後悔しないヨガマットのおすすめ5枚!「厚手」は何mmが正解?
大手スポーツ用品店で20年以上、販売員からエリアマネージャーまで務めてきた佐伯です。これまで延べ10万人以上のお客様の道具選びをお手伝いしてきました。
ヨガマット売り場で、お客様から一番多くいただく質問。それは「結局、厚さは何ミリを選べばいいんですか?」というものです。
ネット通販を覗くと「厚手」「極厚」という言葉が並んでいて、10mm・12mm・15mm・20mmと選択肢も豊富。だからこそ、ここを外すと「分厚すぎてグラグラする」「思ったより薄くて膝が痛い」と、せっかく買ったのに使わなくなってしまうんですね。
そこで今回は、現場でお客様の合う・合わないをずっと見てきた立場から、厚みの考え方と、用途別に本当におすすめできる5枚をご紹介します。お店で接客を受けているつもりで、気軽に読んでみてください!
まず押さえたい「厚み」の考え方
厚みは、クッション性と引き換えに安定感を手放す、というトレードオフで考えるのが一番わかりやすいです。
8〜10mm:床の硬さを和らげつつ、立ちポーズでもグラつきにくい万能ゾーン。ヨガ・ストレッチ中心ならまずここ。
12〜15mm:膝立ちや寝転ぶ動きが多い方、フローリングが硬くて膝が痛い方向け。
20mm前後:もはやヨガというより、筋トレ・体幹トレーニングの衝撃吸収マット。立ちポーズは少し不安定になります。
お客様にいつもお伝えしているのは、ヨガのポーズを取りたいのか、寝転んでの腹筋や筋トレがメインなのかを先に決めること。
ここがブレなければ、マット選びの9割は決まったようなものですよ。
迷ったらこの1枚:プリマソーレ 10mm
初めてのヨガマットで、何を買えばいいか全然わからない。そんなお客様に、私が真っ先に手渡していたのがこのプリマソーレです。
10mmという厚みは、先ほどの万能ゾーンのど真ん中。NBR(ニトリルゴム)特有のもっちりした弾力がありながら、沈み込みすぎないので立ちポーズでも足元が安定します。表面は横方向のエンボス(細かい溝)加工で、手をついたときに滑りにくいのも安心材料ですね。
写真で見ていただくと分かるのですが、ミントグリーンのような淡い色味で、部屋に出しっぱなしでも生活感が出にくい。実はこの、しまい込まずに済む色かどうかが、続けられるかどうかを地味に左右します。メーカーの担当者も、色で選んで買った人ほど結局よく使ってくれる、と話していました。押し入れにしまった瞬間に運動から足が遠のく、というのは本当によくある話なんです。
収納バンドとケースが最初から付くので、別途アクセサリーを買い足さなくていいのも、最初の1枚としては嬉しいポイントです。価格も手の届きやすい範囲なので、まずヨガを始めてみたい、続くか分からないけど試したい、という方の最初のハードルをぐっと下げてくれる一枚ですよ。

王道で間違いない:Amazonベーシック 12mm
ブランドにこだわりはないけれど、ハズレは引きたくない。そんな堅実なお客様には、このAmazonベーシックを推していました。
良い意味で普通なんです。深いティールカラーの素っ気ないデザインで、12mmのしっかりしたクッション。奇をてらった機能はない代わりに、価格と品質のバランスが崩れていません。
長年いろんなメーカーのマットを触ってきた身からすると、この破綻のなさこそ、量販店で一番売りやすい商品でした。クレームが少なく、誰に勧めても外さない。販売員にとってこれほど安心して手渡せる商品はないんです。
SNSのDMで、安いマットって大丈夫ですか、とご相談をいただくことがあります。確かに極端に安いものは耐久性が読めませんが、こうした名の通ったブランドの定番なら、その心配はまずいりません。最初の1枚で失敗したくないなら、こういう定番から入るのが結局は近道だと断言します。ストラップが付属しているので、丸めてさっと立てかけておけるのも日常使いで効いてきますよ。
マンション・夜トレ派に:JOYme 国産マット
階下への音が気になって、夜の運動をためらっている方。意外と多いんです。そういうお客様のかゆいところに手が届くのが、この国内メーカーJOYmeのマットでした。
高密度NBRで防音性をうたっているのが特徴で、飛び跳ねるような動きでなければ、振動や着地音をかなり和らげてくれます。

以前、元同僚がこんな話をしていました。子どもが寝たあとに筋トレしたいけれど音が心配、というお客様にこれを勧めたところ、後日わざわざ、これなら気兼ねなくできる、とお礼を言いに来られたそうです。
グレーの落ち着いた色で、表面は水洗い・水拭きに対応。汗をかくホットヨガや、皮脂汚れがつきやすい筋トレ用途でも清潔を保ちやすいのは、長く使ううえで効いてきます。マットは肌が直に触れるものなので、洗えるかどうかは衛生面で想像以上に大きな差になります。
国内メーカーならではの作りの丁寧さもあって、エッジの処理やグリップ力もしっかりしています。巾着型の収納袋が付くので、使わないときは見た目もすっきりまとまりますね。
体が大きい人のはみ出し対策に:YUREN 12mm 190cm
マットから手足がはみ出して、フローリングに直接ついてしまう。長身のお客様から、これは本当によくいただく悩みでした。
一般的なマットの長さは170cm前後ですが、こちらは190cm。寝転んだときに頭やかかとがはみ出しにくく、身長が高い方ほど恩恵を感じやすい1枚です。表がブルーグレー、裏がブラックの二層構造で、見た目にも安っぽさがありません。

ハニカム(蜂の巣状)の発泡構造で、12mmながら必要以上にかさばらない作り。大きいマットは欲しいけれど収納で邪魔になるのは困る、という相反する要望を持つ方に紹介すると、納得していただけることが多かったです。長さがあるぶん、二人で並んでストレッチする、といった使い方にも余裕があります。
サイズ選びは、通販だと実際に寝転んで試せません。だからこそ、お使いの部屋に広げたときのスペースと、自分の身長に対する長さだけは、注文前に一度確認しておくと失敗が減りますよ。
ヨガより筋トレ多め、なら:Sea the Stars 幅広90cm・20mm
最後は、少し毛色の違う1枚です。ヨガもするけれど、腕立てや体幹トレーニングがメイン。そんな方には、思い切ってこの極厚モデルをおすすめします。
幅90cm・厚さ20mmという、もはやトレーニングマットの領域です。商品写真でも男性がプランクをしている通り、膝や肘、背中をしっかり守りたい筋トレ用途に振り切った設計。一般的な60cm幅と比べると、腕を大きく開く腕立て伏せでも手がマットからはみ出しにくいんです。

ただし、ここは正直にお伝えします。20mmの厚みは立ちポーズだと足が沈んでグラつきやすく、純粋なヨガには不向きです。価格も今回の5枚で最も高め。そのぶん厚みと幅にしっかり投資した、本格派の作りになっています。
自分はヨガ専用が欲しいんだという方は、無理にこれを選ばないでくださいね。逆に、自宅で筋トレもストレッチも一枚でこなしたい、膝や腰への負担を本気で減らしたい、という方にとっては、これ以上ない安心感のある1枚です。一枚で何役もこなせると考えれば、価格にも十分納得がいくはずですよ。
買う前に、これだけは確認してください
最後に、ご相談で実際に多かったお悩みやつまづきを3点だけ。
1. 届いてすぐは、ゴムの匂いがすることがあります。
NBR素材の特性で、不良ではありません。風通しの良い場所で1〜2日陰干しすれば、ほとんど気にならなくなります。
2. 収納場所を先に決めておく。
分厚いマットは、その分かさばります。立てて置くのか、クローゼットに横にするのか。買ってから置き場所に困る方が本当に多いので、注文する前に一度イメージしてみてください。
3. へたりは消耗品と割り切る。
NBRマットは安価で快適な反面、毎日ハードに使えば数年でクッションは落ちます。長く使った同僚は、高い1枚を大事に使うより、適価のものを気持ちよく買い替える方が性に合っていると言っていました。これも一つの考え方だと思います。
まとめ
厚手のヨガマットは、種類が多くて迷いがちです。でも、ヨガ中心か筋トレ中心かを決めるだけで、選ぶべき1枚はぐっと絞れます。
プリマソーレ 10mm:最初の1枚に。万能な厚みと続けやすい色味
Amazonベーシック 12mm:ハズレを引きたくない人の王道
JOYme 国産マット:防音・水洗いでマンションや夜トレ派に
YUREN 190cm:体が大きく、はみ出しが気になる人に
Sea the Stars 90cm・20mm:ヨガより筋トレ多めの人の決定版
道具が体に合っていると、運動はぐっと続けやすくなります。あなたの暮らしと目的にぴったりの1枚が見つかれば、これほど嬉しいことはありません。気になったものがあれば、ぜひチェックしてみてくださいね!
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筆者のプロフィール

元大手スポーツ用品店マネージャー・佐伯
20年以上にわたり、大手スポーツ用品店にて販売員からエリアマネージャーまでを歴任。数千種類以上のギアに触れ、初心者からプロアスリートまで、延べ10万人以上のお客様の道具選びをサポートしてきた経験を持つ。現場で培った豊富な知識と確かな目利きで、あなたのスポーツライフを格段に向上させる逸品を厳選します。
