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【溶液の濃度🥤】質量パーセント濃度とモル濃度を確実に得点源にするために💚:毒物劇物取扱者試験対策 No.62

毒物劇物取扱者試験の化学計算において
前回の物質量(mol)に続き、受験生を悩ませる
大きな関門が「溶液の濃度」です。
しかし、濃度の計算も本質を紐解けば非常に
シンプルなデータの処理方法に過ぎません👍

試験では、劇物の希釈作業や溶液の調製といった
実務に直結する形で「質量パーセント濃度」と
「モル濃度」の2つが頻出します。
今回は、濃度を構成する3つの基本要素の定義から
それぞれの濃度の計算手順までを
体系的にマスターしていきましょう!

溶液を構成する3大要素

濃度を計算する前に、まずは化学における溶液が
どのような要素で成り立っているかを
正確に整理する必要があります。

物質が他の液体に溶けて均一な液体
になる現象を「溶解」と呼び
この現象は、以下の3つの要素で定義されます。

覚えておきたい用語
溶質(ようしつ)
:液体に溶けている物質そのもののこと。
(例:水酸化ナトリウム、硫酸、シアン化水素などの劇物・毒物)

溶媒(ようばい):溶質を溶かしている液体のこと。
(例:水やアルコールなど。特に水を溶媒とする溶液を「水溶液」と呼ぶ)

溶液(ようえき):溶質が溶媒に完全に溶け込んだ、全体を指す液体のこと。

ここで絶対に忘れてはならない、計算上の大原則は
以下の数式モデルで表されます。

$${ \text{溶液の質量} = \text{溶質の質量} + \text{溶媒の質量} }$$

たとえば、10 g の水酸化ナトリウム(溶質)を
90 g の水(溶媒)に完全に溶かした場合
完成した水酸化ナトリウム水溶液(溶液)の総質量は
$${10 + 90 = 100 \, \text{g}}$$ となります。
試験問題で「溶媒の重さ」と「溶液全体の重さ」
のどちらが与えられているかを正確に見極める
ことが、計算ミスを防ぐ第一歩です🧮

質量パーセント濃度

質量パーセント濃度とは、「溶液全体の質量に対して
溶質の質量が何パーセント含まれているか」
を表す割合のことになります!

質量パーセント濃度(質量百分率濃度)[wt%]
溶液(溶媒+溶質)に含まれている溶質の質量の和居合をパーセント(百分率)で表したもの。

主に実務の現場で薬剤のラベル表記や大まかな
希釈計算を行う際によく用いられます✨

溶液の質量を$${W_{\text{solution}} \text{ (g)}}$$
溶質の質量を $${w_{\text{solute}} \text{ (g)}}$$ とすると
質量パーセント濃度 $${C_{\%}}$$ を導き出す
計算プロセスは以下の数式モデルで定義されます!

$${\\\large C_{\%} = \frac{w_{\text{solute}}}{W_{\text{solution}}} \times 100 }$$

分母が「溶媒の質量」ではなく
「溶質も含んだ溶液全体の質量
である点に注意してください👍

先ほどの数式モデルを展開すると
以下のように記述することもできます。

$${ \\\large C_{\%} = \frac{\text{溶質の質量 (g)}}{\text{溶質の質量 (g)} + \text{溶媒の質量 (g)}} \times 100 }$$

計算実例

20gの水酸化ナトリウム(劇物)を180g の
水に溶かした溶液の質量パーセント濃度を計算します。

まず、溶液全体の質量は$${20 + 180 = 200 \, \text{g}}$$です。
これを計算手順に代入します。

$${ \\C_{\%} = \frac{20}{200} \times 100 = 10 \, \text{\%} }$$

したがって、この溶液の質量パーセント濃度は
10%と算出されることが分かります👍

モル濃度

モル濃度(mol/L)とは、「溶液1Lあたりに
溶質が何mol溶けているか」を表す単位です。

✅化学では一般にモル濃度を用いる

中和計算や化学反応式の係数と直接関係するため
試験の計算問題において重要な濃度単位となります。

溶液の体積を $${V \text{ (L)}}$$、溶質の物質量を$${n \text{ (mol)}}$$ とすると
モル濃度 $${M_{\text{mol}} \text{ (mol/L)}}$$を導く
計算プロセスは以下の数式モデルで表されます。

$${ \\\large M_{\text{mol}} = \frac{n}{V} }$$

もし問題文で溶液の体積がミリリットル
$${( \text{mL} )}$$ で与えられている場合は
リットル$${( \text{L} )}$$に変換する処理
すなわち$${1L = 1000 mL}$$を最初に行う必要があります。

計算実例

水酸化ナトリウム $${{ \text{NaOH} = 40 \, \text{g/mol} }}$$の結晶4.0gを
水に溶かし、全体を500mLに調製した溶液の
モル濃度を算出してみましょう!

ステップ1:溶質の質量(g)を物質量(mol)に変換する
前回の講義で学んだ物質量変換の
計算式 $${{ n = \frac{w}{M} }}$$ を適用します。

$${ n = \frac{4.0}{40} = 0.10 \, \text{mol} }$$

ステップ2:溶液の体積(mL)を(L)に変換す
500mLをリットル単位に翻訳します。
$${ V = \frac{500}{1000} = 0.50 \, \text{L} }$$

ステップ3:モル濃度の公式に代入する
$${ M_{\text{mol}} = \frac{0.10}{0.50} = 0.20 \, \text{mol/L} }$$
したがって、この溶液のモル濃度は
0.20 mol/Lと導き出されます👍

参考演習例題

これまでに学んだ濃度の定義と計算手順をもとに、毒物劇物取扱者試験を想定した模擬問題に挑戦してみましょう。

第1問(質量パーセント濃度)
10%の塩酸(劇物)を300g作るために必要な、塩化水素(溶質)と水(溶媒)の質量の組み合わせとして、正しいものを一つ選びなさい。

(1) 塩化水素:10g、水:290g
(2) 塩化水素:30g、水:270g
(3) 塩化水素:30g、水:300g
(4) 塩化水素:10g、水:300g

解答&解説
正解は(2)です。

質量パーセント濃度の数式モデルを変形すると、必要な溶質の質量は $*{ \text{溶液の質量} \times \frac{\text{濃度}}{100} }*$ で求められます。

$${ 300 \times \frac{10}{100} = 30 \, \text{g} }$$

必要な塩化水素の質量は 30 g となります。溶液全体の重さが 300 g であるため、必要な水の質量は溶液から溶質を引いた $300 - 30 = 270 \, \text{g}$ となり、選択肢の(2)が正しく計算のルールに適合します。


第2問(モル濃度)
塩化水素 $${{ \text{HCl} = 36.5 \, \text{g/mol} }}$$ が$${7.3 \, \text{g}}$$溶けている$${2.0 \, \text{L}}$$の塩酸のモル濃度として、正しいものを一つ選びなさい。

(1) $${0.10 \, \text{mol/L}}$$
(2) $${0.20 \, \text{mol/L}}$$
(3) $${0.50 \, \text{mol/L}}$$
(4) $${2.0 \, \text{mol/L}}$$

解答&解説
正解は(1)です。
まず、溶質である塩化水素の物質量$${n}$$ を求めます。
$${ n = \frac{7.3}{36.5} = 0.20 \, \text{mol} }$$
次に、溶液の体積$${V = 2.0 \, \text{L}}$$を用いて
モル濃度$${M_{\text{mol}}}$$を算出します。
$${ M_{\text{mol}} = \frac{0.20}{2.0} = 0.10 \, \text{mol/L} }$$
したがって、選択肢の(1)が正解となります。

毒物劇物の取扱いや中和計算の土台となる
「溶液の濃度」の仕組みについて解説しました。

溶液は溶質、溶媒、溶液の3つの要素で
構成されており、溶液の質量は溶質と溶媒の
質量の合計に等しくなります。
質量パーセント濃度は溶液全体の質量に対する
溶質の質量の割合をパーセントで表したものであり
分母が溶液全体の重さとなる点が肝心です!
一方、モル濃度は溶液1Lあたりに含まれる
溶質の物質量(mol)を表したもので、化学反応の計算に
直接関連する重要な知識になります!
これら2つの濃度の定義と計算手順を整理しておくことで
実務問題や中和問題への対応力が飛躍的に向上します🔥

お復習いはマガジンにて📚

本日のアウトプットはここまでとします!
一歩一歩の積み重ねが、毒物・劇物に関する
プロフェッショナルとしての確固たる知見へと
繋がっていくことでしょう✨

この調子で、毒物劇物取扱者試験の合格を目指して
共に着実に歩みを進めて行きましょう🔥
皆様の弛まぬ努力が、最高の結果として
結実することを心より応援しております!


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毒物及び劇物取締法

各都道府県にて、毒物劇物取扱者試験に
ついての案内がHPが掲載されているはずですので
詳細は該当する都道府県のサイトをご確認ください🙏

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本講義内容および学習情報については、毒物劇物取扱者試験の合格を支援するための一般的な教育用参考資料として作成されたものです。
掲載されている化学的性質、法規制、取扱方法、および応急措置等のデータについては、作成時点の法令や公的情報を基に細心の注意を払って検証を行っておりますが、その正確性、完全性、最新性、または特定の実験・実務における安全性を保証するものではありません。

実際の化学物質の取扱い、貯蔵、廃棄、および緊急事態への対応にあたっては、必ず該当物質の最新の安全データシート(SDS)、関係府省庁が発信する公式なガイドライン、および現行の毒物及び劇物取締法等の法規を直接確認し、専門家の指導のもとで法令を遵守して行ってください。
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