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「ルイージという生き方」~クリエイター図鑑

ルイージという男がいる。

任天堂のゲーム『スーパーマリオ』シリーズに登場する、
「L」のマークのついた緑の帽子、緑の服が目印の、
ひょろりと背の高い人物だ。

ファミ通.com より
 

兄はマリオ。

赤い帽子に「M」のマークをつけ、
キノコ王国を走り回り、ピーチ姫を救い、
世界中で知られている、あのマリオである。

ルイージは、マリオの弟。

この「マリオの弟」という説明だけで、
だいたいの話が済んでしまうところに、
ルイージという人物の悲哀がある。

もし、兄がマリオでなかったら、
ルイージだって十分に主役になれる男なのだ。

スポーツもする。
カートにも乗る。
パーティーにも呼ばれる。

なのに、兄が隣に立った瞬間、

「あ、マリオだ!」

となる。

ルイージもいる。

いるのだが、

「あ、ルイージもいる」

になる。

この「も」が、実に哀しい。


そんなルイージについて、
私はこういうところが面白いと思っている、
という話をしたい。

マリオには、ワリオというライバルがいる。

これはわかりやすい。

マリオに対して、ワリオ。

名前からして、いかにも「悪いマリオ」である。

そして、そのワリオには相棒がいる。

その名前が、

ワルイージ。

ニンテンドー公式サイトより

これ、ちょっとすごい。

初めて見たときは、思わず笑ってしまった。

笑ったあとで、ちょっと、感動した。

このワルイージ。

ルイージに「ワ」を付けただけである。

たった一文字。

それだけで、見事に「悪いルイージ」になってしまった。

ワルイージは、ルイージよりずっと後に生まれたキャラクターだ。

ルイージは、長いこと「マリオの弟」として生きてきた挙げ句、
とうとう自分に対応するライバルまで作られたのである。

主役ではない。
兄ほど目立たない。

それでも、いつの間にか「ルイージ枠」という一つの席を、
ちゃんと世の中に作っていた。

考えてみれば、これはなかなかすごいことだ。

狙ってもできないことを、自然とやってのける。

ルイージって、意外と「持ってる」と思う。


そして、ルイージが面白いのは、立ち位置だけではない。

兄とは、性格も少し違う。

マリオが果敢に敵へ向かっていくタイプなのに対し、
ルイージはわりと怖がる。

特に『ルイージマンション』では、その性格がよくわかる。

薄暗い屋敷。
誰もいない廊下。
いつ飛び出してくるかわからないオバケ。

そんな場所を、
ルイージは掃除機のような機械を背負い、
懐中電灯を握って進んでいく。

しかし、勇ましくはない。

腰が引ける。
びくびくする。

鼻歌を歌っている姿は、
まるで自分を励ましているように見える。

扉を開けるだけで、こちらまで、
「大丈夫か、この人」と心配になる。

主人公なのに。

だが、ここが面白い。

ルイージは、怖くないから進むのではない。

怖いまま進むのである。

これは、マリオとは違う種類の勇気ではないだろうか。

私たちは、勇敢な人というと、
恐怖をものともしない人を想像しがちだ。

崖があれば跳び越え、敵が出れば踏みつけ、
炎が飛んできたら華麗によける。

だが現実の私たちは、そんなにマリオではない。

新しい仕事は怖い。
人前で話すのも怖い。
知らない場所へ行くのも怖い。

私も、怖いことだらけである。

だから私は、ルイージに親近感を覚える。

彼は震えながら、それでも扉を開ける。

怖いと言いながら、逃げずに歩く。

それだけでも、かなり立派だ。
賞賛に値する。


そしてもう一つ、ルイージには重要な特徴がある。

二番手である。

「二番手」という言葉には、どこか消極的な響きがある。

一番になれなかった人。

主役ではない人。

誰かの後ろにいる人。

けれど、二番手にしか見えない景色もある。

先頭を走る人には、後ろが見えない。
拍手を浴びる人には、舞台袖が見えない。

ルイージは、長い間、兄と並んで走ってきた。

それでも、多くの人にとって、
最初に名前が浮かぶのは、兄だったかもしれない。

「緑のマリオ」くらいにしか思っていなかった人も、
少なくないのではないだろうか。

それでも彼は、赤ではなく、緑の帽子をかぶり続けた。
彼を象徴する「L」の文字をつけて。

ここが私は好きなのだ。

兄のようになろうとはしない。
兄より有名になろうともしない。
自分は自分のまま、隣にいる。

もちろん、これは、私の想像だ。

でも、少なくとも私の目には、
彼が、兄のようになろうとしているようには見えない。

ルイージは、ときどき主役になる。

けれど、主役になった途端に、
マリオのようになるわけではない。

主役になっても、ルイージはルイージのままだ。

頼りなさそうに見える。

それでも、自分のやり方で最後まで進む。

つまり、ルイージは、
「主役になるために自分を変える」
という発想を持っていないのだ。

これは意外と難しい。

私たちは何かで評価されようとすると、
すぐ「それらしい人」になろうとする。

大人になれば迷ってはいけない。
リーダーなら堂々としなければ。
強い人は弱音を吐いてはいけない。

そんな見えない帽子を、次々とかぶる。

でもルイージは、主役になってもルイージだ。

怖ければ、震える。
びっくりすれば、叫ぶ。

それでも仕事はする。

考えてみれば、ずいぶん頼もしい。

勇気とは、堂々としていることではない。
一番になることでもない。
怖くないふりをすることでもない。

自分の怖さも、自分の不器用さも、
自分が二番手だった時間も、
そのまま連れて歩いていくことなのかもしれない。

マリオには、マリオの人生がある。

赤い帽子をかぶり、先頭を走り、
みんなに名前を呼ばれる人生だ。

それはまぶしい。

だけど世界には、緑の帽子をかぶって生きる人もいる。

誰かより目立たなくていい。
先頭でなくてもいい。

「○○さんの弟」とか、
「○○さんと一緒にいる人」と呼ばれる時期があってもいい。

大事なのは、その呼ばれ方を、
自分の名前だと思い込まないことだ。

ルイージは、マリオの弟である。

それは間違いない。

けれど、ルイージという男は、
「マリオの弟」だけでは終わらなかった。

長い時間をかけて、

「あ、ルイージだ」

と言われる人になった。

人生も、たぶん同じなのだと思う。

誰かの物語では、二番手かもしれない。

誰かの隣にいて、
その人の名前のあとに、自分の名前を呼ばれることもある。

でも、自分の人生から見れば、
その時間もずっと、主人公として生きていた時間なのだ。

最初から一番手でなくてもいい。
誰かの隣から始まってもいい。

二番手だった時間も。
誰かの背中を追いかけていた日々も。

自分の帽子を脱がずに歩き続けていれば、
それは、誰かの人生ではなく、
ちゃんと自分の人生なのだから。

だから、私は、こう思う。

マリオのように生きられなくても、別にいい。

ルイージという生き方。

――なかなか悪くない。
 

エッセイ
『ルイージという生き方』(了)
 


こんにちは、きのころです。

突然の「ルイージ」登場でした。

今回のエッセイは、
ナオユキ|物語と知識のコンシェルジュ さんからいただいた、
「#エッセイしりとり」のバトンで書きました。

ナオユキさん、ありがとうございました!

「#エッセイしりとり」とは、
前の人が書いたエッセイタイトルの、
最後の一文字から始まるタイトルで、
次のエッセイを書く企画です。

ナオユキさんのエッセイは、
「とりあえず、スキと言ってみる」でした。

最後の一文字は「る」――

ということは、

「ルンバという生き方」でも、
「ルパンという生き方」でも良かったのです。

でも、私は、今回、
「ルイージ」について書くことにしました。

以前書いた、こちらのエッセイを、
別の角度から掘り下げた内容になったと思います。

「#エッセイしりとり」のはじまりは、
マイキー🐣さんのこちらの記事です。

 
バトンは、ここに置いておきます。

私のエッセイ「ルイージという生き方」の最後の文字、
「た」から始まるエッセイを書いてみたい方。
いらっしゃいましたら、ご自由にお持ちくださいね✨
 


クリエイター図鑑

さて、今回は、もう一つバトン企画に挑戦します。

noteで見ない日はないと言っても過言ではない、
「クリエイター図鑑」です。

※「クリエイター図鑑」については、
 営業パパさんのこちらの記事をご覧ください。

 
今回、私にバトンを回してくださったのは、
若菜あずきさん。

作者である、若菜あずきさんご自身のカードに加え、
自作キャラについても、カードを作成されています。

そして今回、
きのころさんのカードが見たい。
ほぼその一心でバトンを渡しました🤣

若菜あずきさんの記事より

こんなことを書いていただいたら、
もう、全力でお答えするしかありません!

そして、コメント欄ではこんなことも……

きのころさんちの、アッコちゃんやフチころさんが登場するのかな😆💕

若菜あずきさんの記事 コメント欄より

これは、リクエストと受け取りましたよ😊
 


それでは、さっそく行ってみましょう!

きのころをカード化してみました。
 

星11個

必殺技、キノコロ・スパークル・カンフル!
(ひらめきと妄想を一気に爆発🤣)

なかなか強そうなカードが出て良かったです✨
 


自作キャラからも、いくつか出してみます。

「クリエイター図鑑」なので、
まずは、創作に関係する人がいいですね。

となると、やっぱり、弁才天です。

弁才天って――キャラなの?

と思われる方もいらっしゃるでしょうが、
私のnoteに出てくる弁才天は、
元はフチころなので、自作キャラなのです。

フチころ弁才天(ニューバージョン)

カード化!

 

星10個

流転奏!
ゴージャスなカードですね!!
 


次に、あずきさんからのリクエストで、
筆頭に挙がっていた、アッコちゃんです。

カード化!

 

星7個

ルージュ・ミラージュ!
カッコいい!!
 


ここで、キノコ王国から――
ではなく、きのころ事務所から、新人をご紹介します!

「キノピノコ」です。

名前は、さっき考えました(笑)

キノピコでも、ピノコでもありません。
キノピノコです。

彼女は、「なんのはなしですか」界隈でよく見かける、
赤いキノコ帽子の女の子。

今回、きのころ事務所で正式にスカウトし、
目にも止まらぬ速さで、魔法少女にしました(笑)

初仕事は、こちら!
 
「きのこの魔法」編

なんのはなしだって、最高のエンタメになる。

10月に大阪で開催される、
第1回「なんのはなしですかフェスティバル」
宣伝素材(A4フライヤー)です!

コニシ木の子さんの募集記事に応募してみました!

こういう、デザイン系の募集は、初参加となります。
きのころ&キノピノコ、デビュー作です。
 

実は、応募作がもうひとつあります。
 

それが、こちら!

「菌糸でつながる」編

なんのはなしでも、誰かの世界につながっている。

これ、結構、気に入ってます!

総選挙は、来週 8/24から開始です!
よろしくお願いします!!
 

すっかり、寄り道が長くなりました。

それでは、きのころ事務所、期待の新人。
路地裏の魔法少女 キノピノコ、行きます!

カード化!

 

星3個

ロジウラ・ラビリンス!
ぴったりですね!!🤭

星は3個でしたが、伸びしろしかありません!
今後が楽しみです!!
 


さて、最後は、チューニー

厨二路線で独自の道をひた走る、唯一無二のスター選手。
期待しかありません!

カード化!

 

星12個!

ディメンション・アンシール!!

いやー、さすが、チューニーでしたね!

 
今回、紫つながりで、チューニーに
「ワルイージ」のコスプレをお願いしてみました。

じゃん!

完璧です!

え?
「ルイージは誰か」って?

「ルイージという生き方」を書いた以上、
ここは、私がやるしかありません。

じゃん!

決して、ルイージの帽子を奪ったわけではありません。
ただのコスプレです!(笑)

以上、「クリエイター図鑑」でした。

楽しかったです✨
若菜あずきさん、ありがとうございました。

 
こちらのバトンも、ここに置いておきます。

「クリエイター図鑑」、やってみたい方。
いらっしゃいましたら、ご自由にお持ちくださいね✨
 


今回は、「バトン企画2本立て」でした。
お楽しみいただけたでしょうか?

それでは、また次回、お会いしましょう!

本日は以上です。
お読みいただきまして、ありがとうございました。





たくさんのnoteの中から、私の記事を見つけて読んでいただき、
ありがとうございました。
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