ショートショート|お墓
夏は終わろうとしているのに、まだ暑い。
おじいさんは公園の隅で、額の汗を拭いながら、両手で穴を掘っていました。
「おじーさん、なにをしてるの?」
おじいさんは少年に答えました
「蝉のお墓を作っているんだよ。蝉というのはね。7年も土の中にいるのに、外に出てきたら2週間で死んでしまうんだ」
「へーえ」
「セミがうるさく鳴くのは、『もっと生きたい!』って叫んでるように思えてならなくてな。だから死んだあとは、また生まれ変われるように土に返してあげるんだよ。ほら、怖くないからこっちでよく見てごらん」
「それ、犬のウンチだよ」
おじいさんの手が止まった。
セミが見ていた。
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