自分の痛みを、誰かを助ける力に変える
福田歩さん。
現在、会社員として営業の仕事をしながら、
いじめ専門カウンセラー、
コミュニケーション講師として活動されています。
でも、
最初から人とのコミュニケーションが得意だったわけではない。
幼少期から、
いじめなど人間関係で苦しんだ経験がある。
社会人になってからも、
パワハラに苦しんだ。
そうした経験から、
コミュニケーションにも苦手意識を持っていたそうです。
それでも現在は、
「自分と同じように苦しんでいる人を助けたい」
と活動している。
私は、
ここが本当にすごいと思いました。
つらい経験というのは、
経験しただけで自動的に強さへ変わるものではないと思います。
人を信じられなくなることもある。
自分に自信を持てなくなることもある。
福田さん自身も、
負の感情にとらわれていた時期があったと話しています。
それでも、
そこから前へ進んだ。
そして、
自分が苦しんだ経験を、
今度は同じように苦しんでいる人のために使おうとしている。
これって、
ものすごいことだと思うんです。
過去に起きたことは変えられない。
でも、
その経験をこれから何に使うかは、自分で変えることができる。
いじめを経験したからこそ、
いじめに苦しむ人の気持ちが分かる。
パワハラに苦しんだからこそ、
同じ状況にいる人の苦しさを想像できる。
コミュニケーションに悩んだからこそ、
コミュニケーションで悩んでいる人に寄り添える。
かつては自分の弱みだと思っていたものが、
誰かを助ける時には、
大きな強みになることがある。
最初から自信があったわけではない
ここも、
すごく印象に残りました。
福田さんは、
心理カウンセラーの資格を取得したものの、
最初は資格を取っただけで終わっていたそうです。
「自分にできるのだろうか」
という不安もあった。
実際に活動を始めてからも、
相談者から、
「本当に解決してくれるんですか?」
というような言葉を受け、
「自分には無理かもしれない」
と思ったこともあったそうです。
でも、
そこで終わらなかった。
少しずつ経験する。
人と会う。
話す。
相手の話を聞く。
発信する。
そして、
できることを増やしていく。
これは営業の仕事でも同じだったそうです。
営業に自信をなくした時期がありながら、
人と会う回数を増やしていくことで、
少しずつ話せるようになった。
相手の話も聞けるようになった。
つまり、
自信がついてから行動したわけではない。
行動したから、
少しずつ自信が生まれていった。
ここは、
何かを始めたい人にとって、
すごく大切な話だと思います。
「自信がついたらやろう」
と思っていると、
いつまで経っても始められないかもしれない。
自信がない。
怖い。
それでも、
小さくやってみる。
その経験が、
次の一歩を作ってくれる。
自分では、自分の価値に気づけない
そして、
福田さんの話でもう一つ印象的だったのが、
人との出会いを大切にしていること。
必要な時に、
必要な人と、
必要なタイミングで出会ってきた。
そんな感覚を持っているそうです。
人と出会うことで、
自分とは違う価値観を知る。
そして、
自分では何とも思っていなかった経験について、
「それには価値がある」
と教えてもらう。
自分一人では、
自分の価値って意外と分からないんですよね。
だからこそ、
誰と出会うか。
どんな環境にいるか。
誰の言葉を受け取るか。
これは、
人生にとってものすごく大切なことなのだと思います。
苦しかった経験も、人生の一部
福田さん自身、
かつては、
いじめやパワハラの経験を、
人に話せるようなものではないと思っていたそうです。
むしろ、
恥ずかしいとさえ感じていた。
でも今は、
その経験について話すことができる。
そして、
その経験を誰かのために生かしている。
私は、
そこが一番素晴らしいと思いました。
無理に、
「つらい経験をして良かった」
なんて思う必要はない。
つらいものは、
つらかったはずです。
でも、
その経験をした自分だからこそ、
できることがあるかもしれない。
自分にしか分からない痛みが、
いつか、
誰かの痛みを理解する力になるかもしれない。
自分の痛みを、誰かを助ける力に変えていく。
福田歩さんを見ていて、
そんなことを感じました。
自分には何もないと思っていても、
これまで歩いてきた人生そのものの中に、
すでに誰かの役に立てるものがあるのかもしれない。
そして、
自信がなくても、
まず一歩踏み出してみる。
そこから、
人生は変わっていくのだと思います。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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