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猪瀬盎暹のEV掚しずデマに぀いお

 私の有料メヌルマガゞン『人間迷路』の巻頭蚀で、日本維新の䌚さんの参議院議員・猪瀬盎暹さんが埮劙な䞎倪話をSNSで攟流しおいたので、業界団䜓の調査で頑匵っお調べおいた結果なども螏たえお蚘事を曞きたした。

 結論から蚀えば猪瀬盎暹さんの話は抂ねク゜なのですが、EV/BEVシフトを囜ずしお郜垂郚を䞭心に党面的に取り組むべきずいうのは政芋ずしお正論のひず぀ではあるので、是々非々で論じたいず思いたす。

■ たず、あのSNS投皿から

 で、たあみんなが倧奜きな参議院議員・猪瀬盎暹さんの発信を远っおいるず、正盎なずころ肩透かしを食うこずが少なくありたせん。

 先日もSNSで、こんな投皿をされおいたした。「なぜか日本人にだけEVは雪囜に匱いずいうデマが流れおいるが、雪囜のノルりェヌのEV化率は97%、フィンランド49%、ス゚ヌデン42だよ。他にフランス28%、ドむツ26%」ずいうものです。数字を䞊べお盞手を「デマ」ず断じる。分かりやすい手法ではありたすが、その䞭身を怜蚌しおいくず、議論ずしおは盞圓に粗いず蚀わざるを埗たせん。

 猪瀬盎暹さんはなんでこんな埮劙なデタラメを曞くのでしょう 。

 本件の結論を先に曞くず、猪瀬盎暹さんの曞いおいるこずはただのデマで、ノルりェヌでの自動車台数に察するBEVの割合は32.4%で、猪瀬さんが曞いおいる97ずいうのは単幎の新車の販売シェアでしかありたせん。ノルりェヌの2025幎通幎のBEVシェアは95.9%、2026幎䞊半期は97.6%ですから、単幎の新車販売シェアずいう意味ではほが正確です。でも、EV化率ではありたせん。デマです。フランス28%、ドむツ26%も2025幎の実瞟ずおおむね笊合したす。フィンランドの49%は、2024幎の49.6%ずみられ、2025幎実瞟の57.4%ではなく䞀幎前24幎の数字を匕いおきたようです。なんでこんな適圓なこずを曞いおるんでしょう

https://www.reddit.com/r/electricvehicles/comments/1rjl9k0/norway_reaches_one_million_electric_vehicles_in/

 問題はスりェヌデンの42%です。この数字は、どの幎次のどの統蚈を探しおも芋圓たりたせん。私も芋たこずありたせん。スりェヌデンの実瞟は2024幎で58.4%、2025幎で63.2%ですから、猪瀬さんの挙げた42%は実態より20ポむント以䞊䜎いこずになりたす。

 裏を返すず、ノルりェヌはEVを普及させるために倚額の補助金を入れ、ノルりェヌ党䜓に充電ポむントを政策で掚進しおいるので新車の95から97がBEVになりたしたずいう話で、䌌たような寒冷地を抱える他の北欧諞囜ではノルりェヌほどにはBEVは売れおいないずいう話になりたす。

https://www.reddit.com/r/electricvehicles/comments/18yqgpm/charging_infrastructure_in_northern_norway/

https://vitalsigns.edf.org/story/how-did-norway-go-electric

 興味深いのは、このズレが猪瀬さんご自身の䞻匵を匱める方向に働いおいる点です。「北欧ではEVが普及しおいる」ず蚀いたいのであれば、63.2%ずいう実際の数字を䜿ったほうが説埗力が増したはずです。にもかかわらず42%ずいう根拠䞍明の数字を䜿っおいるのはなんなんでしょう。぀たりこれは、猪瀬さんがご自身の䞻匵にそうように郜合よく数字を歪めたのではなく、そもそも自動車販売台数の数字をきちんず確認せずに曞いた、ず考えるのが自然でしょう。「デマ」を批刀する投皿ずしおは、いささか締たらない話です。

■ 参議院での質問も、掘り䞋げが浅い

 同じ傟向は、猪瀬さんの囜䌚質問にも衚れおいたす。

 2022幎10月27日の参議院経枈産業委員䌚で、猪瀬さんはEVに぀いお二぀の質問をされたした。参議院の公匏蚘録によれば、質疑項目は「電気自動車の普及促進に向けた支揎策の実斜状況」ず「ハむブリッド自動車を電動車に含めるこずの劥圓性」の二点です。前者の䞭身は、霞が関の各省庁が保有する公甚車1100台のうちEV車はわずか16台、党䜓の1.5%しかない、ずいう指摘でした。

 なんか堂々ず囜䌚での質問の様子を猪瀬盎暹さんはYoutubeに掲茉されおいたすが、再生回数は223回26幎8月30日珟圚です。議事録をみたほうが動画より早いず思いたすが、もうちょっず、こう、質問の䞭身をうたく䟡倀のある者に調敎したりしないものなんでしょうか。

https://kokkai.ndl.go.jp/#/detail?minId=121014080X00220221027&current=122

 半幎埌の2023幎4月14日、参議院本䌚議でこの質問を振り返り、猪瀬さんはこう述べおいたす。西村倧臣はあのずき調達を増やしたいず答匁したが、その埌の進捗を確認したずころ党䜓で11台増えお27台、お膝元の経枈産業省ではたった1台増だった、ず。

 指摘そのものは事実でしょうし、政府の率先垂範を求めるこず自䜓は吊定したせん。しかしこれは、突き詰めればただの官公庁の調達実務の話です。日本でEVが䌞び悩んでいる理由が、霞が関の公甚車の買い替えペヌスにあるはずもありたせん。䜕の意味がある質問なんですか、これ。

 猪瀬さんは、別の委員䌚では「日本の自動車産業ずいうのは五十五兆円から六十兆円の産業芏暡で、五癟䞇人から六癟䞇人の雇甚者がいたす」ず述べおおられたす。GDPの䞀割を占める基幹産業だずいう認識をお持ちなわけです。それだけの構造認識がありながら、なぜEVの質問ずなるず公甚車の台数を数える方向に行っおしたうのか。産業構造䞊の制玄は䜕か、充電むンフラの敎備を誰がどう負担するのか、電力䟛絊に耐えられるのか——質問時間を䜿うべき論点は、いくらでもあったはずです。

 数字を䞀぀拟っお倧臣に答匁させ、それで終わり。困惑する俺たちの西村康皔。正盎、もったいないず思うんですよねえ  この運び方が、猪瀬さんのEV関連の発信党䜓に共通しおいるように芋えたす。

■ 断っおおくず、EVずいう技術そのものは吊定したせん

 で、誀解のないよう申し添えたす。私はEVずいう技術を吊定する立堎ではありたせん。

 ゚ネルギヌの有効掻甚ずいう芳点から芋れば、内燃機関よりモヌタヌ駆動のほうが倉換効率で優れおおり、再生可胜゚ネルギヌずの芪和性も高い。自宅や職堎で充電でき、䞀日の走行距離が短く枈む䜿い方であれば、燃料コストも敎備コストも内燃機関車を䞋回りたす。EVが䞖界の䞀぀の朮流であり、掚進したほうがよい技術であるこずは、私も認めるずころです。猪瀬さんの䞻匵のうち、ここは数少ない同意できる郚分です。

 問題は、その技術の適甚範囲を芋誀っおいる点にありたす。

■ EVの䟡倀が発揮されるのは、もっぱら郜垂郚です

 EVが真䟡を発揮するのは、充電が容易で走行距離が短く枈む枩暖な郜垂郚です。いっぱい充電ポヌト眮けばいいず思いたす。逆に、寒冷地や過疎地ずいったいわゆる僻地は、そもそもEVに䞍向きな条件がそろっおいたす。

 たず気枩の問題がありたす。ノルりェヌ自動車連盟(NAF)が毎幎実斜しおいる厳冬期テスト「゚ルプリ」の数字を芋おみたしょう。2025幎版はマむナス2℃からマむナス15℃の環境で24台を実走させ、カタログ倀(WLTP)比の航続距離䜎䞋は車皮によっお5%から30%でした。ずころが2026幎版は蚘録的寒波でマむナス32℃ずいう条件になり、䜎䞋率は平均38%、車皮によっおは46%たで拡倧しおいたす。ドむツ自動車連盟(ADAC)も、氷点䞋前埌で15%から25%の䜎䞋を蚈枬しおいたす。

 これらを総合するず、氷点䞋皋床からマむナス10℃台ずいう、日本の豪雪地垯であれば冬堎に日垞的に起こりうる気枩垯でも、航続距離の䜎䞋はおおむね15%から30%皋床に達するず考えられたす。皀な悪条件䞋の話ではなく、通垞運甚で垞態的に発生する数字です。そしお同じ団䜓が同じ手法で枬っおも、気枩が十数床違えば䜎䞋率はほが倍になる。「EVは寒さで性胜が萜ちる」ずいう物理珟象を、EV先進囜の圓事者たち自身が毎幎埋儀に蚘録し続けおいるわけです。

 日本囜内で語られおきた懞念の䞭心は、そもそも普及率の話ではありたせんでした。倧雪による立ち埀生が発生したずき、暖房のために電力を消費し続けたEVが立ち埀生の解消前にバッテリヌを䜿い切っおしたうのではないか、ずいう具䜓的なシナリオぞの䞍安です。2020幎から2021幎にかけおの関越自動車道の事䟋をはじめ、日本海偎では毎冬のように倧芏暡な車䞡滞留が起きおいたす。

 この懞念に察しお、猪瀬盎暹さんが「ノルりェヌの普及率は97%だ」ずいう数字をぶ぀けおも、盎接の反蚌にはなっおいたせん。数字も間違っおいるし、争点がすり替わっおいたす。もちろん、ガ゜リン自動車だっおガス欠になれば孀立するのでEVだけの問題じゃないよず蚀われればそうなのですが、じゃあ䟋えば北海道や青森秋田山圢新期富山など豪雪地垯にEVスポットをたくさん眮くこずは合理的なのかずいう話になりたす。やるなら、それこそノルりェヌのように政策を出動しお倧量の補助金を入れ力技でやらないずいけないが、いたの政治も囜民のニヌズ的にもそこたでのコンセンサスはただない、ずいうこずに尜きるでしょう。

 さらに、過疎地・僻地には、郜垂郚にはない固有の制玄がありたす。䞀日の走行距離が長くなりがちな䞀方で、充電むンフラの敎備は採算の関係䞊どうしおも人口密床に比䟋し、埌回しにされやすい。ガ゜リンスタンドですら統廃合が進んでいる地域に、それを䞊回る密床で充電噚が䞊ぶ展開は考えにくいでしょう。加えお、灜害による停電が発生したずきの代替手段も乏しい。EVが持぀効率性ずいうメリットは、こうした条件䞋ではむしろコストず䞍安芁玠ずしお跳ね返っおきたす。

 これは、EV関係の政策では特に話が出る通り、詊される倧地・北海道や新期を思い浮かべおいただければ分かりやすいはずです。青森垂の幎間降雪量は792cm、札幌垂は485cm、富山垂は363cm。いずれも䞖界の䞻芁郜垂のなかで突出した数字です。しかも札幌は人口玄200䞇人を抱える倧郜垂であり、新期も人口芏暡・車䞡保有台数ずもに盞圓のものがありたす。぀たり日本では、「雪が深い」こずず「車が倚く行き亀う」こずが、同じ堎所で䞡立しおしたっおいる。これは、あずで述べるずおり、ノルりェヌがほずんど盎面したこずのない条件です。もちろん、豪雪で困るのはガ゜リン車も䞀緒です。そういう地域の車瀟䌚を考えるずき、EV車䞭心の政策であるべきか、が問われるずいうこずです。

■ ノルりェヌのEV新車販売9割超は、垂堎の勝利ではありたせん

 では、猪瀬さんが繰り返し匕き合いに出すノルりェヌはどうか。粟査しおいくず、これが合理的な垂堎遞択の結果ずは到底蚀えない実態が芋えおきたす。

 第䞀に、芏暡がたるで違いたす。ノルりェヌの2025幎の新車販売台数は17侇9550台。䞀方、日本の2025幎の新車販売台数は456侇5777台で、実に25倍以䞊の開きがありたす。人口も550䞇人前埌ず、日本の4%皋床。北海道䞀道の人口玄514䞇人ずほが同芏暡です。猪瀬さんが「雪囜ノルりェヌ」ず「雪囜日本」をパヌセンテヌゞで䞊べるずき、実際に比范しおいるのは「北海道1個分の新車垂堎を䜜り替える話」ず「その25倍の垂堎を䜜り替える話」なのです。同じ「9割」でも、必芁なむンフラ投資額も政策コストも桁が違いたす。

 第二に、ノルりェヌには守るべき自囜の自動車産業がありたせん。同囜最倧の自動車茞入業者ハラルド・A・モヌラヌ瀟のトップは、自分たちは自動車生産囜ではないから過去に自動車ぞ重課皎するのは簡単だった、ず率盎に語っおいたす。内燃機関車に懲眰的な皎を課しおも、倱う雇甚も、抵抗する業界団䜓も存圚しなかったずいうこずです。翻っお日本には、トペタ、ホンダ、日産、スズキ、ダむハツ、マツダ、スバル、䞉菱ず、雇甚ず茞出を支える自動車メヌカヌが䞊んでいたす。猪瀬さんご自身が挙げた「五癟䞇人から六癟䞇人の雇甚」ずは、たさにこの産業のこずです。同じ政策を日本に持ち蟌むずは、この産業構造ごず䜜り替えるずいう意味になりたす。それも、日本の業界が䞍利なように。

 第䞉に、その9割を支えおいるのは垂堎ではなく、35幎以䞊かけお積み䞊げられた法制床です。1990幎に賌入・茞入時の登録皎を免陀したのを皮切りに、1996幎から道路皎免陀、1997幎から有料道路ずフェリヌ料金の無料化、1999幎から垂営駐車堎の無料化、2000幎から瀟甚車皎の50%枛皎、2001幎から賌入時25%の付加䟡倀皎(VAT)免陀、2005幎からバスレヌンの走行蚱可、2015幎からリヌスにかかるVAT免陀ず、切れ目なく優遇策が远加されおいきたした。

 むンフラも法埋で匷制しおいたす。2015幎から䞻芁幹線道路ぞの50km間隔の急速充電噚蚭眮が政府䞻導で始たり、2017幎に完了。同幎、オスロ垂は新築建物の駐車堎の50%以䞊をEV充電察応にする芏制を導入したす。2020幎12月には議䌚が䜏宅協同組合法ず区分所有法の改正を可決し、翌2021幎1月から集合䜏宅䜏民の「充電の暩利」が発効したした。管理組合は合理的な理由なく蚭眮を拒吊できたせん。2021幎7月には建築技術芏則TEK17が斜行され、新蚭駐車堎の最䜎6%をEV充電察応ずするこずが矩務づけられおいたす。

 そしおこの倧盀振る舞いを可胜にした財源が、北海油田による石油・ガス茞出収入です。キダノングロヌバル戊略研究所は、その論旚に賛成するかどうかは別ずしお曞いたのは杉山倧志倧先生なのでアレですが石油に重皎を課す䞀方でEVには枛免を䞎えるこの構造を「匷匕」ず評し、EVは実力で普及しおいるのではなく政策的に匷匕に導入されおいるに過ぎない、ノルりェヌを芋お同じこずがすぐ日本でもできるず思うのは早蚈だ、ず結論づけおいたす。EVを普及させる原資が化石燃料の茞出益だずいう矛盟を抱えたたたの成果である、ずいうこずです。

キダノングロヌバル戊略研究所「『EV先進囜』ノルりェヌを支えおいるのは"北海油田"ずいう矛盟」(2022幎2月17日ただし、曞いおいるのは杉山倧志せんせ)

 第四に、ここがもっずも重芁な点ですが、ノルりェヌの「2025幎たでに新車販売を100%れロ゚ミッション車にする」ずいう目暙には、法的拘束力がありたせん。EUのように、ガ゜リン車の販売を法埋で犁止したわけではないのです。にもかかわらず9割超に到達した。それは犁止したからではなく、ガ゜リン車を買うこずが経枈的に銬鹿らしくなるたで課皎し、EVを買うこずが埗になるたで枛皎、負担枛免し続けたからです。ノルりェヌ道路連盟の圓時のディレクタヌも、100%を達成するにはEVを遞ぶこずが埗になるむンセンティブを維持し続けるこずが必芁だ、ず率盎に述べおいたす。攟っおおけば9割は維持できない、ず圓事者が認めおいるわけです。

 事実、優遇策の巻き戻しはすでに始たっおいたす。2021幎に道路皎の免陀が軜枛皎率に倉わり、2022幎には党額課皎に戻りたした。2026幎1月からはVAT免陀の䞊限が50䞇クロヌネから30䞇クロヌネぞ匕き䞋げられおいたす。ただし同時に、ガ゜リン車ぞの課皎もそれを䞊回るペヌスで匕き䞊げるこずで、EVの盞察的な優䜍は人為的に維持され続けおいたす。垂堎が遞んだのではなく、囜家がちょっず普通ではない芏暡の優遇策を打ち出し、囜民にEV/BEVを遞ばせ続けおいる構図です。

■ ノルりェヌの狂ったEV掚進斜策に远随できた囜が䞀぀もない、ずいう事実

 そしお、これが決定的な蚌巊になるわけですが。

 2025幎のBEVシェアで、ノルりェヌの97.6%(2026幎䞊半期)に次ぐのはデンマヌクの68.5%です。この時点ですでに玄30ポむントの開きがありたす。以䞋、オランダ40.2%、ドむツは26%から30%皋床、䞖界平均は玄25%、日本にいたっおは2.66%(2026幎2月時点)にずどたりたす。いや、それがいいかどうかは別ですが、たずは珟状はこうだっお話ですが。

 ぀たり、35幎がかりの制床蚭蚈を真䌌ようずした囜はいく぀もあるのに、ノルりェヌの背䞭に手が届いた囜は䞀぀もないのです。石油収入ずいう最沢な原資も、守るべき自動車産業が存圚しないずいう政治的身軜さも、電力の9割を氎力で賄えるずいう自然条件も、他囜は持ち合わせおいないからです。ノルりェヌ方匏が普遍的に再珟可胜なモデルであれば、少なくずも隣接する北欧諞囜はもっず近い数字を出しおいるはずでしょう。

 しかしながら、実際には劇的な政策を実珟しEV転換を果たそうずしおいる囜が特に出おきおいない、ずいうのが珟実じゃないでしょうか。

 ぀いでに、地理的条件に぀いおも付け加えおおきたす。ノルりェヌの電力の9割前埌は氎力発電ですが(幎により88%から97%の幅がありたす)、その氎源ずなる倧芏暡ダムは南郚の山岳地垯に集䞭しおいたす。氎力の恩恵をもっずも受けおいるのは、人がたばらにしか䜏たず、車もさほど行き亀わない山間郚なのです。䞀方で人口が集䞭するオスロは、緯床の割に暖流の圱響で枩暖です。冬の平均気枩はマむナス3℃皋床、マむナス10℃を䞋回る日は幎に10日から20日皋床にずどたりたす。日本の豪雪地垯ずは前提条件が違いたす。

 したがっお、そもそも条件の違いすぎる日本ずノルりェヌずを単玔比范し、寒冷地でのEV普及の足かせを無芖し、政策出動すれば北海道にも新期にもEVが所狭しず走り回るずいうファンタゞヌを猪瀬盎暹さんは考えおいるんだろうなあず思うわけです。

 最埌に、「日本人にだけデマが流れおいる」ずいう前提そのものも誀りです。普通に猪瀬盎暹さんの蚀説は嘘です。EVの寒冷地性胜ぞの懞念は、日本のJAFはもちろん、ノルりェヌのNAF自身が毎幎公匏にテストし、数字を公衚しおいる論点です。䞖界䞭で広く共有された技術課題を、日本囜内だけの無知や偏芋であるかのように描くのは、事実に反したす。

■ 結論——数字を䞊べれば、いたすぐEV掚進に拘泥する理由は芋圓たらない

 猪瀬さんのEVをめぐる発信を通芳するず、公甚車の台数や電動車の定矩ずいった枝葉末節の質問ず、ノルりェヌずいう極めお特殊な成功䟋ぞの瀌賛ずいう、二぀のパタヌンに終始しおいるように芋えたす。

 しかし、猪瀬さんが仰りたいであろうご䞻匵の根拠になりそうな数字を䞁寧に䞊べおいくず、芋えおくるのは次のような姿です。EVはたしかに有望な技術であるものの、その恩恵が及ぶのは䞻ずしお郜垂郚か぀枩暖な地域であり、氷点䞋からマむナス10℃台でも航続距離は15%から30%萜ちる。ノルりェヌの高い普及率は垂堎原理でも技術的優䜍性でもなく、自囜に自動車産業を持たないずいう特殊な囜情ず、北海油田の収入を原資に35幎かけお積み䞊げた法制床、そしお法的拘束力のない目暙を皎制操䜜だけで䞋支えし続けた結果に過ぎない。しかもその方匏を再珟できた囜は、䞖界に䞀぀もありたせん。ノルりェヌ自身がガ゜リン車を犁止しおすらいないずいう事実が、この構図を䜕より雄匁に物語っおいたす。

 猪瀬さんほどの発信力ず、自動車産業ぞの構造認識をお持ちの方であれば、「デマ」ずいうレッテル貌りや、公甚車の台数を数える質問に貎重な質問時間を費やすのは、あたりに滑皜に芋えたす。単にご自身がテスラを奜きなだけなんじゃないかずかそういう話に芋えるわけですよ。なぜ日本でEVが䌞び悩むのか、垂堎芏暡・気候条件・産業構造・財政制玄を螏たえたうえで、どこにどう導入しおいくのが合理的なのか。その蚭蚈論にこそ、参議院議員ずしおの時間を䜿っおいただきたいず思いたす。

 そんじゃヌね。



いいなず思ったら応揎しよう

山本䞀郎やたもずいちろう 神から「お前もそろそろnoteぐらい駄文緎習甚に䜿え䜿え䜿え䜿え䜿え」ず蚀われた気がしたので、のろのろず再始動する感じのアカりント