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メンデルスゾーン、天才!だと思った話。

アマオケでヴァイオリンを弾いて2年目の時に、メンデルスゾーンの「真夏の夜の夢」を演ることになった。

シェイクスピアの戯曲「真夏の夜の夢」に、後から劇音楽として作曲された曲。
真夏の夜の夢は小説で読んだことがあるが、小学生の頃だったのであまりストーリーを覚えていない。一応最後まで読み切ったけど、何となく話が頭の中に入ってこなかったような記憶がうっすらと。

で、オケ曲の練習を始めるにあたって、ちょっと小説を読み直してみた。

まず、古い時代に翻訳された本だからか、旧字体が使われていて日本語自体が読みにくい上に、17世紀の物語なので現代では考えられない概念が出てくる。

とても普通の小学生が、読書の時間でその作品の良さをすぐに理解できるわけはないはずだと思った。

それはさておき、真夏の夜の夢はとても舞台演劇向きのコミカルな作品なんだなと思った。とはいえ、舞台演劇には全くもって疎いので的外れだったら申し訳ない。

ストーリー解説はYouTubeなどに「○分でわかる真夏の夜の夢」などの動画がいくつかあるのでここでは詳細は省くが、ものすごく雑にいうと、

・妖精たちが飛び交う夜の森
・迷子になった若い恋人たち
・すれ違う恋の矢印
・夜の森で一人寂しく眠る
・なんだかんだでハッピーエンド

というような感じの物語である。雑すぎて申し訳ないが、詳細を知りたい方はAIか YouTubeに聞いてほしい。
ちなみに解説動画が出回るということは、やはり分かりにくいところはあるのかと思う。

この演奏会の際には、プログラムに真夏の夜の夢の解説を載せるだけではなく、曲の合間にストーリーのナレーションを入れることになった。やはりお客様も解説なしだと分かりにくいだろうということだったように思う。
ところが、その準備に苦戦した企画&プログラム委員は、こともあろうに事務局手伝いの私に原稿作成を丸投げしたのである。しかも締切り2日前に。急いで調べまくったので解説動画をいくつも発見した。

で、タイトルの「メンデルスゾーン天才!」の話なのだが、上に挙げたキーワードを完璧に音楽で表現しているのだ。

最初にパート譜とスコアを見た時には、難しいなー、速いなー、と思ってひたすら練習していたが、ストーリーが入ってきた瞬間になるほど!と思った。まさしくこれをAha! momentというのではないのかと思うほど、腑に落ちた。
メンデルスゾーン天才!である。よくもまあ、こんなに盛り沢山の情緒を曲に落とし込んだものだ。

序曲のやたらと速い16分音符は妖精たちの羽音だろう。
スケルツォの怪しく速いリズムは、夜の森へと誘い込まれるようだし、ノクターンは切なく夜空を見上げる恋心を映しているようだ。
そして誰もが知っている結婚行進曲はハッピーエンドの曲だ。

ちなみに、17世紀のアテネの「真夏」は現代の真夏ではなく夏至の頃だったようだ。まだ温暖化もない頃の6月だと、爽やかな初夏だったのかもしれない。

ちなみに録音もとても少なく、「序曲」と「劇付随音楽」はそこそこあるが、全曲版のCDは通販サイトを探し回ってもひとつしか見つけることができなかった。
ましてやレコード盤となると、あちこちの中古レコード屋さんを巡っても今まで一枚しか出会えていない。
レコードの話は別の機会に書くことにする。

そんな背景を感じながら弾いた懐かしい曲である。

お読みいただきありがとうございます。

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