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モグラずネコの地底探怜 【短線小説】  

ふわふわ森の土の䞭に、モグタずいう可愛いモグラが䜏んでいたした。

圌はモグラなのに、地面を朜るのがうたくありたせん。ですが、すごく頭がよくお、どんな地面でも掘れるドリル船を䜜りたした。4人乗りのすごい船です。

「なあ、チュり助、僕ず䞀緒に地底探怜しおくれないか」
「なんで」

友達のチュり助は、䞍思議な顔でモグタを芋たした。チュり助は猫なので、地底なんか興味がありたせん。真っ暗で、おいしそうなネズミもトリも魚もいないからです。

「僕、䞀人で地底ぞ朜るのが怖いんだ」
「モグラなのに」
「うん。でも、このドリル船で、どこでも朜るこずができるから問題ないよ」

モグタは、ドリル船のモヌタヌを回したした。するどいドリルが、ものすごい速さで回転しお、空気さえも穎があいおしたいそうです。

「でも、どうしお地底探怜がしたいんだにゃ 怖いくせに」
「えっず、実は  」

モグタは真っ赀な顔になっお、チュり助から目をそらしたした。気になったチュり助は、モグタの郚屋のたわりを芋たした。

「あ」

チュり助は芋぀けたのです。䞀枚の写真。それは、可愛い女の子のモグラでした。

「これ、圌女か」
「いやあ、モグラネットで知り合っお。モグミっお蚀うんだ」

モグタの口が止たる。チュり助はニダニダしながら蚀いたした。

「なんだよ。友達だろ、教えおにゃ」

モグタはもじもじしながら目を䞋に向けたした。

「私の家を芋぀けるこずができたら、付き合っおもいいっお」
「それで、地底探怜にゃのか」
「そうなんだ。隣山の森の地面の䞭に家があるらしい」

モグタはチュり助の手を握りしめ、「お願いだ」ず頭を䞋げたす。けれど、チュり助は乗り気じゃありたせん。圌にずっお、䜕の埗にもならないからです。

「俺はモグミの家に行ったっお、䜕もにゃい。きみに圌女ができたっお嬉しくないから嫌だ」
「そこを䜕ずか」

モグタはチュり助の手を握りしめ、䜕ずかしたいず考え、あるこずを考えたした。

「モグミの䜏んでいる森には、倧きな湖があるんだ。魚が獲れ攟題だよ」
「そうなの」
「もし、君が぀いお来おくれるのだったら、モグミのお父さんにお願いしお、いっぱい魚を獲っおきおもらおう」
「本圓 玄束だにゃ」

モグタの䜜戊は成功です。最近、チュり助は也燥したネズミの肉しか食べおいないで、魚を食べたいこずを知っおいたのです。

「よし、出発だ」

嚁勢よく、モグタはドリル船のスむッチを抌したした。船が、キュルキュルずいうモヌタヌ音を立おながら、たるで粘土の䞭に入るほど、するっず地面の䞭に朜り始めたした。

地面は真っ暗。でも、モニタヌで䜍眮は確認できたす。モグタはすぐに、モグラネットで、モグミに連絡したした。

――今、出たよ――
――嬉しいわ。でも、気を぀けお――
――倧䞈倫。僕は地底になれおるから――
――すおき――

モグタはりキりキで、気持ちが倩の䞊にいたす。地面の䞭なのに、心は浮かんでいるのです。

「地底になれおる 怖かったんじゃにゃいの」
「圌女に蚀わないでよ」
「たったく」

モグタは笑いながらチュり助の機嫌をずりたす。圌がいないず、こんな闇の䞭を進むなんお、幜霊屋敷に行くより怖いのです。

ガタ

急にドリル船は䜕かにぶ぀かりたした。モグタもチュり助も、座垭からひっくり返っお倧倉です。

「な、なにがあったんにゃ」
「モニタヌ芋お」

ドリル船のラむトに照らされお、倪く、長くお、にゅるっずしたものが、たるで蛇のように動いおいたす。衚面はピカピカで、粘り気がありたす。

「ミミズだ」

モグタが叫んだ瞬間、ムチのようなミミズの攻撃がドリル船に圓たり、掘った埌ろにズドヌンず䞋がっおしたいたした。

「うわあ、僕、ミミズは倧嫌いなんだ」

モグタは座垭の䞋に朜り蟌んで、出おきたせん。

「おい、モグタ、どうするにゃ。来るぞ、来るぞ」

ミミズは倧きな口を開けお、ドリル船を飲み蟌もうずしたす。

「うわあ。ダメだにゃ」

チュり助が叫んでも、モグタは座垭の䞋に隠れたたた。

ドリル船は飲み蟌たれおしたいたした。

「くそお、俺はこんなの怖くにゃい」

チュり助は、ドリル船から飛び出しお、真っ暗なミミズの腹の䞭で暎れ始めたした。爪でひっかき、噛み぀き、飛んで、跳ねお、暎れたした。

モグタは心の奥で応揎するしかありたせん。するず、ミミズに倉化がありたした。

ミミズの腹から、ものすごい颚が吹いお、チュり助もドリル船も、ミミズの口から吹き飛びたした。

ミミズはどんどん地面の奥ぞ消えお行きたした。

モグタはドリル船の出口を開けお、チュり助に声をかけたした。

「こっちだよ。危ないからはやく乗っお。たた来るかもしれないから」
「䜕蚀っおいるんだにゃ。俺が助けおやったのに」
「わかっおるよ」

ドリル船はさらに地面を掘っお、隣山の森に向かいたした。

ビヌ ビヌ ビヌ

「どうしたにゃ」
「譊戒音だ。来るぞ これにしがみ぀いお。この船、倧䞈倫だから」

最初は匱い揺れでした。
5秒、4秒、3秒、2秒、1秒。

ドヌン ガガガガガガ

「地震だにゃあ。俺はこれが䞀番いやなんだにゃあ」
「手すりを持っお、しばらくしたらおさたるから。あず、10秒、8秒、4秒、2秒」

地面の揺れは、ピタッず止たりたした。䜕もなかったかのように、蟺りはシヌンずしお、静けさが戻りたした。

「怖くないのか お前、すごいにゃ」
「モグラの䞖界じゃ、地震は普通だからね。さあ、あず少しだ」

モグタは埗意になっお笑い、ドリル船の電源を入れ盎したした。

「あれ、動かない」
「え どうするにゃ」
「どうするっお、どうしよう」

モグタは、ドリル船の機械をいじり始め、故障した堎所を探したした。

――ただ぀かないの――
――もう少し。埅っおお――

モグミからの連絡がありたす。このたた止たっおいたら、日が沈んでしたいたす。チュり助もむラむラしおいたす。

「お前が掘るしかにゃい」
「ええ」
「モグラだろ」
「だっおえ」

モグタは泣きそうになりたした。でも、それしか方法がないのです。モグタずチュり助はドリル船から出たした。そしお、モグタは、がりがりず穎を掘り始めたした。

地面は硬くお、思うようにいきたせん。でも、ここを抜けないず圌女に䌚えないのです。戻るこずもできたせん。

手がしびれ、爪から血が流れ始めたした。チュり助は埌ろで、「にゃあ にゃあ」ず応揎するだけです。

くそ、負けおなるものか。

モグタは、手が擊り切れるほど頑匵りたした。たるで本圓のモグラです。生たれお初めお、こんなに掘ったのです。

もうすぐ。もうすぐ。もうすぐ  あれ

急に土が柔らかくなりたした。どうしたんだ そう思っおいるず、急に音が聞こえ始めたした。地震ではありたせん。でも、ひび割れが急にできたした。

「うわああ」
「にゃあああ」

氎が䞀気に流れ、そこら䞭がくだけ、どこかに流されたした。川です。

モグタもチュり助も、乗っおきたドリル船ごず、川の流れに乗っお、どんどん進みたす。

もう、どこに行くかわかりたせん。

そしお、倧きな岩に圓たっお、二匹は倧空に舞い䞊がり、そしお勢いよく、森の䞭に入っおしたいたした。

深い森の奥には、動物たちの家がいっぱい。いろんな動物が、モグタずチュり助を芋に来たした。

「あら、モグタさん」

動物たちの䞭に、圌女がいたのです。

氎浞しのモグタは起き䞊がり、「やあ」ず蚀いたした。

「すおき。私のために、すごい探怜したのね。ありがずう」

モグタは嬉しくおたたりたせん。チュり助はその姿を芋ながら、「こんな探怜、もう、嫌だにゃ」ずため息を぀きたした。

モグタずチュり助は、モグミの家に招かれたした。お颚呂に入り、䜓をきれいにしお、食事の準備もしおくれたした。

しかし、朚の実や果物はありたすが  

「おい、玄束の魚はにゃいのか」

チュり助は䞍満な顔で、モグタを睚みたす。どうやら、湖の魚は、たったく獲れなかったようです。

「だたしたにゃ」
「ごめん。そんな぀もりじゃ」
「たったく」

チュり助は急に元気がなくなり、䜕も食べたせんでした。その様子を芋たモグタは、モグミに合図をしたした。

モグミは、隣の郚屋に消えお、再び誰かを連れお戻っおきたした。

「ごめんなさい。私の家の生け簀にいる魚でよかったら」

可愛い女の子の猫が、お皿にのった新鮮な魚を持っお来おいたした。

「わたし、ニャア子ず蚀いたす」

チュり助は、突然のこずで蚀葉が出たせん。

「猫なのに、地底を探怜するなんお玠敵だわ」

ニャア子は、真っ赀になっお、「にゃあ」ず鳎きたした。

モグタは、チュり助の顔をのぞき蟌みたした。

「地底探怜、スキになったでしょ」

「にゃあ」

了

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はやか-shirohira  短線小説 今埌、原爆をテヌマに小説を曞きたす。テヌマ的に文孊賞からの出版は厳しいず考えおたす。出版費甚にしたいです。応募よろしくお願いしたす。