【にゃんクエマスター限定】ひのきの盾と友情のかたち(シン編②)
一角ウサギの討伐から数週間後。
シンは正式に、村の自警団へ入団することになった。
もちろん、村には喜ぶ者ばかりではない。
特に反対していたのは――姉だった。
「なんでわざわざ危険なことするのよ……」
シンの姉、ミナはため息をつく。
両親を早くに亡くした二人にとって、ミナは姉であり、半分親代わりでもあった。
だからこそ、弟が魔物と戦う仕事に就くなど、賛成できるはずがない。
シンは困ったように笑った。
「で、でもさ……誰かがやらなきゃいけないし」
「その“誰か”が、なんであんたなのよ」
その通りだ。
シン自身、今でも怖い。
できれば戦いたくない。
夜だって、討伐の夢を見る。
それでも。
トウと並んで戦ったあの日から、少しだけ思ってしまったのだ。
――逃げない自分になりたい、と。
そして迎えた、十七歳の誕生日。
ミナはぶっきらぼうに、細長い包みをシンへ押し付けた。
「……これ」
「え?」
開けた瞬間、シンは目を丸くした。
それは、ヒノキで作られた盾だった。
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