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「流星」♫僕の好きだったもは何ですか

吉田拓郎の歌に「流星」という曲がある。 対外的に「俺が好きな曲は『流星』だ」とよく言っている。 ちょっと格好つけてる部分はあるし、「この曲が好きだと言える男でありたい」と願っているのかもしれない。

もちろんロマンチックでいい曲だけど、普段俺が心から好きだと思う曲とは少し違う。 もっと激しくて、泥臭くて、荒々しい曲の方が本来は好みだ。 もしかしたら「流星」を聞いた女性を少し意識しているのかもしれない。

案の定、デイサービスの女性施設長と話したとき、彼女は今も楽団活動を続けている音楽好き。 「流星」の話をしたら、すごく興味を示してくれて、俺のことを少し見直してくれた気がした。 曲が気に入ってもらえたことより、その反応が嬉しかった。

今日、篠原ともえさんと吉田拓郎さんの話を聞いた。 拓郎さんが33歳の頃、六本木で出会った女子高生がキャッキャと騒いでいる姿を見て、初めて上京した自分の思いと変わってしまった……というエピソードから生まれた詩だという。 純粋さと現実のギャップから生まれた歌だと知って、なんだか感慨深かった。

俺も今年で70歳。 脳梗塞で障害者になり、もう何もやり直せない。 ただ過去を思い出すことしかできない男になってしまった。 特に仕事での失敗が多くて、「ああすればよかった」「こうすればよかった」と、今さらながら何度も思い出しては悔やんでいる。

若い頃の自分に会えたら、 「もう少し真面目に、丁寧に生きろよ」と声をかけてやりたい。

それでも、 「流星」のようなロマンチックな曲を好きだと言える自分でいられたことは、 少しだけ自分を肯定できる部分かもしれない。

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