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ちば恐竜博と映画『ちいかわ』

千葉県立中央博物館で開催中の『ちば恐竜博 驚異の捕食者たち』に行ってきた。


夏休み期間中、特に土日は駐車場に列ができるほど賑わっていたようだが、9月の平日ときたらもうガラガラ。快適。

私は映画『ジュラシックパーク/ワールド』が好き、という程度のライトな恐竜好きなもので詳しいことはよく知らないけれど、やはり巨大な骨格標本を目の前にすれば「わー」と興奮する。
『ジュラシックパーク』シリーズは最新の恐竜研究の成果が随時反映されていることで有名だけれども、それにしたってここ最近の情報更新速度はすごい。
恐竜が実際に生きていたころを再現した姿は、もうほとんど「鳥」だ。
『ジュラシックワールド』でオーウェンが心を通わせていたブルーは、今の学説ではもはやラプトルではなく別の恐竜をモデルにしていると言わざるを得ないのだとか。

我が家では文鳥を飼っているので、時々指に乗せながら「この小さな体の中に、恐竜のDNAが受け継がれているなんて・・・・・・興奮!」と鼻息荒くなってしまう瞬間がある。
今はもうどこにもいない、あんなに巨大で不思議な生き物が生きていた証が、目の前にいるのだと思うとワクワクしてしまう。
私が鳥が好きな理由のひとつでもある。


ゴルゴサウルス
モササウルス(国内唯一の全身骨格らしい)


展示内容とは関係ないけれど、私の目をひいたものがもう一つ。


ケースの中には貝(ちいさな捕食者)が

展示ケース、レトロでおしゃれ。
なんだかヴィンテージテイストなジュエリーショップに置いてあってもおかしくない。

恐竜の展示エリアはわりと小さいけれど、企画・監修の恐竜くん(田中真士博士)のイラスト入り解説パネルが充実していて、見応えはバッチリ。
むしろコンパクトな分、集中力を保ったまま見学を終えられる。
恐竜博エリアは撮影OKなのでバシバシ写真を撮りまくることもできるけれど、それなら思い切って図録を買っても損はないと思う。
会場内の骨格標本、解説パネルをほぼ網羅したオールカラーで、1,000円。
私は見本だけザッと見て買わなかったけれど(おい)、買ってもよかったかもなぁ。
肉食恐竜研究の、現段階での最新成果が詰まっているけれど、10年後に見返したら「この情報も古いなぁ」と思ったりするのだろう。そんな楽しみ方もおもしろい。

常設展示にはやや古めかしさを感じるものの、千葉の歴史や人々の暮らし、海や陸の生き物について網羅されているので、しっかり見て回るとけっこう時間がかかる。
私は以前にも訪れたことがあるので今回はザッと見学するに留めたけれど、恐竜博1時間、常設展1時間といった時間配分だった。

公共交通機関で行くとなるとちょっと不便な場所にあることと、古さが否めないのが難点だけれども、リーズナブルに楽しめるのでおすすめです。
恐竜博は9月27日まで。




で、私はこのあと映画『ちいかわ 人魚の島のひみつ』を観に行った。

私はちいかわのことをなにも知らない。
頭の青いネコみたいのが、見た目の通り「ハチワレ」という名前だということしか知らなかった。

映画を見終えてもハチワレ以外のキャラの名前がほぼわからなかった。
「古本屋さん」と呼ばれてたカニみたいな頭の名前しか判明しなかった。
さっき映画の公式サイトを見て、あの白い生き物の名前が「ちいかわ」だとようやく知ったくらい、なにも知らなかった。
てか「ちいかわ」ってあの生き物たちの総称(?)じゃなかったのか!

なにも知らないくせになんでお金を払ってまで映画を観に行ったのかというと、

ちいかわの映画、なんかすごいらしい

という噂に興味を持ったからである。

「湊かなえ作品の読後感に似てる」とか
「子ども向けのレベルじゃない」とか
「上映後、しばらく立てなかった」とか
いろんな感想がSNSに溢れていた。

えー。そんな衝撃、感じてみたい。

そんな軽い気持ちで、でもだいぶ期待して観に行った。
ので、正直なところ、最後まで見終わっても

「え、衝撃はどこ・・・・・・?」

と思ってしまった。

いえ、私が悪いのです。
ちいかわのことをなにも知らないくせに、SNSに踊らされて勝手に過剰な期待をかけてしまった私が悪いのです。
バカバカ!
ハードルは上げすぎないほうがいいって、もう学んでいるはずなのに!

評判通り、子ども向けじゃなくてものすごくよく練られた、深みのあるストーリーであったことは間違いない。

物ごとの表と裏。ひとつの事象に対して、見る立場によって異なる解釈。ある人にとっての希望が、またある人にとっては絶望であること。知らないということの幸せ。

たった90分で、これらをすべて織りこんで、着地して、その先を連想させる映画。
原作者ナガノ先生のインタビューも読んで、ものすごく丁寧に作られた映画なんだということがひしひしと伝わる。

けど、あのラストにゾッとしなかった私は、きっとひねくれてるんでしょうね。
ヒトハとフタバ、互いの電池を同時に抜いて停止してしまえばいいのに、と思いました。
でもそしたらヒトハがフタバに人魚の肉を食べさせたりはしなかったでしょうね、最初から。


みんな具体的にはどの辺りが衝撃だったのかな、と思い、いくつか感想を拝見してまわったところ、ギリシャ神話とかドストエフスキーとか、ものすごく深く丁寧に考察されている方ばかりで、
「あ、私はもうこの映画の感想を語れないわ」
と感じた。
表面的な部分しか感じ取れない、自分の思慮の浅さと鈍感さがはっきりした。

みんな、映画を観たらあんなに深くかみ砕いて解釈してらっしゃるものなの?
私はだいたい「おもしろかった」「おもしろくなかった」くらいしか考えてないよ。
だから「映画を一人で観に行くなんて信じられない。観た後に感想を語りあうのがおもしろいのに」という人とは気が合わない。マジで。
映画を観た後に「聞いて聞いて!」とムズムズしたことが一度もない人間も、いるのです。

9月5日から入場者特典第4弾として、チャームミニフィギュアが配布されるらしい。
私はなにしろミリしら民だったのでフィギュア化されてるキャラがさっぱりわからず、まったく欲しいと思えなくて、ファーストデーの割引き優先で観に行ってしまった。
だけど観終わってから、

「島二郎ほしいィ!」

と思った。(ランダム配布だから島二郎がもらえるとは限らない)

そのくらいには、ちいかわに魅了された。
うさぎのラップが耳から離れない。

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