人生を立て直すために、環境を変えた
■はじめに
あの頃の自分は、どこかで行き詰まっていた。
働きすぎて動けなくなり、
ようやく動き出したと思えば、焦りから借金を抱えた。
何かを変えようとしても、うまくいかない。
そんな感覚が続いていた。
だからこそ、自分は一つの決断をした。
「環境を変えよう」と。
今のままでは変われない。
そう思ったからだった。
■地元を離れるという選択
それまで自分は、静岡県で生活していた。
慣れた場所で、慣れた空気の中で過ごしていた。
安心できる一方で、どこか停滞しているような感覚もあった。
このまま同じ場所にいれば、
同じ考え方のまま、同じ選択を繰り返してしまう。
そう思ったとき、
「一度離れてみよう」という考えが浮かんだ。
正直、不安はあった。
知り合いもいない土地でやっていけるのか。
それでも、自分は茨城県へ行くことを決めた。
それは逃げではなく、
自分なりの“やり直し”だった。
■新しい場所、新しい仕事
茨城県で自分が選んだのは、派遣社員として働くことだった。
配属されたのは、クレジットカードやキャッシュカードを製造する工場。
仕事内容は決して楽ではなかったが、
これまでの経験もあって、少しずつ慣れていった。
住まいはレオパレスの社宅。
出勤率が90%以上であれば、家賃は会社が全額負担してくれるという条件だった。
この仕組みは、自分にとって大きな意味を持っていた。
「しっかり出勤すること」が、そのまま生活を守ることにつながる。
とてもシンプルで、わかりやすいルールだった。
■最初の頃の自分
新しい環境に来たばかりの頃、
自分はまだ不安定だったと思う。
借金のことは頭から離れなかったし、
「また同じことを繰り返すのではないか」という不安もあった。
でも、だからこそ意識したことがある。
それは、「派手なことをしない」ということだった。
何かを一気に変えようとするのではなく、
できることを一つずつやっていく。
あの頃の自分には、それが必要だった。
■生活を整えるということ
借金を返していくために、まず取り組んだのは「整理」だった。
いらない保険を解約する。
使っていない物を捨てる。
不要なサブスクを見直す。
一つひとつは小さなことかもしれない。
でも、それを積み重ねることで、少しずつ支出は減っていった。
それと同時に、自分の中も整っていく感覚があった。
無駄を減らすことで、
本当に必要なものが見えてくる。
それはお金だけでなく、
生活そのものにも言えることだった。
■3年間の積み重ね
そこからの3年間は、派手な出来事はなかった。
ただ、働いて、生活して、少しずつ返していく。
その繰り返しだった。
ときには気が遠くなることもあった。
「本当に終わるのだろうか」と思うこともあった。
それでも、やることは変わらなかった。
無理をしない。
でも、止まらない。
そのバランスを大切にしながら、
一日一日を積み重ねていった。
■完済したときの気持ち
借金をすべて返し終えたとき、
正直なところ、劇的な感動はなかった。
大きな達成感というより、
「ようやく終わった」という静かな安堵の方が近かった。
そして同時に、
「ここまで来れたんだな」という実感がじわっと湧いてきた。
車のローンも払い終え、
ようやく自分の生活が“軽くなった”ような感覚だった。
■変わったのは、環境だけではなかった
この3年間で変わったのは、
住む場所や仕事だけではなかった。
考え方も、少しずつ変わっていった。
焦らないこと。
無理をしすぎないこと。
一気に取り戻そうとしないこと。
あの頃の自分は、
すべてを急ぎすぎていたのだと思う。
でも今は、
「ゆっくりでも進めばいい」と思えるようになった。
■環境を変えるということ
環境を変えたからといって、
すべてがうまくいくわけではない。
結局、行動するのは自分自身だ。
それでも、環境には力がある。
場所が変われば、
見える景色も、考え方も変わる。
同じ自分でも、
少し違う選択ができるようになる。
あのとき、自分が環境を変えたことは、
間違いではなかったと思う。
■終わりに
人生を立て直すために、自分は環境を変えた。
それは特別なことではないかもしれない。
でも、自分にとっては大きな一歩だった。
遠回りもしたし、失敗もした。
それでも、こうして少しずつ前に進めている。
これからもきっと、
迷うことや立ち止まることはあると思う。
でもそのときは、また考えればいい。
環境を変えるのか、
やり方を変えるのか、
それとも少し休むのか。
あの頃の自分が教えてくれたことを、
忘れずにいながら。
ゆっくりでもいいから、
自分のペースで歩いていきたい。
ここまで、この記事を読んでいただきありがとうございます🙇
