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SCM用語:インターネット(汎用技術)

平成30年版情報通信白書でまとめられた汎用技術(GPT:General Purpose Technology)の中の、「インターネット」について解説します。


インターネット:世界をつなぐ情報と取引の動脈

インターネットは、現代社会、特にグローバル・サプライチェーンを形作る上で最も重要な汎用技術(GPT)です。これは、異なるネットワーク同士を接続し、世界中のコンピューターが情報をやり取りできるようにした通信インフラを指します。

🔹 誕生と技術的基盤

インターネットの原型は、1960年代後半にアメリカで開発された軍事・研究目的のネットワーク、ARPANET(アーパネット)に遡ります。

この革新を支えたのが、「パケット通信 データ」と「TCP/IPプロトコル 」の二大技術基盤です。これらにより、 従来の電話のような回線占有方式(回線交換)と異なり、複数のユーザーが同じ回線を共有できるようになりました。それまでバラバラだったコンピューターやネットワークに共通の「言語」を与え、相互接続を可能にしたのです。


サプライチェーンを変革した効果

私たちがウェブブラウザで使うワールド・ワイド・ウェブ(WWW)が登場し、一般に爆発的に普及し始めたのは1990年代に入ってからです。インターネットが汎用技術として優れているのは、特定の産業だけでなく、あらゆる分野のプロセスを根本から変えたことにあります。

1. 情報と知識の「民主化」

かつては図書館や専門機関に限定されていた情報が、誰でも、どこからでもアクセスできるようになりました。論文やニュース、知識といった情報が、物理的な距離や時間、費用をほとんどかけずに瞬時に手に入るようになりました。これにより、教育、研究、ビジネスにおける知識格差の解消に大きく貢献し、学習機会の拡大が社会の成長を加速させました。

2. コミュニケーションと取引の変革

地理的な制約を超えた即時性の高いコミュニケーションと取引が可能になりました。電子メール(E-mail)の普及は、手紙や電話に代わる迅速かつ安価な連絡手段となり、国際的なビジネス連携を日常化しました。
インターネットの本質は、単なる通信インフラではなく、「中身(コンテンツ)」の流通プラットフォームであるという点を示しています。

“Content is King.” (コンテンツが王様である。)

ビル・ゲイツ 1996年に公開したエッセイのタイトル

インターネットの登場により、人々は場所や時間に縛られず、情報やエンターテイメント、知識といった「コンテンツ」を求め、それこそがビジネスの競争優位性を決める最重要要素になった、ということを端的に表しています。インターネットの誕生により、コンピューターの有用性ははるかに拡大し、社会のありようを変えた、まさに根源的な汎用技術(GPT)なのです。


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