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本当にあった奇妙な話| 霊にとりつかれたオフィスの話

霊は存在するのでしょうか。「霊なんて存在するはずがない」、そう思うのは、あなたの⾃由です。しかし、実際に⼈知を超えた存在に遭遇した事実を、完全に否定することはできないのです。

私の友人、村田くんの会社には、霊と遭遇した記録が残っています。彼はよく知られた某ブランドを擁するアパレルメーカーの社員。しかし、彼はオフィスで、霊と対峙することになったのです。


事件は、林部長が赴任して2カ月たった頃からはじまりました。

林部長は、「霊感が⼈⼀倍強い」と⾃称しており、今まで何度も霊を目撃したことがあるそうです。そして、この職場でも、霊の存在を感じることがあったといいます。

ある⽇、林部⻑が⾃席で仕事をしていると、背中を誰かに触られるような奇妙な感触を覚えました。しかし、席の後ろは壁になっています。誰かが触るなどということはあり得ません。

気になった林部⻑が、トイレの鏡に背中を映してみると、濡れたようなシミがうっすらと広がっていました。

林部⻑は、霊の存在を確信したといいます。

その⽇は激しい⾬が降っていました。雨が降ると現れる霊というのは、決して珍しい存在ではありません。江戸時代の『絵本百物語』には、水乞幽霊みずごいゆうれいなどが描かれています。

翌⽇、林部⻑が出社すると、今度は机の⾜下に濡れたような跡が広がっていました。彼は、すぐに部下を呼びました。

「まずいことになったぞ。ここは霊の通り道になっている」

部下は⼾惑いました。霊感をもたない彼は、「⾬漏りでは?」と思いましたが、部長は迷わず指⽰を与えました。

「きみ、⼤⾄急、お祓いをしてもらってくれ︕」

お祓いを依頼する︖ それは彼にとって、これまで経験したことがない業務です。しかし、部長からの指示なので、いろいろとネットを検索して霊媒師を探し出し、コンタクトをとることができました。

霊媒師は、すぐにやってきました。

霊媒師が除霊をはじめる段になると、フロアにいた社員達は部⻑席の回りに集められました。そして全員で、霊媒師の叫ぶムニャムニャニャという⾔葉を、1時間近くも⼀緒に復唱したのです。

霊媒師の⼒は本物でした。お祓いをした翌⽇から、部⻑を脅かしていた奇怪な霊現象はピタリと出なくなりました。

しかし、安⼼するのはまだ早かったのです。

霊は⼀時的に姿を消しただけでした。

その後も、「⾬が降ると、林部⻑の席が濡れる」という怪奇現象が起こり続けました。霊媒師のお祓いも効かないほど強い霊を、どうすれば追い払うことができるのでしょうか。

台⾵が近づいて、⾬が激しく降り始めていました。その⽇はいつにも増して強い霊現象が起こっていました。霊が怒り狂い、林部⻑の席の真上からは、⽔滴が次々と落ちてくるのです。

どんな悪霊にも⽴ち向かうことができる、強い霊媒師が必要でした。

しかし、そんな切羽詰まった状況なのに、彼の部下は「⾬漏り」という妄想に取りつかれてしまったのです。そして、林部⻑が席を外している間に、ビルの管理会社に電話をかけてしまいました。

ビル管理会社の連絡を受けて、施⼯会社の⼈がやってきました。
彼らは、慎重な調査をすることもなく、「⾬漏り」だと決めつけると、いきなり⼯事をはじめてしまったのです。

奇跡が起こりました。

施⼯会社が工事を終えると、不思議なことに霊現象はピタリと収まってしまったのです。霊媒師でもかなわなかった霊に、施⼯会社の霊力が勝ったのです。

林部長は、無言でした。

ひと⽉が過ぎた頃、林部長の部下のもとに、厚さが5センチもある1通の封筒が送られてきました。封筒を開けると、コピーを繰り返したような分厚いパンフレットと共に請求書が⼊っていました。それは、霊媒師から送られてきたものでした。

請求書には「30万円」という⾦額が記載されていました。

回ってきた請求書を⼿にした経理担当者の顔は、まるで、霊に遭遇したかのように蒼⽩になっていたそうです。


今回の事例は、オフィスにいた社員全員が証人となる極めて珍しい霊現象でした。ここに個人の見間違いや勘違いが入る余地はなく、請求書という証拠もあるのです。

霊は確かに存在しているのです。


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ケイメイ 最後までお読みいただきありがとうございました。チップしちゃおうかなと思ったら、迷わなくていいんです。私がそっと背中を押しますからね!

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