550円のコワーキングスペースで考えた地方創生
とある町のコワーキングスペースへ来てます。
思ったことを書いてみます。
立地は駅から徒歩10秒。
利用料金は一日550円。
駅前の駐車場は一日100円。
目の前のお好み焼き屋さんランチは650円。
飲食店は近くに10店舗以上あります。

受付のおじさんは
「人なんて久しぶりに来た」
と言いながら、料金も受付のやり方も少し思い出しながら対応してくれました。
もちろん貸切です。
静かでした。
近くには綺麗な川も流れています。
温泉もあります。
廃線後を利用したサイクリングロードもあります。
ここでnoteを書いている時間は最高です。
なんで人いないの?
「地方創生」という言葉について考えてみたくなりました。
こういう施設も、その一つなのでしょう。
設備は十分でした。
コピー機は無料、空調もそこにリモコンがあるから適当にやってと言われました。
Wi-Fiがご臨終だった事と、3階なのにエレベーターが無いことくらいですかね。
駅前という立地も悪くありません。
料金も驚くほど安い。
都会で550円だとせいぜい1時間ですね。
それでも利用者はいません。
価格が高い訳でもありません。
場所が悪い訳でもありません。
もしかすると地方創生で一番難しいのは、施設を作ることではなく、その場所を使い続ける人や文化を育てることなのかもしれません。
でもここは人口13000人。
駅の利用者数は一日1100人です。
この町には、そのための体力が足りないのかもしれないなと感じました。
でも、ここで困ったことがあります。
ワタシは、この場所がとても気に入ってしまったのです。
隣の席を気にしなくていい。
電話も気兼ねなくできる。
席取りも必要ない。
好きな時間にご飯食べに行っても、
破格と言える料金で食べられる。
しかもそっちも空いてる。
日曜日ですよ?
都会なら何倍もの料金を払っても、この快適さは手に入りません。
地方創生が成功して、この場所に人が集まり始めたら。
今ワタシが感じている、この快適さは失われるでしょう。
田舎の魅力は何でしょう。
ワタシは今日、「静けさ」と「快適さ」なのではないかと思いました。
そして、その魅力は、人が増えるほど失われてしまう。
地方創生とは、
人を増やせば解決するほど、
簡単な話ではないのかもしれません。
人が増えれば街は元気になります。
でも、人が増えれば、
今日ワタシが感じた「静けさ」や「快適さ」は確実に失われます。
だからといって、
このまま人が減り続ければ、
店は減り、公共交通は減り、
生活は少しずつ不便になっていくでしょう。
田舎の魅力を守ることと、
田舎を存続させること。
その二つは、同じようで少し違うのかもしれません。
ワタシには答えが分かりません。
でも、550円で静かなコワーキングスペースで、
地方創生の難しさを考える。
なんとも贅沢な時間。
そのうち無くなるんでしょう。
※地方創生を頑張っている方々を批判したい訳ではありません。
むしろ、こんな素敵な場所と環境を作ってくださったことには感謝しています。
これは550円で静かなコワーキングスペースと町での時間を満喫した、一人の利用者が感じた矛盾を書いたエッセイです。
