【ダイアジノン🟡】主に土の中に潜む害虫を退治するために使われる、代表的な有機リン系の殺虫剤🦠:毒物劇物取扱者試験対策 No.50
毒物劇物取扱者試験の合格という大きな目標に向かって
一歩を踏み出した皆様、その挑戦は必ずやご自身の
専門性とキャリアを広げる強力な武器になります。
今回は、試験で頻出される有機リン系殺虫剤の
代表格であり、複雑な名称から受験者が苦手意識を
持ちやすいダイアジノン(別名:二―イソプロピル―四
―メチルピリミジル―六―ジエチルチオホスフエイト)
を徹底的に解説していきたいと思います。
講義では、試験合格に必要な知識の基礎から応用までを
網羅し、次のステップである他の有機リン系物質との
比較学習へスムーズに移行できる実力を養います👍
ダイアジノンの化学的特性
本物質の正式名称は、二―イソプロピル―四―
メチルピリミジル―六―ジエチルチオホスフエイト
であり、試験では別名であるダイアジノンとして
出題されることが多くあります💫
化学式は$${ \text{C}_{12}\text{H}_{21}\text{N}_2\text{O}_3\text{PS} }$$で表され
分子量は$${ \text{304.35} }$$となります。

純粋なものは無色透明の液体ですが
工業用製品としては淡黄色から褐色の液体として
流通しており、わずかに特異なエステル臭
(あるいは石油のような臭気)を持っています📝
水には極めて溶けにくいですが、アルコールや
エーテル、アセトンなどの有機溶媒には
非常によく溶けるという性質があります‼️
毒性と解毒のメカニズム
ダイアジノンは、生体内において神経伝達を制御する
酵素であるアセチルコリンエステラーゼの働きを
阻害する仕組み(作用機序)を持っています。
これにより、神経伝達物質であるアセチルコリンが
過剰に蓄積し、副交感神経が異常に興奮することで
縮瞳、多量の発汗、流涎、筋肉の痙攣、呼吸困難などの
有機リン中毒特有の症状を引き起こします😵
解毒剤としては、アセチルコリンの作用を阻害する
硫酸アトロピンや、阻害された酵素を賦活化させる
プラリドキシムヨウ化メチル(PAM)が極めて有効であり
試験でもこの2つの解毒剤の名称はセットで
頻出されますので、しっかり覚えておきましょう💛
貯蔵方法と取扱い上の注意
保管にあたっては、基本原則である「遮光して
施錠可能な堅固な盗難防止設備のある場所に
保管すること」を徹底する必要があります。
本物質は、食品や飼料などと混載・混同しない
ように完全に隔離して保管しなければなりません。
化学的な特性として、強酸や強アルカリに触れる
と加水分解を起こして分解しやすいため
これらの化学物質とは離して保管し、容器は気密性の
高いものを使用して、直射日光を避けた涼しい
換気の良い場所に置くことが求められます👍
漏えい時の応急措置と鑑別方法
万が一、液体のダイアジノンが大量に漏えいした場合は
周囲にロープを張るなどして関係者以外の立入を禁止し
作業者は必ず防毒マスクや保護手袋を着用します。
漏えいした液には土砂や吸着マットなどを被せて
吸収させ、その後に回収容器に掃き込みます。
床面に残った微量の物質に対しては、消石灰や
炭酸ナトリウム(ソーダ灰)などのアルカリ性水溶液を
散布して化学的に加水分解させ、多量の水で洗い流す
というアルカリ処理の方法が基本です。
鑑別方法としては、薄層クロマトグラフィー(TLC)や
ガスクロマトグラフィー(GC)などが利用されます。
また、有機リン化合物特有の反応や呈色試験を
利用して検出する方法も知られています。
廃棄方法
ダイアジノンを廃棄する場合には、適切な
排ガス処理設備を備えた焼却設備において
焼却処理を行う方法が用いられます。
具体的には、可燃性溶剤へ溶解させた後
アフターバーナーおよび排ガス洗浄装置である
スクラバーを備えた焼却炉で、霧状に噴霧しながら
高温焼却する方法があります🔥
これは、有機リン化合物の分解時に発生する
有害ガスやリン化合物を適切に処理するためです。
また、ダイアジノンはアルカリ条件下で加水分解
されやすい性質を持つため、水酸化ナトリウムや
消石灰などのアルカリ性水溶液を用いて
分解処理を行う方法も知られています🔍
参考演習例題
第1問:劇物であるダイアジノン(二―イソプロピル―四―メチルピリミジル―六―ジエチルチオホスフエイト)の性状、毒性及び取扱いに関する記述のうち、最も不適切なものはどれか。
(1) 純品は無色の液体であり、工業用製品は淡黄色から褐色の液体で、わずかに特異なエステル臭を有する。
(2) 水には極めて溶けにくいが、アセトンやアルコールなどの有機溶媒には容易に溶ける。
(3) 生体内においてアセチルコリンエステラーゼの活性を阻害するため、中毒時には瞳孔が著しく散大(散瞳)する。
(4) 漏えいした際には、土砂等に吸収させて回収した後、残液に対して消石灰などのアルカリ性物質を散布して加水分解を進める。
解答:(3)
解説:ダイアジノンは有機リン系殺虫剤であり、アセチルコリンエステラーゼを阻害する結果、副交感神経が異常興奮します。
その代表的な症状は「縮瞳」(瞳孔が小さくなる現象)であり、記述の「散大(散瞳)」は誤りです。
その他の(1)、(2)、(4)の記述はすべてダイアジノンの正しい性状および取扱い方法を示しています。
第2問:ダイアジノンの廃棄方法に関する記述のうち、毒物及び劇物取締法の実務上、最も適切なものはどれか。
(1) 揮発性が非常に高いため、風通しの良い屋外において開放容器に入れ、自然蒸発させて処理する。
(2) 可燃性溶剤に溶解し、アフターバーナー及びスクラバーを具備した焼却炉の火炉内へ噴霧して焼却する。
(3) 弱酸性の水溶液に一晩浸漬させることで、完全に沈殿させて結晶化させて回収する。
(4) 多量の砂と混合した後に、そのまま一般廃棄物として埋立処分場に廃棄する。
解答:(2)
解説:有機リン系劇物であるダイアジノンの廃棄には、環境汚染を防ぐための排ガス洗浄装置(スクラバー)等がついた焼却炉での「焼却法」が適しています。
また、アルカリによる加水分解も有効ですが、酸性溶液での沈殿(3)や、自然蒸発(1)、そのまま埋め立てる(4)といった方法は認められません。
本講義では、劇物であるダイアジノンの化学式
エステル臭を持つ淡黄色~褐色の液体という性状
アセチルコリンエステラーゼ阻害による
縮瞳などの毒性症状、そして硫酸アトロピンや
PAMという解毒剤について学びました📚
さらに、漏えい時には消石灰による
アルカリ処理が有効であること
廃棄には焼却法が用いられることを整理しました。
これらは試験において高得点を狙うための
必須知識ですので、しっかり復習しておきましょう🌈
お復習いはマガジンにて📚
本日のアウトプットはここまでとします!
一歩一歩の積み重ねが、毒物・劇物に関する
プロフェッショナルとしての確固たる知見へと
繋がっていくことでしょう✨
この調子で、毒物劇物取扱者試験の合格を目指して
共に着実に歩みを進めて行きましょう🔥
皆様の弛まぬ努力が、最高の結果として
結実することを心より応援しております!
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何卒よろしくお願い申し上げます📚
最後までご覧いただきありがとうございました🌈
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