Vol.37 タイジとの朗読会
2014年 春
ドキドキしながら開催した朗読会が、
盛況のうちに終了しました。
今回の朗読会のタイトルは『ちりん。』。
これは「心の中に誰もが持っている鈴」
というイメージから決めました。
心のずっと奥の方、
ホコリをかぶって忘れ去られている、
そんな場所にある鈴。
だけどかつては毎日手にして、
その音を楽しんでいた鈴。
あるいは、いつもポケットに入れて、
歩くたびにその音が聞こえていた鈴。
もはやどこにしまったかもわからない
その鈴が、再び鳴ること。
それだけを意図して、この会を開催しました。
その鈴が意味するものや、
その鈴の音を聴いて何を思い出すか、
何をするかは人それぞれ。
ただ、私とタイジがその小さな大切な音色を
思い出すきっかけになればいいなと、
そんな思いでした。
その願いはちゃんと叶えられたようで、
私もタイジもとても嬉しいです。
ご参加の皆様には、
お茶やホットケーキを召し上がりつつ、
まったりとお過ごしいただきました。
タイジといえば、
まあ会の間中、浮かれまくっておりまして。
私が用意した本を読んでいる時は、
ふむふむ・・・と、
まるで監督のようなエラそうな目線を寄越し、
参加者の方にお持ちいただいた本を
読んでいる時は、
誰よりも夢中になってお話を聴いていました。
そして、タイジの処女作の詩も
お披露目したのですが、
みなさんの感嘆の声に
超・超得意気になりまして、
「一人ずつ感想を聞きたいなぁ☆」
などと言い出す始末・・・。
快くお付き合いくださった皆様には
本当に感謝です。
そしてタイジは、会の最後に
「みんなにおみやげを渡したい!」と。
どういうことかと思ったら、
お一人ずつ、
私のお腹に手を当ててもらって、
タイジからのお礼のメッセージを伝えたい、と。
女性陣にはきゃいきゃいと愛想を振りまき、
男性陣にはなぜかサムライ口調で
かしこまって、
感謝の気持ちを述べておりました。
何故にサムライ口調なのかと訊くと、
同じ男として、素晴らしい人生の先輩に
最大級の敬意を表しているのだと。
男社会ってそんな風なのか??
私にはよくわかりませんが、
タイジなりの愛情表現のひとつなのでしょう。
そんなこんなで、
とても幸せな時間になりました。
****
はー、今回の発表会、
めーっちゃ楽しかったわー☆
すんごくいい時間だった。
ありがとうね、キミのおかげだよ。
それに、ちょっと自信ついた。
なんか、私にもひとつの会を
開くことができるんじゃんって。
まあ、つたない進行ではあったけどさ。
でもみんなはそんなこと気にもせず
思い思いに楽しんでくれたみたいだし、
私の上手下手よりも、一番だいじなのは、
来てくれた人がしっかり
それぞれの欲しいものを受け取ってくれたか、
だと思うからさ。
「うん。
あとは、初めの挨拶だけ練習しとけば
これからはOKじゃない?」
だーよねー。
最初ってやっぱ緊張してるし、
場の空気もそこまでほぐれてないから、
ちゃんと話せないんだよ・・・。
一応、話すことメモってきたんだけどな。
もっと細かいとこまで書いとこ、次は。
「どうせママが乗ってきたら、
グダグダにゆるくなってくんだしね。」
ねー、っておい。
「大丈夫!それがママの持ち味だから!
朗読が始まったら
ガラリと空気変わるんだから、
合間のトークは多少フヌけてるくらいで
ちょうどいいよ。」
フヌけ・・・
「ああ、それにママ、
昨日は本当にありがとう!!」
何、キミの処女作を
世界に向けて初公開したことかい?
「それもだし、
みんなにボクの言葉を伝えてくれたこと。
みんなの感想が聞けて、
一人一人に言いたいことも言えて、
ボク本当に嬉しかったよ。
やっぱりママのところに来てよかった。」
私は通訳しただけですがね。
そんなに喜んでもらえたなら光栄ですよ。
「あの詩はママに読んでほしかったの!
ママの声の波、大好きなんだもん。
それに、
あの詩はボクが作ったっていっても、
ボクの言葉を翻訳してくれてるのは
ママなんだから。
ボクのひとつひとつの想いに合う言葉を
ママが選んでくれたんだよ。
だからあんなにいい詩になったんだよ。
あれはボクたちの合作なの。」
なんだよー、
いつになく褒めてくれるじゃないか。
うれしいなぁ、ありがとう。
・・・最後、さりげなく自画自賛したな。
「ボクらは天才親子だー!!」
またすぐ調子に乗るー。
そうだ、次回作も書いてみる?
みんな楽しみにしてるって言ってくれたけど。
「もちろん!
今ね、アイデアがたくさんあって
どれにするか迷ってるとこ♪」
おお、そのイマジネーション、
うらやましいぜ。
ちなみにタイトルは決まってんの?
「候補があってね。ひとつは『茶碗』」
・・・・・・。
「もういっこは『メレンゲ』」
また不条理な感じになってきとる。
「あとね、あとね、
長いバージョンだとね、
『ミミズのみーさん』とね、
『やさぐれガエルの一生』とね、
『すべり台のスベール』とね、
『ある街のトノサマバッタ』とね、
あとね、あとね・・・」
あー!はいはい、わかったよ。
決まったら教えてくれ。
本当に際限なく出てくるな、すごいわ。
この調子でいくと、
産まれる前にタイジの詩集が出せるかも。
人類初ですな、きっと(笑)。
