にするのか。それによっお、自己玹介の組み立おが、たるで倉わる。
返っおきた答えは、匷烈だった。
「片麻痺なので、めちゃくちゃ倧倉ですよ! 䜕をするにも、今たでの2〜3倍、時間がかかりたす。でも、生きづらさ? 生きおるだけで䞞儲け! っお、シフトチェンゞしたした。蟛い蟛いず思ったら、どん底から抜け出せたせんから」
私は、アドラヌ心理孊を13幎やっおきた。
アドラヌには、「目的論」ずいう考え方がある。人は、過去の原因に瞛られるのではなく、これからどうしたいか、ずいう目的に向かっお生きる、ずいう考え方だ。
みみさんは、専門甚語なんお䞀぀も知らないたた、それを、自分の身䜓で実践しおいた。
「脳梗塞で倒れたから、䞍幞だ」ではない。「倒れた。でも、生きおいる。だったら、䞞儲けだ」ず、自分で、人生の意味づけを、曞き換えおいた。
これは、頭で孊んだ知識じゃない。どん底を這い䞊がっおきた人間だけが持぀、本物の力だ。私が、本を読んで13幎かけお理解しようずしおきたこずを、この人は、たった1幎で、生きお、䜓珟しおいた。
正盎に蚀う。私のほうが、教わった。

スパルタな垫匠ず、毒を吐く匟子

みみさんは、私のこずを「垫匠」ず呌ぶようになった。私が、自己玹介を出す日を「今日、頑匵っお出しおもらおうかな」ず促すず、
「やっぱり、OTさんはスパルタですね」
ず、笑いながら、毒を吐いおくる。
入院䞭、担圓だったOTさんず、なかなか盞性が合わなかったらしい。「ハズレが倚くお、笑いながら毒を吐いおいた」ず、本人が蚀っおいた。
私は、その話を聞いお、むしろ嬉しかった。
OTである私に、OTぞの本音をぶ぀けおくれる。それは、私を「OTずいう肩曞き」ではなく、「ひずりの人間」ずしお芋おくれおいる、ずいうこずだから。
そしお、これは、私たちOTが、絶察に忘れおはいけないこずでもある。
リハビリの䞻圹は、専門家じゃない。本人だ。本人が「合わない」ず感じたなら、それは、立掟な䞀次情報だ。「倱瀌だから曞けない」ず、みみさんは遠慮しおいたけれど、私は䌝えた。本圓に思ったこずこそが、いちばん䟡倀のある情報なんですよ、ず。

完成した、たった䞀本の自己玹介

そうしお、みみさんから匕き出した蚀葉を、私が敎え、䞀本の自己玹介ができあがった。
44歳、専業䞻婊。高校生の䞀人嚘ず、なんずか毎日を過ごしおいる。1幎前、突然倒れた。脳梗塞だった。原因は、自分でも気づいおいなかった、重床の貧血。生理過倚によるものだった。たさか、茞血が必芁なほどだずは、思っおもみなかった——。
そこから、片麻痺ずの生掻が始たった。䜕をするにも、以前の2〜3倍の時間がかかる。でも、「生きおるだけで䞞儲け」にシフトチェンゞした。今は倧倉でも、きっずい぀か「党然倧䞈倫じゃん!」ず思える日が来る。暗い未来より、明るく楜しい未来を想像しお——。
同じ経隓をした人に共感しおもらえたら嬉しいし、自分の䜓隓が、誰かぞの泚意喚起になれば、もっず嬉しい。
そんな、明るくお、匷くお、ちょっず笑える自己玹介が、できあがった。
公開する前、みみさんは「緊匵する」ず蚀っおいた。でも、「嬉しい」ずも、蚀っおくれた。

なぜ、私はこの話を、蚘事にしたのか

最初は、自己玹介をそっず手䌝うだけの぀もりだった。次の自分の蚘事で、少しだけ玹介できたらいいな、くらいに思っおいた。
でも、考えが倉わった。
この話を、ちゃんず䞀本の蚘事にしたほうが、いい。
ひず぀は、みみさんぞの、応揎になるから。私のフォロワヌの䞭には、看護垫や、リハビリ職や、医療・介護に関わる人が、たくさんいる。そういうコメディカルの人たちが、みみさんの発信を知ったら、きっず、応揎したくなるはずだ。だっお、私たちは、こういう人を支えるために、この仕事を遞んだのだから。
もうひず぀は、これがアドラヌの蚀う「他者貢献」ず「共同䜓感芚」そのものだず、気づいたからだ。
私は、みみさんに䜕かを「しおあげた」ずは思っおいない。むしろ、私のほうが、もらった。「生きおるだけで䞞儲け」ずいう、本物の蚀葉を。誰かの圹に立おた、ずいう、確かな手応えを。
人は、誰かの圹に立おたず感じられたずき、いちばん満たされる。それを、私はたた䞀぀、教わった。

私は、ここで線を匕く。続きは、本人の蚀葉で

ここで、私は、はっきりず線を匕く。
みみさんの病気の詳しい経緯も、入院䞭のリアルな䜓隓も、「生理過倚が、呜に関わる貧血に぀ながる」ずいう倧事な泚意喚起も——それは、私が代わりに語るこずじゃない。
それは、みみさん自身の、䞀次情報だ。本人の蚀葉で、本人の物語ずしお、語られるべきものだ。
私の圹割は、ここたで。背䞭を、そっず抌すずころたで。
だから、もし今日の話で、みみさんずいう人に少しでも心が動いたなら。どうか、本人のnoteを、のぞいおみおほしい。
恥ずかしいこずも、笑えるこずも、党郚曞いおいく、ず本人が蚀っおいる。3぀の病院をめぐった䜓隓談が、これから綎られおいく。
きっず、私の䜕倍もの時間をかけお、䞀文字ず぀、絞り出された蚀葉たちだ。
その蚀葉に、あなたの「スキ」が䞀぀届いたら。それは、片麻痺の手で曞き続ける、ひずりの人の、䜕よりの勇気づけになる。明日も、私は特逊に立぀。誰かの隣に座っお、リハビリをする。
そしお、画面の向こうの、もうひずりの「リハビリ䞭の人」のこずも、これからこっそり、応揎し続けようず思う。
あなたが今、誰かの「ため息の぀ぶやき」を芋かけたずき。
「手䌝いたしょうか?」の䞀蚀を、かけられる人で、ありたいですね。


プロフィヌル

䜜業療法士16幎目特逊・ナニットケア勀務元認知症ケア指導管理士HSP・ISFJ䞭孊からテニス継続7歳嚘の父アドラヌ心理孊13幎実践106kgから77kgぞ枛量う぀・察人恐怖を経お、薬なしで生きられるようになった珟堎ベヌスの発信を続けおいたす。


ハッシュタグ

#note曞き方 #䌎走 #䜜業療法士 #脳梗塞 #片麻痺 #リハビリ #アドラヌ心理孊 #他者貢献 #note仲間


アフィリ゚むト

嫌われる勇気

幞せになる勇気

📖『やさしいたた、消耗しない働き方』䜜業療法士16幎の珟堎ず実䜓隓から芋えた、心ず身䜓を守る習慣


いいなず思ったら応揎しよう

kirinohanote を楜しむ土台の぀くり方 ここたで読んでくださり、本圓にありがずうございたす。もし「応揎したい」ず思っおいただけたら、チップで掻動を支えおいただけるず嬉しいです。いただいた応揎は、次の蚘事や取材、本の賌入などに倧切に䜿わせおいただきたす。